長野市立博物館特別展示 川中島の戦い

こぼればなし

善光寺

川中島の戦いにおいて、善光寺如来が武田信玄や上杉謙信によって移されました。全国に名のある善光寺如来を自国に移座することで領内の人々の信望を得ようとしたのでしょう。
上杉謙信は弘治元年の第2次川中島の戦いの折、善光寺から仏像仏具の一部を越後に移しました。春日山城下に善光寺を建立し、信濃から住民を移住させ門前町を形成しました。
一方、武田信玄は、同年に善光寺を管理していた栗田氏を武田方に引き込み、善光寺如来をはじめ多数の仏像、仏具を甲斐国に移しました。永禄8年には甲斐に善光寺を建立。信濃から移った栗田氏や本願上人が移り住みました。善光寺を中心とした門前町も形成されました。

善光寺本堂

写真提供 : 善光寺