# 長野市行政DX推進ガイドライン(案) **「気づき」を起点にした業務再設計とデジタル技術活用による行政サービス向上の指針** 令和9年4月 長野市 ## ごあいさつ(未定稿) 平素より、市政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。 人口減少や少子高齢化が進行し、社会全体が大きな転換期を迎える中、長野市行政に求められる役割はますます多 様化・複雑化しております。 こうした時代にあって、限られた資源のもとで質の高い行政サービスを持続的に提供し続けるためには、デジタル技 術の活用、すなわちDXの推進が不可欠であります。 DXは、単なる業務の効率化にとどまるものではありません。 行政手続のオンライン化やAI・先端技術の活用を通じて、市民の皆さまが「時間」や「場所」の制約を受けることなく、 必要なサービスを、必要なときに受けられる社会を実現するものであります。 すべては、市民一人ひとりの暮らしの利便性と、幸福の実感を高めるためにほかなりません。 長野市では、未来に向けて「選ばれる・世界に誇れるまち」を目指し、市役所がチーム一丸となって各種施策に取り組 んでおります。 DXの推進もその歩みの一つであり、本ガイドラインを羅針盤として、「誰一人取り残さない」という理念のもと、デジ タルの恩恵をすべての市民の皆さまに行き渡らせてまいります。 市民の皆さまと共に、健やかで幸せを実感できるまちづくりを進めてまいります。 皆さまの一層のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。 令和9年4月 長野市長 荻原健司 # 目次 - なぜDXを進める必要があるのか - これまでのDXとこれからのDX - DXで目指すもの=まちの将来像の実現 - 参考:DXがデジタル化で止まりやすい理由 - 参考:国・長野県のDX動向 - DX推進の基本方針と重点取組事項 - アンケートを踏まえた基本方針・重点取組事項 - DX推進における4つの基本方針 - 重点取組事項の全体像 - 重点取組@ フロントヤード改革 - 重点取組A バックヤード改革 - 重点取組B DX人材の育成・活用 - 重点取組C DX推進環境の整備 - DXの具体的な進め方 - 気づきを増やす - 業務プロセス変革(BPR)の推進 - 6つの必要な視点 - 庁内横断的な推進体制 # なぜDXを進める必要があるのか 長野市は人口減少・少子高齢化・市民ニーズの多様化という課題に直面している。これらに対応し、持続可能な行政経営を実現するためには、デジタル技術を活用した業務改革が不可欠である。 DXは、市民のウェルビーイング向上と将来像の実現に向けた行政改革・働き方改革・新たなサービス創出のための手段である。 # これまでのDXとこれからのDX ## これまで(令和4?8年度) - 電子申請の推進 - AI-OCR・RPAによる効率化 - スマートフォン教室 - DX推進リーダー育成 - スマートフォンアプリ「ながのプラス」導入 一定の成果があった一方、技術変化により一部取組の見直しが必要となった。 ## これから(令和9年度?) - 業務全体の再設計 - 申請不要化・プッシュ型サービス - 市民の幸福感を基準とした評価 - 新たな価値提供型サービス創出 # DXで目指すもの=まちの将来像の実現 DXは目的ではなく、長野市が掲げる将来像を実現するための手段である。 ## 位置づけ - **山頂(目指す姿)** 市民一人ひとりが幸せを実感できる持続可能なまち - **登山道(変革の道のり)** 技術・環境変化に適応しながら段階的に改革 - **地図・コンパス(ガイドライン)** 判断基準・進め方の指針 「計画」ではなく「ガイドライン」とした理由は、変化に柔軟に対応し、職員自らが考え続けるため。 # 参考:DXがデジタル化で止まりやすい理由 ## デジタル化は取り組みやすい - PDF化 - オンライン申請 - RPA導入 ## DXは難しい - 申請の必要性そのものの見直し - 窓口のあり方の再設計 - 所属間の役割分担の再構築 総務省も「オンライン化が自己目的化し、窓口改革が進んでいない」と指摘している。 # 参考:国・長野県のDX動向 国・県の方針と整合し、長野市のDXの基本的考え方を整理する。 ## 共通の方向性 - IT導入ではなく業務・制度・システムの一体改革 - BPRを前提としたDX - 窓口改革と庁内改革の一体推進 # DX推進の基本方針と重点取組事項 市民・職員アンケートの結果を踏まえ、4つの基本方針と重点取組事項を設定した。 # アンケートを踏まえた基本方針・重点取組事項 ## 市民アンケート(770件) - 来庁・待ち時間・繰り返し記入の負担 - デジタル利便性への期待 - デジタル弱者への配慮の必要性 ## 職員アンケート(1,794件) - 紙・押印・重複入力などアナログ慣行の負担 - BPRとデジタル活用の一体推進が不可欠 # DX推進における4つの基本方針 1. **環境・体制整備** 2. **業務プロセス変革(BPR)** 3. **データ活用による行政経営** 4. **利用者視点の利便性と配慮の両立** # 重点取組事項の全体像 - フロントヤード改革 - バックヤード改革 - DX人材の育成・活用 - DX推進環境の整備 # 重点取組@ フロントヤード改革 - 来庁不要化 - わかりやすい手順設計 - オンライン化拡充 - デジタル不慣れ層への支援 # 重点取組A バックヤード改革 - データ活用による政策立案 - AI前提のデータ整備 - BPRによる業務簡素化 # 重点取組B DX人材の育成・活用 - DX推進リーダー育成 - 階層別研修 - 実践型ワークショップ - 外部人材の伴走支援 # 重点取組C DX推進環境の整備 - ITツールの周知・共有 - AI・クラウド活用 - ネットワーク基盤の見直し - 場所にとらわれない働き方 # DXの具体的な進め方 DXは「気づき」→「業務再設計」→「デジタル活用」の流れで進める。 # 気づきを増やす ## 気づきとは 既知だが普段意識していない違和感が言語化される瞬間。 ## 気づきを増やす方法 - 意識するテーマを決める(カラーバス効果) - 多くの事例を知る - 視点を変える # 業務プロセス変革(BPR)の推進 ## BPRの流れ 1. 業務の可視化 2. あるべき姿の検討 3. 課題設定 4. 手段検討 5. 計画策定 # 6つの必要な視点 1. ツールありきになっていないか 2. 利用者視点があるか 3. 部局横断で連携しているか 4. いきなり大きく始めていないか 5. コスト意識があるか 6. セキュリティが確保されているか # 庁内横断的な推進体制 - 各所属(DX推進主体) - DX推進リーダー - 情報システム課 - 行政DX推進委員会 - 外部有識者