長野市立博物館特別展示 川中島の戦い

こぼればなし

幕張の杉

長野市稲里町中氷鉋の個人宅にあります。
永禄4年の川中島の戦いは、川中島平の村々をも巻き込みました。この時、中氷鉋の土豪、青木次左衛門は、上氷鉋村、戸部村、今井村、今里村、岡田村の5か村に檄を飛ばし、武田・上杉の両軍がこれらの村々に侵入しないように一致団結して立ち上がったといいます。
信玄、謙信ともに次左衛門の訴えを受け入れ、次左衛門の屋敷地(堀の内)に杉を植えさせて、幕を張り、これを両軍の停戦ラインとしたといいます。住民による戦争回避は、自力救済の戦国時代にとても重要でした。
現在は、当時の杉は残りませんが由来を記した石碑が建っています。

「幕張の杉」の碑