更新日:2023年12月13日
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本来生息していなかった場所に、人間の活動によって、他の地域から持ち込まれた生物のことを「外来生物(外来種)」といいます。外来種の多くは新しい環境に適応して生き続けることが難しいと考えられていますが、定着することができる生物もいます。
外来種のうち、生態系、人の生命・身体、農業水産業への被害を及ぼすもの、または及ぼす恐れがあるものの中から政令で定めたものを「特定外来生物」といいます。
特定外来生物は、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称『外来生物法』)」により飼育、栽培、保管、運搬、譲渡等が原則禁止されています。
市内でも見られる特定外来生物の一部
特定外来生物への対策では、発生した被害の拡大を防ぐために早めの駆除(防除)が大切ですが、その生態については、いまだに分からないことも多くあります。
気になる動植物が特定外来生物であるかどうかの判断や、駆除の方法についてご不明な点は、環境保全温暖化対策課へご相談ください。
原則として、特定外来生物を生きたまま運搬することは禁止されていますが、団体の活動として駆除活動する場合は、次の全ての事項を守っていただくことで、運搬することができます。
つる性の一年草で、5~10月にかけて芽生えが続き、8~10月に黄白色の花が咲きます。生育速度が非常に早く、つるの長さは数メートルから十数メートルに達します。
つるを伸ばして他の植物を覆い尽くすように繁茂し、在来の生態系に悪影響を及ぼします。
一年草のため根は浅く、根を残さないように抜き取れば、確実に駆除できます。
服や靴、道具などに、種子や根などの繁殖できる部位が付着していないかを現地でよく確認しましょう。
令和5年6月29日に長野市篠ノ井御幣川地区において特定外来生物のセアカゴケグモの疑いのある個体が確認されました。
攻撃性のあるクモではありませんが、触ると咬まれることがあります。
咬まれると、はじめは針で刺したような痛みを感じ、やがて咬まれた部分が腫れて赤くなります。悪化すると全身症状(吐き気、腹痛等)が表れることもあります。
通常は、数時間から数日で症状は軽減しますが、まれに脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が現れることがあります。
素手で捕まえたり触ったりせずに、家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を用いるほか、熱湯をかける、靴で踏みつぶす等の方法により駆除してください。
駆除を行った後に、発見日時、発見者、発見場所、発見時の状況について下記まで連絡してください。
また、疑わしいクモを発見し、判別がつかない場合にも、下記まで連絡してください。
原産地はオーストラリア。
日当たりが良い場所や暖かい場所にある物陰や隙間に生息。
メスの体長は12.0mm程度。足が細長く、腹部が球形。腹部の背面に目立った赤色の縦帯状の斑紋あり。
オスの体長は3.0mm程度。腹部はやや細長く、腹面に砂時計状の赤い模様あり。
雌雄共に毒を有する。オスについては牙が極めて小さく加害の可能性はほとんどない。
セアカゴケグモ(メス)
ヒアリは、本来、南アメリカ地域に生息するアリです。攻撃性が強く、毒針に刺された場合、毒に対するアナフィラキシーショックを起こす危険性があります。
国内では、国際貨物が到着する港湾地域やコンテナを扱う事業所等で確認されています。いったん繁殖してしまうと根絶は困難になるため、侵入監視・早期発見・早期駆除により定着を阻止することが大切です。
ヒアリは強い毒をもつため、素手で触らないようにしてください。
少数個体であればスプレー式殺虫剤で駆除は可能ですが、むやみに刺激しないでください。
ヒアリと思われる個体を発見した場合は、発見日時、発見者、発見場所、発見時の状況について下記まで連絡してください。
特定外来生物以外にも生態系等に影響を及ぼすおそれのある外来種は数多く存在します。
定着した外来種の駆除は非常に難しいため、他の地域から生物を移動する際は、取扱いに御注意ください。
生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼす又はそのおそれがあるものを生態的特性及び社会的状況も踏まえて国が選定した外来種です。法の規制が課されるものではありませんが、生態系に悪影響を及ぼしうることから、取扱いには注意が必要です。
セイタカアワダチソウは、環境省が生態系被害防止外来種リストに載せている生物で、秋に黄色の花を咲かせる大型のキク科植物です。旺盛な繁殖力を持ち、現在では全国各地に分布しています。所有地に繁茂している場合は、できるだけ駆除してください。
環境省では、外来種による被害を発生させないための「外来種被害予防三原則」を提唱しています。
特定外来生物、生態系被害防止外来種ではなくても外来種に関わる際は、この原則を心にとめ、適切な対応に御理解と御協力をお願いします。
また、一度飼った生物は責任を持って世話をし、野外に放すことはやめましょう。
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