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更新日:2023年2月8日

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城山公民館 令和元年度の市民講座の様子

令和元年度の市民講座の様子

令和元年度に城山公民館で実施した市民講座の様子をお伝えします。

ハンドメイドポーチ大作戦!

講座の概要

余り布を使ったハンドメイドポーチの作り方を習いました。布を有効に活用し、いろいろなサイズに応用して使える作品の製作方法を学んで、ハンドメイドの良さを味わう時間をみんなで共有しました。

講座の様子

気温の変動が激しい今年の春。季節外れに温かい3月19日木曜日、「ハンドメイドポーチ大作戦!」講座を開催しました。コロナ騒動で自粛ムードの高まる中、14名の方が楽しみにご参加下さいました。

成人学校「楽しくソーイング」講座の講師、西脇育子先生のご指導で、家に眠りがちな余り布を活かし、何かと便利なポーチの作り方の基本を習います。今回は、箸袋・マスクケース・スマホケースの3点より一つ選んで、あらかじめ用意した布の中から、柄を選んで挑戦していただきました。

受講者の皆さまは、布に囲まれる幸せをご存じの方が多いように思われます。素材選びからワクワクと迷い、先生の説明を聞くや否や、すぐ針を動かし始めます。運針に慣れた方は手際よく、初心者の方は、一針一針。上手な方がその技を他の人にコツを伝えるなどの姿も見られ、家で一人孤独に製作するのとは違う、楽しい時間の流れがありました。

箸袋は正方形の1枚の布を三角に切って作ります。マスク入れやスマホケースは、表布と裏布の2枚を縫い合わせます。「こことここを縫い合わせて下さい。」先生のご指導で、素材に合わせて、各々が手縫いやミシン縫いをします。途中のアイロンがけも、きれいな仕上がりに欠かせない要素です。みな、言われた通りに、一心に作業を進めました。しかし、裏から合わせるので、初めての人には今どこを縫っているのか、出来上がりの形が想像もつきません。「だまされたと思って最後まで進めてみて!」と西脇先生に励まされ、縫い終わってすべてをひっくり返すと、あら不思議。本当に裏付きのポーチや箸袋が完成しました!1時間半での仕上がりはまるでマジック。余り時間で、マスクの作り方や先生お手製の小物や洋服の紹介もして下さり、みなさん、目が釘付けでした。

「作ったものが形になると、うれしい・・・」受講者の感想です。ちょっとしたことを気軽に聞ける指導者や一緒に作る仲間がいれば、作業にも張り合いがでます。できた作品を見合うのも、楽しい時間です。「できた!」の喜びを分かち合う時間と空間は、閉塞感に満ちた今の時期、格別な体験となりました。

今回は、マスク着用・アルコール消毒の徹底・途中換気など、多くのご理解・ご協力あって開催することができました。ハンドメイドソーイングの楽しさを、仲間で心置きなく共有できる日が、早く来る事を願わずにはいられません。

ハンドメイドポーチ大作戦!

四季の移ろいを楽しむ 春のちぎり絵

講座の概要

美しい色合いの和紙をちぎり、のりで貼って作成するちぎり絵の実践しました。生き物が躍動する春を、和紙を使ったちぎり絵で表現しました。

講座の様子

日本和紙ちぎり絵協会賛同会員の畔上美和さんを講師としてお招きし、「四季の移ろいを楽しむ 春のちぎり絵」を開催しました。

一昨日、3月の大雪に見舞われた長野市ですが、この日も朝は冷え込みましたが、日中はうららかな日差しも見られ、春はもうすぐそこにやってきていると感じられました。

本日のテーマは、春のちぎり絵です。城山一帯に咲きほころぶ桜の花々を目に浮かべながら創作開始です。

和紙をちぎりながらのりで貼りつけていく作業は、指先を使うため、脳を活性化する効果もあるそうです。仲間と楽しみながら四季折々のちぎり絵を作成することは、フレイル予防にもぴったりです。

輪郭をシャープにくっきりとさせたい場合はハサミで切り、輪郭をぼやかしてソフトにさせたい場合は手でちぎるというように使い分けます。手でちぎったものは毛羽があり、その毛羽を指先で整えて、深みを出していきます。

パーツを全部切り終えたところで、ひと休み。少しこわばった体をのばしてリラックスしました。

それぞれのパーツに、刷毛を使ってのり付し、台紙に貼っていきます。皆さん、ピンセットを使いながら慎重に作成していました。

参加者の皆さんは、時折、講師のアドバイスを受けながら、楽しそうに素敵な作品を完成させていました。出来上がった作品をお互いに鑑賞して、刺激を受けられた様子でした。皆さんの感想から、「またぜひ、やってみたい。」とか「完成した作品は、玄関か茶の間に飾ります。」といったうれしい意見が寄せられました。

今回は、ちぎり絵のキットを使用して行いましたが、台紙と和紙があれば、オリジナルの創作もできそうです。ぜひ、四季折々のオリジナルのちぎり絵作りを楽しんでいただきたいと思います。

四季の移ろいを楽しむ 春のちぎり絵

気軽に!かんたん着物リフォーム

講座の概要

着なくなった着物を、マスクやチュニックなどにリフォームすることを実践して、裁縫の技術とともに、リサイクルすることでものを大事にすることを学びます。

講座の様子

城山公民館成人学校「かんたん着物リフォーム」の森尻恵美先生を講師に、着物のリメイクの仕方を学びました。

まず、着物の解き方や洗い方について教えていただきました。生地の特徴など、基本的なことを学び、着物のリメイクについて、実践を交えて教えていただきました。

今回は、チュニック・ズボン下・マスクの中から作りたいものを1点選んで実践しました。

先生のお手本を見ると、受講者の皆さんは、目を輝かせながら作品を手にし、身体に当てて姿見に映したり、生地を触ったりしていました。お手本の中には、素敵なキャミソールもあり、受講生の皆さんからのリクエストにより、キャミソールのレシピも教えてくださいました。

受講者の皆さんは、時間が過ぎるのを忘れるほど作品作りに集中していました。わからないことや困ったことがあると森尻先生が優しくアドバイスをしてくださいます。

時間が短く、作品を完成させることはできませんでしたが、受講者の皆さんは楽しく時間を過ごされ、中にはいろいろと刺激されて、違う講座もやってみたいとのご意見もいただきました。

令和2年度の城山公民館成人学校で、「かんたん着物リフォーム」講座の開講を予定しています。ぜひ、受講していただき、タンスにしまわれたままの思い出の着物に新たな命を吹き込んでみてください。

気軽に!かんたん着物リフォーム

世界の料理教室

講座の概要

市内在住の外国出身の方に自国の料理の作り方を教えていただき、異国の食文化を学びながら、参加者の皆さんとの交流を図ります。

講座の様子

第一弾 カナダ

カナダ出身で、若槻公民館成人学校の英語講師を務めていらっしゃるイアン・ディビッドソンさんに、カナダの家庭料理を教えていただきました。

カナダの名産メープルシロップとサーモンを使った「メープルサーモン」、カナダを代表する名物料理「プーティン」、カナダの冬によく食べられる「チリビーンズ」の三品の作り方を教えていただきました。

豊かな自然に恵まれたカナダでは、サーモンをバーベキューにして食べることが多いそうです。「メープルサーモン」は、メープルシロップを刷毛を使って鮭の切り身にたっぷりと塗り、その上に塩コショウやスパイスなどをふり、レンジで焼きます。日本人の発想では、なかなかメープルシロップを鮭に塗って味付けをするという考えはでてこないと思います。メープルシロップのほんのりとした甘さがおいしい一品でした。

「プーティン」は、フライドポテトの上に粒上のチーズカードと肉汁などから作るグレイビーソースをかけて作るカナダの料理です。今回は、チーズカードのかわりにとろけるチーズを使いました。グレイビーソースはカナダで売っているものを使用しましたが、日本でも市販されています。インターネットで検索するとグレイビーソースの作り方を調べることもできます。

「チリビーンズ」は、ひよこ豆といった豆類をトマトソースとチリパウダーなどで煮込む、辛みの効いたおいしい一品です。辛さはお好みで調整できます。カナダの冬は寒く、「チリビーンズ」を食べて体を温めるそうです。長野の冬もカナダと同等に寒く厳しいので、「チリビーンズ」は長野の冬にピッタリな料理です。

この日は、10代から70代まで幅広い年齢層の皆さまが受講されました。5班に分かれ、それぞれの班の皆さんで協力しながら調理をされていました。講師のイアンさんは、各テーブルをくまなく回りながら声をかけてくださり、皆さん、楽しく交流を図ることができました。

