更新日:2022年12月13日
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広報ながの2022年11月号掲載記事
ごはんや果物などの糖は、胃腸で分解された後、血管に入りエネルギー源として全身に運ばれます。余った糖は肝臓で中性脂肪に変化し、皮下や内臓の脂肪細胞にエネルギー源として蓄積されます。
通常、脂肪細胞から分泌される善玉サイトカインは、インスリンの働きを良くし、効率的に血液中の糖を細胞へ取り込みます。
しかし、高脂肪食や過食が続くと、脂肪細胞内に蓄積される中性脂肪が増えるため、脂肪細胞が肥大化します。肥大化(BMI25以上)した脂肪細胞からは、インスリンの働きを邪魔する悪玉サイトカインが分泌され、糖が細胞に取り込まれず血液中に残ってしまいます。この高血糖状態が続くと血管内皮が傷つき、血栓が形成されやすくなるなど、動脈硬化が進みます。
腹囲 | 男性 | 85cm以上 |
---|---|---|
女性 | 90cm以上 | |
空腹時血糖値 | 100mg/dl以上 | |
ヘモグロビンA1c | 5.6%以上 | |
収縮期血圧 | 130mmHg以上 | |
拡張期血圧 | 85mmHg以上 | |
中性脂肪 | 150mg/dl以上 | |
HDLコレステロール | 40mg/dl未満 | |
尿酸値 | 7.0mg/dl以上 |
上の表に該当する場合、悪玉サイトカインによる血管への影響が考えられます。
体重が3~5パーセント減ると、脂肪細胞が小型化し血液データが改善するため、血管内皮を守ることにつながります。こうした体の仕組みを知り、血糖値をコントロールする方法について一緒に考えてみませんか?
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