展示室の紹介

鬼無里ゆかりの人々

○和算家寺島宗伴

宗伴による夫妻自画像の版画 宗伴による夫妻自画像の版画

寺島宗伴・・寛政6年(1794)~明治17年(1884)。

鬼無里が生んだ和算家で、幼少の頃に宮城流算法を学び、その後松代藩の数学者池田定見から町見術(測量)、町田正記から最上流の免状を得、その生涯を通じて多くの門人を教えました。

このコーナーでは、彼が残した算法の著述や算具のほか、数学関係以外の折形、生け花、礼法などの指南書も展示されています。これらの資料は、宗伴が偉大な和算家であったとともに、多岐に渡る教養の持ち主であったことを教えてくれます。

 

○北村四海・正信親子の彫刻作品

北村四海

北村四海

 明治時代に活躍した近代彫刻の先駆者、北村四海と、その甥でのちに養子となる正信の大理石像やブロンズ像の彫刻作品が展示されています。

静思的で奥ゆかしく、ひっそりとしたアール・ヌーヴォー美術の特徴の見られる四海と、開放的で明るく、モダン性に富んだ正信。親子の女性像作品に現れる対照性を比べてみるのも面白いでしょう。

また鬼無里の所有する屋台(山車)を彫ったのは、四海の父で宮彫り師の喜代松であり、この館で親子三代の作品を見ることができます。

 

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「女の胸像」
大理石彫刻
(四海作)
「女の胸像」
大理石彫刻
(四海作)
「草刈童子」
木彫
(四海作)
「水のほとり」
大理石彫刻
(四海作)
「湖畔」
ブロンズ
(正信作)
「おてだま」
大理石彫刻
(正信作)

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