今回の講座では、家庭でも気軽に作ることができる料理だったので、ぜひ、ご家庭でもカナダの食文化を味わっていただければと思います。

世界の料理教室 カナダ

第二弾 フィリピン

令和元年度の第二弾は、フィリピン出身の渡邉愛凛さんに、フィリピンを代表する家庭料理3品を教えていただきました。

「シニガン」は、フィリピンで親しまれている、酸味の効いたスープです。オクラや里芋、大根といった野菜や豚肉をふんだんに使った、具沢山のフィリピンを代表する家庭料理です。各家庭で使用する材料が違い、日本の味噌汁のように、おふくろの味とされているようです。愛凛さんの作るシニガンは、愛凛さんが日本に来てから初めて知ったというエノキダケを入れるそうです。世界でひとつだけのオリジナルのシニガンの作り方を教えていただきました。

「アドボ」は、フィリピンで日常的に食べられるフィリピンの国民食です。豚肉と鶏肉を煮込んで作ります。醤油や砂糖で味付けし、ローリエやレモンで香付けします。愛凛さんが各テーブルを回り、味を確認してくださいました。日本の煮物とは違う風味を感じました。ごはんがすすむ一品でした。

「バナナトュロン」は、フィリピンの定番おやつです。三温糖をまぶしたバナナを春巻きの皮で巻き、低温の油で焦げ付かないように揚げたものです。フィリピンの街角ではどこでも手に入るポピュラーなフィリピンスィーツです。揚げたてのバナナトュロンは、皮がサクサクしていて、一口食べると甘いバナナがたまらなくおいしかったです。

受講者の皆さんは、5グループに分かれて調理を行いました。初めて顔を合わせる方もいましたが、どのグループも協力しながら和気あいあいとした雰囲気で作業を行っていました。

愛凛さんも親身になって教えてくださいました。受講者のお一人が、愛凛さんに、「孫が遊びに来たらバナナトュロンを作って食べさせてあげたい」とうれしそうにお話しされていました。皆さんのおかげで、楽しい時間を過ごすことができました。

世界の料理教室 フィリピン

第三弾 スリランカ

第三回目の世界の料理教室は、スリランカ出身の南シャーミニさんに、スリランカの家庭料理を教えていただきました。

今回は、「レンズ豆のカレー」と「チキンカレー」の2種類のスリランカカレーと「ニンジンサラダ」の作り方を教えていただきました。

最初に「ニンジンサラダ」を教えていただきました。ニンジンをスライサーなどで細く切り、玉ねぎのみじん切りと塩、コショウ、レモンを加えてよく混ぜます。ニンジンや玉ねぎの風味がそのまま活きたサラダでした。ご家庭でも簡単に作ることができそうです。

スリランカのカレーは、ターメリックパウダーやクミンシード、マスタードシードなどたなくさんのスパイスが使われています。ガラムマサラは、家庭によって使うスパイスや配合が違うそうです。日本の漬物に似ていますね。さらに、ココナッツミルクを加えることにより、香り豊かでまろやかな味になりました。この日作ったカレーは、日本人好みの味にしてくださったそうで、本場のスリランカではもっと辛めに味付けするそうです。

この日は土曜日だったため、小学生のお子さんと一緒に親子で参加してくださった方もいました。男性もお一人参加していて、小学生と一緒に調理をされていました。国籍や世代を超えた交流を図ることができました。試食では、参加者の皆さんが楽しそうにお話しながら召し上がっていました。

南シャーミニさんは、スリランカ産の紅茶も用意してくださいました。世界でも有数な紅茶の生産国であるスリランカの紅茶は、すっきりとしていて、スパイシーなカレーとよく合いました。

同じアジアの島国のスリランカ。神秘的な魅力溢れるスリランカの事をもっと知りたいと感じるひと時でした。

世界の料理教室 スリランカ

第四弾 オーストラリア

第四弾は、世界のいろいろな国の民族が共存するオーストラリアの家庭料理を、市内在住でオーストラリア出身のカーティス・ウェイン・アンソニーさんに教えていただきました。

カーティスさんの英語のあいさつで始まった今回の講座は、ほぼ全編わたって英語で行われました。最初は戸惑いもありましたが、カーティスさんの優しい人柄に触れるにつけ、徐々に打ち解けていくことができました。

カーティスさんは、まるでラグビーのオーストラリア代表ワラビーズのフォワードのごとく、ぐんぐんと進んでいきます。うかうかしていると、乗り遅れてしまいそうです。しかし、わからないところは、カーティスさんに声をかけると、テーブルまで来てくれて優しく教えてくださいました。

今回のメニューは、ローストチキン。鶏肉に包丁で切り込みを入れて、ポケットのように穴をあけて、その中に、玉ねぎやベーコン、パセリなどを炒めたものを詰め込んで、オーブンで焼きます。手が込んでいて、時間がかかりそうな料理に思えましたが、いざ調理してみると思ったよりも簡単に作ることができました。まだ、先の話になりますが、クリスマスにもとても合うのではないのかなと思いました。

今回は、いんげんとクスクスを付け合わせました。クスクスは初めての方が多くいらっしゃり、その味や香りを楽しみました。盛りつけも素敵で、まるで、一流ホテルのレストランのよう!?

全編英語の料理教室は初めてでしたが、皆さん和やかに、楽しいひと時を過ごすことができました。

言葉は通じなくても心は通い合う、国際交流は素敵だなと改めて感じました。

世界の料理教室 オーストラリア

第五弾 シンガポール

第五弾は、城山公民館成人学校の英会話講座でおなじみの古波田眞子先生に、シンガポールの家庭料理を教えていただきました。

今回のメニューは、「チキンライス」、「チンゲン菜の炒め物」、「卵スープ」、「マンゴープリン」の4種類です。どれも短時間で簡単に作ることができるものばかりでした。

「チキンライス」は、炊飯器を使って作りました。醤油ベースで炊き込んだごはんとチキンは相性抜群で、とてもおいしくいただきました。シンガポールでは、チリソースを付けて食べるのだそうです。

「チンゲン菜の炒め物」は、ごま油の香りが食欲をそそり、シャキシャキした歯ごたえがたまらない一品でした。

「卵スープ」はとろみがあり、優しい味付けでした。

これに、デザートの「マンゴープリン」が付き、豪華で大満足のランチとなりました。

教室は、眞子先生の優しく可愛らしい笑顔があふれ、受講者の皆さんはみな笑顔で調理をされていて、楽しく穏やかな雰囲気となりました。

手軽で簡単に作れるシンガポール料理をぜひご家庭でもお試しください。

世界の料理教室 シンガポール

第六弾 ウイグル自治区

令和元年度最後の「世界の料理教室」は、ウイグル自治区出身の入安ムニレさんに、ウイグル自治区の家庭料理を教えていただきました。

ウイグル自治区では、小麦粉を使った料理が多いそうです。今回は、ラーメンの原点といわれている「ラグマン」と、巨大な餃子のような「プラ」の2種類のウイグル料理を作りました。

「ラグマン」の麺は、日本のうどんにそっくりです。
小麦粉に塩と水を混ぜてよくこねます。よくこねた生地に油を塗って、渦巻状にして寝かせます。ウイグルでは、油を使った麺は高級品だといわれているそうです。
よく寝かせた生地を、両手を使ってのばし、最後はあやとりのようにしながら麺をのばしていきます。ムニレさんがお手本を行うと参加者の皆さんから「ウォー」と感嘆の声があがりました。
麺の上にかける具は、野菜たっぷりでホールトマトを入れて煮込みます。まるで、イタリアのパスタソースのようでした。

巨大な餃子のような「プラ」は、ピザのようでもあり、おやきのようでもあります。こちらも生地をよくこねていきます。ウイグルでは、生地をこねる時に、両手をげんこつにしてこねるのだそうです。
中に入れる具は、ほうれんそうを粗みじん切りにして、塩と胡椒、油で味付けをしたものです。砂漠の多いウイグルの調味料は、液体だと蒸発してしまうため、粒子状のものを使うそうです。
丸くのばした生地に、これでもかというほどの具をのせ、半分に折りたたみ、包んでいきます。きれいに包み終えたら、フライパンで両面を焼いて完成です。

ウイグル料理は、粉もん文化の根付く信州と近いものがあり、親近感を持ちました。また、西洋のパスタやピザ、東洋のラーメンや餃子といった料理に似たものがあり、遥か昔のシルクロードを感じる料理でした。

参加者の皆さんは、手延べ麺づくりなど普段ではできない体験をし、異文化体験を楽しまれていた様子でした。感想からは、ぜひ家でも作ってみたいという意見が多数寄せられました。

世界の料理教室 ウイグル自治区

城山公民館 ひよこくらぶ

講座の概要

未就園児と保護者を対象に、小さいお子さんをお持ちのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、お子様と一緒に楽しい時間を過ごす機会をつくり、親子の絆と共に参加者同士の交流を図ります。

また、託児付きの講座を企画し、お子さんは託児ボランティアの地域住民とふれあう時間を楽しみ、お母さんは心身ともにリフレッシュしてまた優しい気持ちで子育てに向き合えるような講座を企画します。

講座の様子

第1回 英語であ・そ・ぼ!

