更新日:2022年12月13日
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広報ながの2022年11月号掲載記事
「何に見えるかな?長野市のカタチ」アンケートを長野市LINE公式アカウントで実施した。これは、長野市のカタチが「馬に見える」という私と、市職員の「鳥に見える」との「見え方の違い」から始まったカタチ論争に、市民の皆さんにも加わっていただいたもの。
その結果はページ下段のとおりで、多くの回答を得ることができた。そこで、その結果の一部を紹介するとともに、結果から感じた私の思いをお伝えしたい。
まず、一番多かった回答は「鳥の仲間」でハトなど。次いで「犬の仲間」でプードル、シュナウザーなど。それに続いて「恐竜・怪獣」でプテラノドン、ドラゴンなど。多種多様な回答に、驚き、感動した。
ある小学校の先生は、社会科の授業の中で「長野市のカタチ」について子どもたちが考えた結果を回答してくれた。また、ある家庭では、子どもたちを含む家族全員で何に見えるかアイデアを出し合ってくれたとのこと。
私が投げかけた一つの問いに対し、いくつもの好奇心が生まれ、市内外のさまざまな場所で「長野市のカタチ」について考えを巡らせていただいたことは本当に嬉しく思う。
人は「抽象(長野市のカタチ)」から「具体(モノ)」を想像する際に、その人の固有の経験や記憶が深く影響するという。10代前後の子どもたちからの回答に恐竜や怪獣、ゲームキャラクターが多かったのは、図鑑やゲームの影響があるのかもしれない。また着物を着た人物が両手を広げ祈る姿と答えた50代の回答など、「なるほど・・」と思わせるものが多く、印象に残った。
私自身は、異なる見え方が多数存在することを通じて、あらためて社会にある多様性を再認識した。多様性ある地域社会を構築する上では、具体にとらわれ過ぎず、抽象的発想から、共通性を見いだすことができるのではないか。
そこで、「長野市に暮らす人々」を抽象、「人々のそれぞれの幸せ」を具体と想定し、抽象と具体とを行ったり来たり、考えることを繰り返しながら、まちづくりを進めれば、長野市はひとりひとりが幸せな、一つのまちになる、とアンケートへの協力に感謝しつつ、そう確信した。
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