屋台の紹介

鬼無里神社屋台

 鬼無里神社の屋台は安政4(1857)年につくられたものですが、今なお現役で活躍しています。毎年5月3日の例大祭では、その雄姿を見ることができます。

 屋台の正面。破風板に2匹の龍が巻き付いています。複雑なので2匹の龍に彩色しました。

 上部の鬼板の龍(青色:阿形)が左へ、下部の兎毛通の龍(緑色:吽形)が右へ巻き付いています。喜代松の構図構成の凄さが分かります。

 正面の破風板に巻き付いている龍ですが、よく見ると板との「つぎあと」がありません(下写真)。裏から見ますと一体となっていることが分かり、同じケヤキの一木から全てを彫り出しています。北村喜代松の技が分かります。

 正面の欄間は龍です。

 破風入の「祝鶏翁」。

 破風入の「祝鶏翁」の籠の部分ですが、中に3匹のヒヨコがいます。籠の右にはつがいの鶏(雌鶏は後方に隠れて見えます)。

 子孫繁栄、家内安全を表現しています。籠の破れ具合、竹の組み方もリアルです。

 前方部の天井部。

 後部の懸魚「鳳凰」。

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