内容

小学校の授業に取り入れられたと話題になって以来、ママ達の関心の高いEnglish。乳幼児のお子さんを持つご家庭でもなじんでいただけるように、英語のわらべ歌や手遊び・絵本を通じて響きやリズムを楽しみ、頭ではなく体で感じる英語を味わって、親子でリラックスした時間を過ごしていただきました。

記録

令和の時代を迎えた5月9日、わがひよこくらぶの新年度が始まりました。第1回の「英語であそぼ!」には、地区を超えた多くの皆さまに関心を寄せていただき、5月の心地よい空気の中、こいのぼりにも負けないくらい元気な15組の乳幼児の親子の方々が、お集まり下さいました。

講師は、児童英語講師として26年間。乳幼児から中高大生までの長いスタンスで子どもの英語の発育にかかわってきた、ラボ国際交流センターインターナショナルボランティアリーダーの矢島まり子さんです。

朝、お部屋をのぞくと・・・はらぺこあおむしの大好きないちごやプラムの大きな絵が壁一面に!あおむしが金曜日に食べたチョコレートケーキやカップケーキ、アイスクリームなどは床の上。お友達とママは、近寄ったり、そっと触ったりしています。みんなの体の何倍もある大きな絵で、なんだか小さな青虫さんになった気分でしたね。

“ Good morning good morning. And how do you do?

Good morning good morning. I’m fine. How are you?“

英語のご挨拶も、歌のリズムにのせると自然に口をついて出てきます。歌の最後には、ママに「高い高い!」をしてもらって、みんなニコニコです。

マザーグースには、手遊び・触れ合い遊び・わらべ歌等々、英語圏のお子さんが小さい頃から慣れ親しんできたものが多くあります。言語は違っても、子どもとの距離を縮め、スキンシップで笑顔になるのは一緒。ハンプティダンプティの卵がひっくり返り、ママに大切そうに抱えられてころげたお友達はキャーキャーとうれしそう。割った卵とお砂糖と粉を混ぜてこねて焼いて。できたケーキを食べるお歌を歌いながら触れ合う親子の姿に、英語へのハードルは感じられませんでした。はらぺこあおむしの絵本を見た後、みんなでHungry Cataerpillarになって動いてみました。“Still hungry! まだまだおなかはぺっこぺこ!”みんなが、立派なさなぎを経て大きなちょうちょに育っていく姿が想像され、頼もしい限りです。ママ達もすっかり童心に返り、開放された笑顔が輝いてみえました。

「英語のお勉強」と構えるのではなく、ママがリラックスして楽しむことの大切さを感じた、ひよこくらぶのスタートとなりました。

英語であ・そ・ぼ!

第2回 ママのための!BABY ヘアカット入門

内容

お子さんのちょっとしたヘアカットを、まずはおうちでしたいという要望に応え企画しました。講師のプロのヘアスタイリストの方から、頭部の見立て方、髪の毛の切り方・整え方、ハサミの使い方などのコツを教えていただきます。

記録

6月10日月曜日、第2回のひよこくらぶ「ママのための!BABY ヘアカット入門」講座が開かれました。講師は、ヘアスタイリストの山本里枝さんと、お仲間の成澤美穂さん・千葉瞳さんのプロの3名です。梅雨の季節にも関わらず、雨の晴れ間に13組のひよこさん親子が、元気にお集まりくださいました。

まず、山本さんからカットの仕方の説明がありました。頭部を、前・わき・後ろの3部分の順番にカットしていきます。この部分をピンなどで分けておくと便利そうです。前髪は多くの赤ちゃんが伸びやすいので切りますが、両こめかみの上部はのびないので切ってはいけない部分だとのこと。ハサミは横に使いがちだがパッツン切りになってしまうので、髪をつかんで縦にいれるとよいそうです。前・わき・後ろをカットして長さが決まったら、トップとつないでいくようにします。男の子と女の子の髪の生え方にも、違いがあるようです。

説明後、ママ達もハサミを持って挑戦します。ふだん美容院で当たり前のように受けているしぐさが、自分でやってみると意外と難しいことがわかります。「ピザを切り分けるみたいに、順番にカットしていけばいいのよ。」講師の先生方の優しいフォローにほっとしながら、でも、赤ちゃんの柔らかい髪にハサミをいれるのは勇気がいるようでしたが、思い切ってカットするママの姿がみられました。お父さんが参加されたご家族は、パパもカットデビューして下さいました。おうちカットがより気軽になって、カットする方もされる方も、お互いに慣れてくると楽しいですね。

悪戦苦闘しながらも、最後は講師の先生方にきれいに整えていただき、大満足。

「夏前にさっぱりできてよかった。」「おうちでもやってみます!」感想の数々。終わるころには、赤ちゃんの髪は、みなスッキリと軽くなっていました。うまくできてもできなくても、家族と赤ちゃんとのコミュニケーションの時間は輝いています。今だけの特別な時間を逃さず、チャレンジする親子の姿が印象的な講座となりました。

ママのための!BABY ヘアカット入門

第3回 ママのための!骨盤調整ヨガ(R)

内容

骨盤を中心に全身を調整しました。日頃、お子さんが最優先で、自分の体の事を振り返る余裕のないお母さん達。僅かな時間でもお子さんと離れて自分の体に向かい合うことによって、心身ともにリラックス、リフレッシュしていただきました。

記録

7月11日木曜日、今にも降り出しそうな重たい梅雨空の下、かわいい赤ちゃんをだっこしたり、お子さんの手をひきながら、ひよこさん親子19組が、城山公民館にお集まりになりました。第3回は、「骨盤調整ヨガ」講座です。日頃、体にだるさや重さを感じていても、お子さん最優先でご自分のことは二の次にしてしまう、頑張りやさんのママ達。1時間30分という短い時間ながら、ヨガをとても楽しみにしてきて下さいました。

城山公民館の成人学校でヨガの講師を務めていらっしゃる高木裕子先生が、ママ達の体の不調に寄り添って下さいます。お母さんの体は、出産の影響が底筋に残り、骨盤が緩んでいるために、様々な不調につながりやすいのだそうです。託児ボランティアの方たちに赤ちゃんをお任せして別室に集まったお母さん達。静謐な和室の畳にそれぞれヨガマットを敷いて、マイスペースを確保し、そこに座った瞬間から、日常と違う空間へと切り替えていきました。

まず、呼吸を整え気持ちを落ち着かせて、自分の体に意識を向けます。足先などの筋肉からゆるめ、関節の可動域を広げていきます。末端から徐々に大きな筋肉へと進むので、無理がありません。ストレッチや指圧によって体をゆるめ、骨盤のバランスを整えていくのですが、ママ達は凝り固まっている自分の体を実感し、無心に取り組んでいらっしゃいます。お疲れがだいぶたまっているのでしょう。「痛きもちいい!」のをじっと味わっているご様子がうかがえました。

ヨガの考え方では、呼吸も水分補給も大切な要素です。体のどこか一か所に原因があって、それを取り除けばスッキリするというものでもないようです。呼吸による交感神経や副交感神経の調節、水分調整による老廃物等の滞り、筋肉のこわばりによる骨格のゆがみ。すべてが関連して健康を保っています。不調の時にしか関心の向かない自分の体ですが、我が身ををいたわるということは、普段のちょっとした気遣いでバランスを保つことなのだと痛感します。終わるころには、ママ達のお顔が明るく、動きが軽くなったようにみえました。

大好評の託児つき講座は、ボランティアさん達のご厚意で成り立ちます。今回は15名の方々に気持ち良くお世話になりました。ママを待ちわびていた赤ちゃん達の元に駆け寄る姿の足取りは軽く、お母さんのリフレッシュが赤ちゃんの気持ちの明るさに繋がっている、そんな印象を強く受ける一日となりました。

ママのための!骨盤調整ヨガ(R)

第4回 わらべうたのススメ

内容

古くから口承で受け継がれてきたわらべうたを、親子で一緒にコミュニケーションを取りながら楽しみました。

記録

8月22日木曜日。お出かけにはあいにくの小雨が降る中、15組の乳幼児の親子の方々が元気にお集まり下さいました。第4回ひよこくらぶは「わらべうたのススメ」講座です。「わらべうたうたい」として、日本全国で活躍されている坂野知恵さんを講師にお招きし、昔ながらのわたべうたや長野特有のわらべうた、また、それに合わせた手遊びなどを紹介していただきました。

