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博物館ブログ

2階展示室

20.農村のくらし~江戸時代の農家

 江戸時代の長野盆地の山間部では、馬が多く飼われていました。山間部の農家では、藁仕事などを行う土間の一部を厩にして、馬と人を一緒の屋根の下に置く家が一般的でした。
 土間の隣には囲炉裏をきった茶の間があり、料理の煮炊きはほとんどこの囲炉裏で行われました。囲炉裏は料理の場であると共に暖を取るところでもあり、また囲炉裏の上に乾燥棚を設け、食料や衣服の乾燥に用いるなど、さまざまな機能を持っていました。

21.米づくりの一年

 かつての農家では、春から秋にかけての農作業のなかで、その節目ごとに豊作を祈る農耕儀礼が行われました。
 正月にはその年の豊作を願い、米の粉で稲の花や、稲の穂に見立てたものを作って神様に供え、春は田の水口に戸隠神社や聖権現のお札を柳や竹につけて挿し、病虫害除けの祈願をしました。
 害虫が出る夏になると虫の精霊を村外へ送り出す虫送りの行事を行い、秋には今年の収穫を村の神様に感謝するお祭りが行われました。

 *常設展示室2階で、平成23年に長野市篠ノ井犬石地区と長野市篠ノ井東横田地区で行われた虫送りの行事のビデオを見ることができます。

22.村人の祈り

 かつての村人は、いつも多くの神さまに囲まれて生活を送っていました。
 家には神様を祀る神棚のほか、台所には火を司る荒神様、便所には便所の神様、家の外には先祖を祀る祠(ほこら)がありました。
 村の中心には村を守る氏神様がいて、村境には悪霊を防ぐ道祖神、道端には馬の守り神の馬頭観音などが祀られていました。
 これらの神々には村人の日常生活を守り、日照りや伝染病といった不意の災害を防ぐ力があると考えられていました。

23.子どもたちの遊び

 子どもの遊びは時代とともに大きく変わってきました。ここでは昭和20年代頃の、まだ今ほど数多くの玩具がなかった頃の遊び道具を展示しています。
 自然が身近にあって主な遊び場が外であった頃、子どもは四季折々の自然の中でいろいろな遊びをしました。特に冬の寒さが厳しい長野では、スキーやスケートが盛んで、小さな頃からこれらのスポーツに親しんでいます。

24.町のくらし

 長野盆地の町には、善光寺町と、松代町があります。善光寺町は善光寺に参詣に来る人々や、盆地平野部から木綿や菜種油、山間部から麻や紙といった産物が集まる集積地として栄えました。
 また、松代町も松代藩の城下町として栄え独特の文化を生み出しました。ここに展示されている商家は、善光寺の東町にあった菜種油の製造問屋を復元したものです。周辺から産物の集まる善光寺町には、このような問屋が軒を並べていました。

25.町の祭り

 村に比べ共通の生業を持たず、共同体としての意識が薄い町部にとって、皆が共同してことにあたる祭礼は、町のまとまりを確認する場でした。善光寺の門前町では7月に弥栄神社の祇園祭りがあり、昭和40年代までは門前の各町が立派な屋台を曳き出す華やかなお祭りでした。
 現在は善光寺本堂に安置されているびんずる尊者にちなんだ「びんずる祭り」が、新たな町の祭りとして盛大に行われています。

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