始まる前、大勢のお母さんやお友達に緊張していたのか、不安そうな顔をして、泣きだしてしまうお子さんの姿も見られました。それを見た講師の坂野さんは、さっとカバンから紙ふうせんを取り出し、柔らかな声で歌いだします。ポンポンポンと楽しそうに弾きながら。子どもたちの視線が坂野さんに集まり、泣いていた子は泣き止み、坂野さんの方へ自ら笑顔で駆け寄っていく子までいます。ぐずる子を抱いてあやすだけではなく、ママの気持ちを楽にして子どもと向き合える素敵な知恵があるのですね。

場の空気が和らぐと、最初にわらべうたについてお話下さいました。昨今のお忙しいママ達には、気持ちの余裕をもってお子さんと触れ合う瞬間がますます大切になっていると感じられます。ママのお膝をお風呂やだるまさんに見立て、子どもを乗せて一緒に横に揺れたり、「高い高い」をしたり、こちょこちょしたり、ギューしたり。大人も子どもも気持ちをおもいっきり開放して、キャッキャと触れ合いながら、紹介されるわらべうたを楽しみました。

次にお手玉が各親子に配られ、お餅に見立てたお手玉遊びを楽しみました。お手玉は子どもの小さい手でも握りやすいので、ひよこさん達にも大好評!てのひらで餅つきをしたり、落としてみたり投げてみたり、ママの頭にのせてみたり。小さいながら、思い思いに楽しんでいる様子が見受けられました。

講座の最後には、坂野さんは、子守唄のわらべうたを歌って下さいました。ざわついていた空気がスッと静まり、なかには、そのわらべうたを聴きながら、お母さんの腕の中で気持ちよさそうに眠ってしまうお子さんもいました。

わらべうたを使って、親子でスキンシップ。お母さんと子どものキラキラとした笑顔が印象的でした。ふとした瞬間に記憶の中からよみがえって、口をついて出てくる、そんなわらべうたの魅力を満喫した時間となりました。

わらべうたのススメ

第5回 災害時の避難所生活 乳幼児親子 どう過ごす?

内容

災害弱者になりがちな乳幼児の親子の保護者の方々に、避難所の現状を知って、避難所作りの体験をしてもらいました。「子どもにとって居心地の良い空間とは?」を考え、いざという時の避難所の設営に母親達が声をあげて、女性や子供の目線で積極的に関わっていかれるよう、学んでいただきました。

記録

9月12日木曜日、昨日までの暑さが嘘のように去り、秋の気配の漂うさわやかな一日。しかし、千葉県では、先日の台風15号の影響で、一週間過ぎた今でも停電や断水が続き、ご苦労されている方が大勢いらっしゃいます。

自分達がいつ同じ災害にみまわれてもおかしくないという状況に、危機感をお持ちの11組の親子の皆さまがお集まり下さいました。

今回の講師は、災害時こどものこころと居場所のサポートの副代表小野道子さんです。ユニセフの職員として、パキスタンやバングラディッシュで子どもにやさしい避難所作りの活動をされている、避難所の実情に明るい方。もう一人は、ながの災害・防災ネットワークみらいから、亘みどりさんが駆けつけて下さり、小さな懐中電灯で明るく照らすペットボトルランタンや、新聞紙で作るスリッパの作り方など、日常的な防災グッズの知恵をご披露下さいました。

乳幼児の親子は、周りの方への遠慮や小さなお子さんへの衛生環境を考え、避難所という選択肢を積極的に選ばない方が多い様子。でも、どうしても避難せざるを得ない状況に備え、知って心構えを持っておくことが必要です。避難所経験のないママ達は、小野さんに問われ、避難所生活の「不安なこと」や「あったら安心する事」を想像してみます。言葉にすれば、我が家に何が必要なのか、より具体的に備えのイメージができるのです。その後、避難所の実情を小野さんより伺い、子ども達にとって居心地の良い空間とは何かをみんなで考えました。親子が、互いに思いやりを持って周囲と関わりあい、心を通い合わせていくのが重要なのは、避難所生活に限ったことではありません。しかし誰もが苦しい緊急時には特に、はっきりとした意思を持った言動が必要となります。そして、そんな視点に立った親子が安心して過ごせるスペースがあるという事は、避難生活をしている周りの人達にとっても、居心地の良い空間作りとなるということです。

ママ達の1時間のお勉強の後、お子さんや託児ボランティアの方々と一緒に、段ボールなどを使って、実際のスペース作りを体験しました。パペット人形が、子どもの心のケアにとても役立つ事も教えていただき、経験から得た知恵に感じ入りました。「万一」の安心は、普段から準備しておけることが多いと実感した、学び多き時間となりました。

災害時の避難所生活 乳幼児親子 どう過ごす?

第6回 ハロウィンパーティー

内容

午前中はひよこくらぶの親子とろう学校の親子が参加。前日より目玉ゼリーや会場装飾を準備して下さった中間教室の生徒さんと一緒にパネルシアターを鑑賞した後、仮装で館内を巡り、スタンプラリーとtrick or treatを楽しみました。ティパーティでは、コカリナ演奏・ろう学校幼稚部生徒のステージ発表・マジックショー・ダンスパフォーマンスなど、すべてボランティアによる手作りの発表を味わい、多世代多校種の交流が盛り上がりました。午後は城山小学校の2年生45名が来館、マジックショーや館内めぐりでハロウィンを満喫していただきました。

記録

城山公民館のハロウィンパーティは、多くの皆さまのご厚意によって成り立っています。かつ、日常に顔を合わせることのないお友達との交流の機会でもあります。毎年、中間教室の生徒さんやOBの方々・その手伝いに駆けつけてくれた信州大学の学生さんが、子ども達の喜ぶ顔を思い浮かべながら様々な準備をしてくれるのですが、前準備の大変なこの行事になくてはならない存在です。

当日は、朝からハロウィンモードの公民館内。玄関でお迎えする青い目のお人形ハンナちゃんも、今日ばかりは黒いマントを羽織って気取っています。朝、ろう学校のお友達が様々な仮装でおめかしてご来館、館内を賑わわせてくれました。ひよこくらぶの小さいお友達が、お母さんの愛情たっぷりの仮装で、見る者の微笑みを引き出してくれます。中には、お母さんの手作りのコスチュームで装っているお子さんもいて、そのアイディアには感心させられました。公民館が秋の山のように一気に紅葉しました!

今日のスタートは、成人指導者の会のあゆみ座さんによる、パネルシアターをご覧いただきました。「山の音楽家」や「おもちゃのチャチャチャ」など、耳慣れたお歌にあわせて次から次へと人形がパネルに繰り出されると、小さいお子さん達の目はもう釘づけ。そして、お部屋を暗くすると人形達がキラキラ光って見えるブラックシアターでは、初めてみるお母さん達もうっとりと引き込まれ、夢のような世界を楽しんでいらっしゃいました。

いよいよ、「Trick or treat」とスタンプラリーで館内めぐりが始まります。第一地区と第二地区の住民自治協議会のお二人にもお菓子配りのお手伝いをいただきます。子ども達が張り切って動きだし、小さなスーパーマリオやシンデレラの元気な声が館内に響き渡ると、公民館がなんだか若返ったように感じました。中間教室のお兄さんお姉さん達のコスチュームは迫力満点なものもありましたが、泣いてしまうお友達はいませんでしたよ!

みなそれぞれにお菓子をゲットし、後半はティパーティです。こちらも盛りだくさんのプログラムでした。まず、めぐみコカリナサークルさんによるコカリナ演奏。優しい音色にいやされ、ほっとした所で、ろう学校幼稚部のお友達による、「ブンバボン」ダンスのステージ発表がありました。とっても元気でかわいらしいダンスに、みな、拍手喝采です。その後、松坂明さんによるマジックショーでは、子ども達がみな身をのりだして夢中になり、歓声が上がっていました。大トリは中間教室OBのいおりくんによるダンス。キレッキレのパフォーマンスに今度はママ達がうっとり。盛り沢山なパーティに大満足の皆さんでした。

午後は、城山小学校2年生45人が来館され、館内めぐりやマジックショーを楽しみました。子ども達は、松坂さんにマジックのネタを特別伝授してもらい、お家で披露すると大張り切り。帰りがけには、思いがけずいおりくんにダンスも見せてもらい、食い入るように見入っている姿が印象的でした。

台風19号の被害が連日伝えられ、心痛むことの多き日々でした。多くの善意の支えがあって実施された城山公民館の今年のハロウィンには、子どもの元気が大人の活気につながり、被災した地域の元気を取り戻す一助になってほしいという願いも込められています。人が人を支え合う気持ちが何よりのパワーとなる事を、次世代を担う子ども達にも伝えられていくよう、祈る気持ちでいっぱいです。参加する人もそれを担う人も、楽しいひと時を過ごすことができました。

ハロウィンパーティー

第7回 手形アート

内容

今、この瞬間にしか残せない、宝物の手形・足形。安心安全な顔料のキットパスを使って映し取ったお子様の手形足形を楽しくデコレーションし、写真をレイアウトして、記念作品を作ります。ボランティアサポーターの方々が、子育てに忙しいママ達の束の間のお楽しみ時間を、快くサポートして下さいました。

記録

11月21日木曜日、11月28日木曜日と、第7回ひよこくらぶ「手形アート」講座が開催されました。えびす講が過ぎ、色鮮やかな城山近郊の空気が一気に引き締まるような秋の両日、合計30組のひよこさん親子が元気にご来館されました。

講師の早川佑桂先生の講座は、毎年大変な人気です。この講座を心待ちにして参加されたママ達は、ご来館後、まずは周りのママ達とおしゃべりしながらいろいろな情報を交換してリラックスします。同じ年齢のお子さんを持つママ友同士の出会いもあり、お部屋はにぎやか。いつも気を張っている子育てママ達には、気の置けない空間でおしゃべりを楽しむ余裕が、本当に大事だと感じます。

最初に、子どもの手形・足形をとります。早川先生は、顔料を子どもが口にしても安全なものをご用意くださいました。もみじのような可愛いお手々に色をつけ、霧吹きで湿らせてパッと紙に押します。まだ、地面を踏んだことのない柔らかい足の裏は、まさにこの時限定。いとおしい宝物だと思うのは大人達ですが、当のご本人達は何をされるのかとドキドキ。注射とまちがえて、大泣きするお子さんもいらっしゃいましたよ!

そこからは、ママ達の腕の見せ所です。持参のかわいい写真がきれいに切り取られて配置され、マスキングテープやシールでセンス良く飾られていきます。手形は、ぞうさんになったり来年の干支のネズミになったり。足形はクリスマスツリーなど、ママ達の想像力がドンドン広がり、見ているのも楽しい時間でした。

お子さん達は、僅かな月齢差により、様々な姿を見せてくれます。手形押しを大泣きして怖がった0・1歳児のお子さん達と、自ら協力する2・3歳児の落ち着いた対応ではだいぶ違います。ママ達が作業している間もママのそばにいたい0歳児のお子さんもいれば、ずっとブロック遊びに熱中して遊んでいるお子さん、新しいお友達に興味を持ってやり取りしているお子さん、ハサミやのりを持ってママと一緒に製作しているお子さん等みなそれぞれですが、ボランティアの皆さんが必要に応じて関わり、ママ達をサポートして下さいました。

「楽しかった」「ありがたかった」「心強かった」。ママ達の感謝の声が多く聞かれました。一方、ボランティアさん達も、「小さいお子さんに癒された」「楽しかった」等々。お互いの存在に感謝し合える、素敵な時間となりました。

手形アート

第8回 クリスマス親子コンサート

内容

地元在住で演奏活動をされているお二人を講師に、未就園児の親子対象のバイオリン&ピアノコンサートを開催。城東小学校に会場をお借りし、小学4年生の子ども達との交流を楽しみながら、和やかなひと時を過ごしました。

記録

12月4日水曜日、ひよこくらぶ恒例の「クリスマス親子コンサート」が、今年も城東小学校を会場として開かれました。小さなお子様連れでも周りに気兼ねなく音楽を楽しみたいと感じていらっしゃるママ達は多く、多くのお申し込みがあり、当日は20組の親子が参加されました。

城東小学校とのご縁で交流が始まって、今年で3年目になります。今回は4年生25人のお兄さんお姉さん達が、赤ちゃんとの触れ合いをとても楽しみに、たくさんの準備をして迎えてくれました。

バイオリンの金子泰子さんはピアノの中野もと子さんと長野市内で演奏活動をされ、多くの方々を癒していらっしゃるベテランのコンビです。この度は、ママや小さいお子さんの耳と心に届きやすいプログラムを組んでくださいました。

コンサートが始まる前、慣れない会場に到着したひよこさん親子の顔はちょっと緊張気味。ところが、小学生達が歓迎するようにニコニコ寄り添うと、ママも赤ちゃんも柔らかな表情に!決してワッと取り囲んで驚かさない事に小さき者への配慮を感じます。お兄さんお姉さんのそんな優しさが赤ちゃんにも伝わるのでしょう、いつもよりリラックスしたひよこさんの姿が見られ、同時にママ達の緊張もほぐれます。コンサートが始まる頃には、会場中すっかり仲良しです。

前半は、耳になじんだメロディの数々を、華やかなバイオリンの音色で味わいました。会場が一つの耳となって、気持ち良さそうに音楽にのって体を揺らしながら聴いています。みな、驚くほどの集中力で楽しんでいらっしゃいます。ママのお膝の上のお子さん、小学生に抱っこされたまま聞き入る赤ちゃん。大人も子どもも、みな一体となる時間を分かち合えたことに、驚かされました。

後半は、小学生達の発表から始まります。演目は「ぐりとぐらのお客様」。この日のために用意した絵やペープサート人形を操りながら、演じてくれました。金子さんや中野さんのバックミュージックに導かれ、明るいトーンの宮崎さんのナレーションに沿って、ぐりとぐらの世界へ引き込まれていく親子の姿がとても印象的です。おうちに帰ったひよこさんたち、きっとかわいいお鼻をクンクンさせて、家じゅう、サンタクロースのおじいさんを探したことでしょう。

それからみんなでクリスマスのお歌を歌い、最後は「パ・プ・リ・カ」でした。小学生たちが前に出てダンスをご披露すると、ひよこの赤ちゃんたちも一緒に踊りだすではありませんか!大人もニコニコ。お部屋に笑顔が溢れます。楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。

別れ際、名残を惜しむ子どもたち。赤ちゃんにコートを着せたり、駐車場の遠くまで手を振って見送ったり。ひよこさんも精一杯手を振り返します。みな満たされながら、それぞれの時間に戻っていきました。初めての者同志の距離を縮める音楽の力と子どもたちの共感し合える力に、たくましさや希望を感じます。

互いを受け入れる事のすばらしさを痛感した一日となりました。年齢に関わらず、全員がこの時間を楽しんで喜びを分かち合ったこのコンサート。皆さまのご厚意により成り立った事に、心より感謝いたします。

クリスマス親子コンサート

第9回 絵柄のあるやしょうま作り

内容

郷土の伝統食であるやしょうま。若い母親や小さい子ども達に、楽しい思い出と共に伝えていってもらえるよう、かわいい絵柄付きのやしょうまの作り方を教えていただきました。

記録

2月6日木曜日に第9回ひよこくらぶを開催しました。本年度の最終回は「絵柄のあるやしょうま作り」です。寒さにも負けず、18組の親子が元気に集まりました。

やしょうまは、お釈迦様の亡くなった涅槃会(2月15日)に仏壇にお供えする、米粉で作った餅菓子。信州では長年、各家庭で作って食べる風習が受け継がれてきましたが、近年、スーパーでも見かけるようになりました。若いママ達が自分で作るのは初めて。お子さんを託児ボランティアに預けて、わずかな時間でも伝統を体験しようと張り切っています。

今日の講師は、小川村在住のやしょうま名人、松本博子さん。助手の酒井祐子さんとお二人でご指導くださいます。やしょうまの材料は、米粉・砂糖・塩とシンプルなだけに、「口に入るものは安全な素材を」というのが松本さんのこだわりです。米粉は自家米を挽いたもの、そして着色料もすべて、松本さん自家製の野菜や自然にある食べ物からとるので、お子さんの食べ物にとかく神経を使いがちなママ達にも安心です。

材料を混ぜて、こねて、まとめて、蒸して、冷水で締めて、またこねる。基本となる生地の作り方は簡単なようですが、この過程にどれだけの知恵が込められているか、手に取って習ってみるとよくわかります。元幼稚園教諭だった松本さんは、ママ達への理解が深く、明るく楽しいお話ぶりでテンポよく伝えて下さいました。米粉は子育て中のお母さんの体にも効果的であることを聞き、納得してうなずくママの姿も見られました。

生地作りと着色が終わると、いよいよ絵柄の組み立てです。今回はちょっと難しい中級レベルの「チューリップ」に挑戦しました。仕上がりの形を想像しながら、隙間のないようにパーツを組み合わせ、金太郎飴のように細長く伸ばしたものを、糸でカット。「わー!」ママ達の歓声があがります。可愛らしいのチューリップの姿が現れると、思いの他の見事な出来栄えに、みんな大満足。ちょっと味見しては、「お砂糖あまり使ってないのに、あまーい!」「お米の味がする!」と大賑わいです。「一人では大変に思えることも、みんなでワイワイやるとたのしいでしょ。」と松本さん。「若いお母さんたちは、反応も理解も早いわね。」教える側にも、若いパワーを楽しんでいただけたようです。

ほんのり甘くてもちもちおいしい。作って楽しい、見て美しいやしょうまが、次の世代に伝わるであろうと思える一日となりました。いつもながら、託児ボランティアの皆様のご協力のおかげと、ひよこ親子共々、心より感謝しております。

絵柄のあるやしょうま作り

新春 餅つき大会

講座の概要

前年度、大変講評をいただいた新年のお楽しみ会、今年度は第二地区青少年健全育成委員会と共催で開催しました。協力して餅つきを行うことで、地域、世代を超えた交流を図り、また、落語やマジックショーで、文化、芸能に触れる機会になることを期待しています。

講座の様子

城山公民館、令和2年の幕開けは第二地区青少年健全育成委員会と共催による新春餅つき大会を開催しました。当日はお天気にも恵まれ、約70名の方が参加してくださいました。

もち米を蒸かしている時間に、演芸をお楽しみいただきました。

昨年も人気を博した、焼酎亭呑み鉄さんに今年も一席お願いしました。落語を楽しみに来てくださっている方も多くいらっしゃいました。出囃子の音で呑み鉄さんが登場すると、会場は寄席に早変わり、今回の落語は『お血脈』。善光寺の御印文頂戴のお話で、御印文のせいで地獄に誰も来なくなり、怒った閻魔大王が石川五右衛門に御印文を盗んでくるように命じるお話です。今のトレンドも交えて演じてくださり、会場は大うけでした。ここでうれしいハプニングがありました。マジックショーまで少し時間があったので、なんと、もう一席『うどん屋』を演じてくださいました。

落語を堪能した後は、マジックショーです。手品でおなじみの音楽が流れるとマジシャン松坂明さんのショーのはじまりです。次々に出てくる花やハンカチ、きれいな花吹雪。タネがあるとわかっていても目が離せません。子供だけでなく、大人たちも童心に戻って楽しみました。

楽しい演芸の後はお待ちかねのお餅つきです。蒸かした熱々のもち米を臼に移し、最初は杵ですりつぶし、ある程度餅になったら、子供たちの登場です。子供用の小さな杵も用意してくださり、みんなで協力しておいしい餅になるように頑張りました。小さなお子さんもママと一緒についてくれましたよ。

つきあがった餅をボランティアの方に丸めてもらい、それぞれ『あんこ』『きなこ』『ごま』『磯部』『おろし醤油』につけたら、完成です。

豚汁、お漬物と一緒においしくいただき、おかわりもたくさんあります。お餅を囲みたまたま同じテーブルになった方と談笑されている姿がみられ、みなさん自然と笑みがこぼれているようでした。

近年では、町や地区で餅つきを行わないところも多いようで、『本物のお餅おいしかった』『懐かしかった』『大変貴重な機会だった』『来年もやってほしい』との声がきかれました。

第二地区青少年健全育成委員会との共催にて開催した新春餅つき大会ですが、ボランティアの方、参加者の皆さん、たくさんの方のご厚意により行うことができました。心より感謝いたします。

新春 餅つき大会

手作りのクリスマスリース

講座の概要

手作りのクリスマスリースの実践を通して、手作りの楽しさを味わい、参加者同士での交流を図ります。

講座の様子

令和元年最後の城山公民館主催の市民講座は、講師に地元東町のお花屋さんフルーミナ・フルーミラの込山聖子さんをお招きして手作りのクリスマスリースの実践を行いました。

講座は、20代から80代までと幅広い年齢の皆さんが受講され、それぞれ思い思いにクリスマスリース作りを楽しまれました。中には小さなお子さんを連れて参加された方もいらっしゃいました。

お一人ずつ込山先生がリースの出来上がり具合を確認しながらアドバイスをしてくださいます。参加者の皆さんはリース作りに集中され、教室は凛とした空気が漂っていました。

作品が出来上がると、込山先生に見ていただきながら修正を加えて完成です。できあがったリースは、ブルーアイスやコニファーのブルーバードがボリューム満点に回りを包み、松かさやコットンがアクセントとなり、きれいで素敵なリースとなりました。

手作りのクリスマスリースを飾ると暖かく温もりを感じられます。出来上がったクリスマスリースを見ると、クリスマスの夜に家族で楽しそうに団らんしている風景が目に浮かんできました。

手づくりの楽しさを味わいながら、参加者同士で交流が図れたひと時となりました。

手作りのクリスマスリース

イヤーエンドコンサート

講座の概要

長野市で活躍されている音楽家さくらトリオによる、天から降ってくるようなソプラノの歌声とチェロ・ピアノ演奏のコンサート。令和新時代の幕開けとなった一年を振り返り、台風被害復興への祈りを分かち合いながら、美しい音楽で癒しの時間を共有しました。

講座の様子

12月19日水曜日、イヤーエンドコンサートが開催され、80名以上の皆さまが参加、夢のような時間を過ごしました。前年度も大人気で、再度の開催を待ち望む声が多かったお三方は、「さくらトリオ」ソプラノ歌手の小島美穂子さん、お嬢様でチェリストの小島遼子さん、ピアノ伴奏の町田利恵子さん。今年も素晴らしい歌声と音色、楽しいトークで、会場を盛り上げて下さいました。

コンサート前半のプログラムは、クリスマスソングを多くご用意下さいました。お三方が登場したとたん、パッとお部屋が華やかに!着物地を使った眩いばかりのドレス。そのドレスに負けぬ優雅さで聴衆を魅了するお三方。童謡「ちんちん千鳥」の歌声が響きはじめると、会場が一気に引き込まれます。何か清らかなもので体中が満たされる感覚を覚えます。「天使のパン」「アヴェマリア」3曲、「きよしこの夜」など、耳になじんだクリスマスメロディが続き、参加者の皆さまは目をつむってうっとりと音楽に身を任せて味わっています。「涙が出てきました」「身も心も潤いました・・・」チェロの深い音色を間近で体感した方からは、「ウキウキしました。こんなうれしいことはない。」などという感想がきかれ、曲が進むたびに、会場は優しい空気で満たされていきました。音楽が人の心に与える力の素晴らしさを感じさせられます。

後半、お三方の衣装が替わると、その華やかさに会場は再び「オオー!」と沸き立ちました。コンサートのプログラムもガラリと変わります。小島さんのウィットに富んだトークは、いつも演奏以外の楽しみの一つでもありますが、今回はシャンソンや美空ひばりさんの歌をご披露して下さる理由をお話しくださいました。お若いころ、金子ゆかりさんの歌がお好きでコンサートに出かけたところ、その素晴らしさに感激し、「私にはとてもできない」と感じてご自身で歌うのを封印されていたとのこと。しかし、町田さんのピアノに誘われ、「もう『枯葉』を歌ってもよい年になったかな」と、今回初挑戦。挑戦したいことに常にチャレンジする姿勢に私達もパワーをいただき、シャンソンやひばりさんの世界を存分に楽しみました。その後の小池公民館長とのダンスも夢のよう。参加された殿方がみな羨む優雅な踊りで、会場は大喝采です。

気忙しい年の瀬に身も心も潤う、癒しのひと時を過ごさせていただきました。

イヤーエンドコンサート

城山公民館 あひるくらぶ

講座の概要

主に小学生の親子を対象に、親子で協力してものを作ったり、共に考えたりしながら、親子のコミュニケーションを深めます。

また、この講座が自然、食、環境などの問題について考えるきっかけとなり、子ども同士、親同士、講師の方など、地域の人とのコミュニケーションの場をつくります。

講座の様子

第1回 家族の記念樹

内容

公民館周辺に生えている草や幼木を使ってミニ盆栽を作ります。親子で一緒に作り、自宅で「家族の記念樹」として大切に育て、生命の尊さや力強さを学びます。

記録

城山周辺の桜の花が開き始めた4月13日。当日は天気にも恵まれ、暖かな春という言葉がふさわしい日。平成31年度のあひるくらぶのスタートです。

第1回は昨年4月にも開催した「家族の記念樹」。好評のため今年度も開催しました。講師は引き続き、城山公民館の成人学校で講師を務めていただいている山本千城子先生。

昨年度も参加してくださった方も数名おり、昨年作った盆栽を持ってきてくださいました。秋まできれいな紅葉を見せてくれていたそうですが、冬に花壇の土に植え替えたら枯れてしまったそうです。なかなかミニ盆栽と言っても育てるのは難しい。それを踏まえて今回は、講座の最後に作った盆栽を上手に育てる方法も教えていただきます。

まずは公民館の裏にたくさん生えている「スズメノヤリ」という多年草を親子で協力して掘り起こします。「スズメ」は「小さな」、「ヤリ」は「大名行列の槍」に似ていることからその名がついたそうです。前日まで少し天気が悪く、雨が降ったからか土が柔らかかったので、小さい子どもでも簡単に掘れました。

掘った「スズメノヤリ」をどのように盆栽にするのか先生に教えていただき、いざ実践です。掘った際についてきた余分な土を割りばしで落とし、鉢のサイズに合わせて入れ、上から新しい土(赤玉)を入れます。水が張ってあるタライに鉢ごと入れ、鉢の底から水がすぐに切れるまで繰り返します。これでミニ盆栽の完成です。皆さん楽しそうに協力して作っていました。

他に成人学校の受講生の方が用意してくださった、2016年実生の4年目の「コナラ」と2015年実生の5年目の「山桜」を使って親子でミニ盆栽を完成させました。

作った盆栽は、

  1. 寒さにあてない
  2. 水切れさせない
  3. 太陽のあたるところに置く
  4. 対流するのが重要なので、コンクリートなどに直におかない
  5. 毎日少しだけでも盆栽が元気かのぞいてみる事

が重要なのだと先生に教えていただきました。越冬の仕方としては、鉢ごと花壇の土の中に入れてしまえばいいそうです。

親子で5~6鉢作った方もいて、皆さん大切そうに持ち帰りました。これからじっくり時間をかけて、記念樹が大きくなるまで大切に育ててくださると嬉しいです。

家族の記念樹

第2回 身体をほぐそう!親子ヨガ体験

内容

低学年・高学年に分かれて、親子で一緒に体験できるヨガに挑戦します。新年度が始まり疲れがたまってきた時期に、体をリラックスさせながら親子間でのコミュニケーションを図ります。

記録

新年度が始まり、第2回目の「あひるくらぶ」を開催しました。今回は5月の半ばになり、お仕事や学校で疲れが溜まってきた体にピッタリな「親子ヨガ」です。講師は出張ヨガ教室を行っている山口有佐先生。今回は先生のご提案で低学年と高学年を分けた二部制で開催しました。

第一部は低学年の親子。開始時間前から元気いっぱいに走り回っていました。低学年の親子向けヨガは、お母さんのポーズを真似っこしたり、お子さんのポーズを真似っこしたりと「始めから一緒に楽しむヨガ」。笑い声があちこちから聞こえてきて、見ているこちらもついつられてしまいます。

体を動かした後は寝転んで深呼吸。電気を消して目をつぶって、心を静かに呼吸します。終了後の子どもたちからは「もう終わり?もっとやりたい」といった声が聞こえました。心なしかお母さん達も始めよりも気持ちよさそうな顔。しっかりお子さんと楽しみながらコミュニケーションが取れました。

第二部は高学年の親子。高学年はだんだん自我が出てきて、親に対しても恥ずかしさを感じる年頃。先生はそれを踏まえた講座にしてくださいました。低学年とは異なり、始めは1人で体をほぐす。先生がヨガのポーズをしながら場を和ませてくれます。

始めは恥ずかしさもあった参加者の皆さんもだんだん慣れてきて、とても楽しそうでした。最後は「だるまさんが転んだ」。鬼が振り返ったときに「鷲のポーズ」「星のポーズ」「恐竜のポーズ」「自由のポーズ」をします。普通の「だるまさん」よりも笑顔が絶えず、笑い声をあげながら行っていました。

大人も子供も楽しみながら体をリラックスできる親子ヨガ。コミュニケーションも取れるなんて最高です。参加者の皆さんは覚えて帰って、ご自宅でも実践していただけたらいいですね。

身体をほぐそう!親子ヨガ体験

第3回 親子で体験!スラックライン

内容

話題の新スポーツ「スラックライン」を親子で一緒に体験します。普段使わない筋肉を使い、体を動かしながら、集中力やバランス感覚を鍛えます。

記録

梅雨に入り、小雨が降るなか室内で「第3回 あひるくらぶ 親子で体験!スラックライン」を開催しました。

今回行うスラックラインとは、細いベルト状のラインの上でバランスを楽しむスポーツ。バランス感覚や集中力、普段使わない筋肉も鍛えられます。話題のスポーツとあって、参加者は定員いっぱい集まってくれました。

講師には「スラックライン推進機構」のインストラクターの神田哲夫さんと鶴田飛男さんのお二人に来ていただきました。

まずは見本を見せていただきましたが、軽々細いライン上で立ったり歩いたりジャンプしたり…。簡単そうに見えますが、実際やってみるととても難しい!平均台のように立つ部分が安定していないので、身体がぐらぐらしてしまいます。立って数秒ももちません。

スラックラインは渡り切ることが目的ではなく、バランスを上手に取ることが大切。前に進みたいがゆえに頭が前に出てしまうと重心が崩れてラインから落ちてしまいます。頭と腰、そしてかかとを一直線にしながら歩くのがポイントだそうです。

落ちないように腕や肩などで上手にバランスを取りながら練習していると、皆さん短時間で見違えるように上手にライン上を渡っていました。慣れてきたら今度はライン上で座ったりジャンプしたり…。座る時も身体は一直線上で。固い地面の上でも少し難しいですが、何人かの参加者の皆さんはこれもクリア。素晴らしいバランス感覚でした。

時間いっぱいぎりぎりまでスラックラインを堪能した参加者の皆さん。どこで体験できますか、とインストラクターのお二人に伺っている方もいらっしゃいました。親子で一緒に楽しめる新スポーツ、これを機会にぜひまた挑戦してみて欲しいと思います。

親子で体験!スラックライン

第4回 親子で茶道教室

内容

日本の伝統文化である「茶道」を親子で一緒に体験します。自国の今もなお受け継がれている文化を体験し、日本の文化の素晴らしさを学びます。

記録

城山公民館成人学校「茶道」(水)講座で講師を務めていただいている、秋山節子先生を講師にお迎えし、「あひるくらぶ第4回 親子で茶道教室」を開催しました。当日の講座は成人学校「茶道」講座の受講生の皆さまにお手伝いいただきました。

日本の伝統文化である「茶道」を体験できるとあり参加申し込み者も多く、当日は開始時間より早くから参加者の方がお集まりになりました。来た方から順に第二地区分館の庭にある「蹲踞(つくばい)」にて、手と口の清め方を教えていただき体験。茶道では手を洗ったり、お茶碗を綺麗にすることを「清める」というそうです。なかなか一から教えていただくことはないので、貴重な機会となりました。

茶室に順に座り、まずは成人学校の受講生の皆さまのお手本のお点前を見せていただきました。流れるような所作で、いつもながらとても美しいです。今回は低学年のお子さんが多くいましたが、大人だけではなく子どもも正座で見入っていました。

秋山先生から「礼に始まり、礼に終わる」「寂とは心の落ち着き」とのお話が。茶道は一椀を差し上げるために流れの所作があるそうです。しっかり茶道を学ぶにはやはり作法を身につけなければいけません。ただ今回は難しい事を考えず、お菓子とお茶を召し上がってくださいと先生がおっしゃってくださいました。

まずは大人がお子さんへお抹茶を点てます。お子さんは先にお菓子をいただきました。今回は七夕を模した上生菓子を用意していただきました。見た目もとても可愛らしく、大人も子どもも嬉しそうです。お菓子はお抹茶をいただく前に全部食べていいそうです。大人はその間にお子さんでも苦くないよう、お抹茶を調整し点てます。

棗(なつめ)と呼ばれる抹茶を入れるのに用いる木製漆塗り容器から、適量お茶碗へ。お湯はだいたい70℃ほどで4分の1ほど注ぎ、手首を柔らかくしてお茶を点てます。参加者の方も最初は戸惑いながら、でもとても上手に点てていました。点てたお抹茶はお子さんへ。なんと「苦い」という声は全く聞こえず、「おいしい」と笑顔の子どもたち。だいたい薄茶は3口で、最後はすっと吸うように飲むとのこと。飲み方もとても上手でした。

大人が体験した後は、今度はお子さんがお抹茶を点てます。大人はおいしいお菓子をいただきお抹茶を待ちます。お湯を注ぐのは大人が行いましたが、とても上手に点てていました。いただいた大人も「おいしいよ」と一声。お子さんもとても嬉しそうでした。

参加者の方からは「子どもに習わせたい」との声も。先生は楽しんでいただければとおっしゃっていました。この講座をきっかけに、日本の伝統文化「茶道」を学ぶ子どもたちが増えたら嬉しいです。

親子で茶道教室

第5回 材木屋さんの親子で木工教室

内容

材木屋さんに教えていただきながら、親子で木工のイスを作ります。木材を使って、親子で協力して一つの作品を仕上げる過程を通して、親子のふれあいの時間を楽しんでいただきます。

記録

9月7日土曜日に、毎年ご好評をいただいている「材木屋さんの親子で木工教室」を開催しました。今年も、萬屋材木店から、山岸茂治さんをはじめ、4人の皆さんを講師にお迎えして、木工のイス作りを行いました。

あらかじめ用意してくださったパーツを組み合わせて釘を打ち込んでいきます。途中でイスの土台となる部分がゆがんでしまったり、釘が曲がってしまったりと苦戦している姿も見受けられました。そんな皆さんの様子を伺いながら講師の先生方が、助っ人に入ってくれます。先生方のアドバイスで釘の打ち方などがうまくできるようになりました。

その後も、家族で協力しながらイスを作っていきます。頼もしいお父さんの姿ややさしく見守ってくれるお母さんの姿が見られました。また、普段は見られない成長したお子さんの姿も見れたのではないでしょうか。

できあがったイスに嬉しそうに座るお子さんや誇らしげに持ち帰っていくお子さんの姿が印象的でした。世界に一つだけの手作りのイスは家族の宝物です。きっとこの日の家族団らんのひと時は、手作りのイスの話で盛り上がったことと思います。

この講座で親子のコミュニケーションがより一層深まることを願います。

材木屋さんの親子で木工教室

第6回 親子で陶芸教室

内容

親子で陶芸作りに挑戦します。挑戦しながら素焼き、釉薬、本焼きと作品がどのような工程で出来上がるのかを学びます。

記録

第6回あひるくらぶは親子で陶芸教室を開催しました。

講師に城山陶楽会、清水さん、牛山さん、山崎さん、小杉さんをお迎えし、7組20名の親子が参加してくださいました。

9月28日 陶芸教室1回目 創作

皆さん初めての方ばかりなので、最初に城山陶楽会清水さんより、陶器ができるまでには、いくつもの工程があり、完成までに約1ヶ月もの時間がかかることを教えていただきました。そして「みんな同じ茶碗や皿を作るより、自由につくりましょう。世界にひとつの物をつくりましょう。」とお話をいだだき、皆さん自由に創作に取り掛かりました。

ところがいざ創作!となると、最初は皆さんどこか緊張気味で土をこねるのも遠慮がちに見受けられました。しかし土に触れていると自然と創作意欲がわき出てくるのか、親も子も時間がたつにつれ、創作に没頭されている姿が見られました。

出来上がってみると、どれも力作。大皿、小皿、ビールジョッキ、一輪挿し、表札、中には猫ちゃんやうさぎさんも!

ここから約3週間しっかり乾燥させ素焼きの日をまちます。

10月17日 素焼き

城山陶楽会、清水さん、牛山さん、山崎さんにお越しいただき、素焼きをしました。

窯の中に高さを揃え、きれいに並べていきますが、素焼きは重ねて並べたり、隣同士がついていても大丈夫だそうです。

「ボッッ!!」っと音がし、いよいよ焼き始めます。徐々に温度を上げていき、700℃を目指します。時間ではなく、温度が達したら焼き上がりになるそうです。

空気、ガスの調節をしていただきながら、今回は700℃になるまで約4時間かかりました。

10月19日 陶芸教室2回目 釉薬

7組の親子全員にお越しいただき釉薬を体験する事ができました。

釉薬とは、陶磁器の表面をおおっているガラス質の部分のことで、いろいろな種類があり、草木の灰などが原料になっているそうです。

釉薬は底についたまま焼いてしまうと天板にくっついて取れなくなってしまうので、最初に溶かした蝋を底につけておくか、焼く前にそこについた釉薬をスポンジでしっかりを落とします。

今回は織部や白萩など8種類の釉薬を用意していただきました。

バケツに入った赤や白の液体状の釉薬に直接浸したり、刷毛でつけていきます。

液体の色と焼き上がりの色が違うものも多く、皆さん焼き上がりを想像しながら思い思いにつけていきました。釉薬をつけた作品はきれいなパステルカラーになりました。次はいよいよ本焼きです。

10月21日 本焼き

いよいよ本焼きです!!

清水さんと山崎さんにお越しいただき、9時過ぎに点火しました。素焼きと同様に時間ではなく、温度が上がったら焼き上がりになるのですが、今回は1230℃まで焼き上げます。温度の上がり方を見ながらガス、空気を調節していただき1230℃まで約7時間かかりました。

長丁場ではありますが、窯のそばで熱を感じながら、陶芸仲間と時を過ごすのも、陶芸の一つの醍醐味なのかもしれません。

10月24日 窯出し 完成!!

創作から約1ヶ月。ついに窯出しの日が来ました。

窯を開けると、アジのある素敵な作品の数々が!もちろんひとつとして同じものはありません。陶楽会の皆さんも初めてでこれだけの作品ができるなんて素晴らしいとおっしゃっていました。

後日、作品を取りに来られると、皆さん笑顔いっぱいで受け取ってくださいました。そして、今度は違うものが作りたい!また陶芸に挑戦したい!という嬉しい声もたくさんいただきました。

お家でお子さんやお父さん、お母さんが作った作品が食卓に並び、笑顔いっぱいの食卓になれば嬉しく思います。

親子で陶芸教室

第7回 親子でクッキング1 ~手打ちうどん作り~

内容

うどんを粉から打つという、家庭ではなかなかできない体験をして、うどんができるまでの工程を学びます。また、学校、学年を越えた交流の場になればと願います。

記録

11月9日、講師に若林行正さんをお迎えし、第7回あひるくらぶ 親子でクッキング1 ~手打ちうどん作り~を開催しました。

昨年も大変講評をいただいていた講座ということもあり、早くから多くのお申し込みをいただき、キャンセル待ちの方もいらっしゃるほどでした。

当日は、10組23名の方が参加してくださいました。皆さんエプロンに三角巾をつけると、気持ちがあがるのかどこか嬉しそうです。さあ、いよいようどん作りスタート!

若林先生から、まずは調理で一番大切な「手洗い」を教えていただきました。爪、手首まで、しっかり洗います。次に、各自持ってきていただいたペットボトルに水を正確に量るのですが「入れすぎちゃった!!!」「もうちょっと、、あ!ピッタリ!!!!」水を量るだけでも子どもたちは元気いっぱいです。次にペットボトルに塩を入れ振ります。ここでも子どもたちは大活躍、手だけじゃなく、身体全体を使ってシェイクシェイク!塩が水に溶けたら、粉を入れた袋に塩水を2/3入れて、フリフリしながら揉みこみ、全体がそぼろのような状態を目指すのですが、先生と同じようにやっていても、これがなかなか難しい。そぼろのようになったら、残っている塩水の8割を入れ、また揉み込んでいきます。粉は少しの塩水でもどんどん変化し生地になっていきます。塩水をすべて加え、さらに揉み込みます。同じ量の水、粉でやっていても、揉み込み方でみな違います。先生に確認していただき、新聞紙をまいて、かかとで踏んでいきます。若林先生から「100回踏めよ!」とお達しが、みんな「1,2,3,4…」と数えながら踏み踏み♪踏み踏み♪そして「100回できたー!」との声がちらほら聞こえた頃、「よーし、また100回でそれを3回なー」と先生。子どもたちは「えーーー!!」といいながらも笑顔で嬉しそうです。踏めば踏むほどコシが強いうどんになるので、親も子供も頑張って踏み踏みしました。生地ができあがると、新聞紙でしっかり包み30分ほど寝かせます。

この間に、ねぎを切ってもらいます。大人がやってしまえば1分とかかりませんが、今日の主役は子どもたち。ゆっくりですが、一生懸命切ってくれました。中には普段からお手伝いをしているのか、とても上手なお子さんもいらっしゃいました。

ここで、まだ時間があり、先生の提案で受講者さんに自己紹介をしていただきました。あひるくらぶは近隣だけでなく、川中島や大豆島、戸隠からも参加してくださっています。あひるくらぶが、学校や学年を越えた交流になれば、大変うれしく思います。

さあ、いよいよ寝かしていた生地を延ばしていきます。全体が均一に5ミリほどの厚さになるまで延ばします。先生がやっているのを見ると簡単そうに見えますが、しっかり踏んだ生地は弾力があり、簡単には伸びてくれません。みんな一生懸命延ばしていました。頑張って延ばした生地に打ち粉をして二つ折りにして切っていきます。今回も前回同様にお菓子の空き箱をあてて切っていきます。みんな好みの太さに切っていきます。切った麺をたっぷりのぐらぐらと沸いている鍋で茹でていきます。この時、ちゃんと麺が対流し、踊るぐらいでないと、美味しく茹でられないそうです。茹であがると、しっかり水で揉み洗いし、ザルで水を切って完成です。

「いただきます!!」おつゆは若林先生が煮干しとしいたけなどでとった出汁にかえしをあわせてくださった特製のつゆです。

「コシがあって美味しい!」「本物のうどんみたい!」「おつゆは飲めるほどおいしい!」との嬉しい声が聞かれました。

今回のうどん作りは、家に帰ってまた挑戦してもらいたいとの若林先生の願いもあり、特別な道具は麺棒だけで、あとは身近なもので作りました。出来たうどんは十人十色、同じ材料でもみんな違います。材料が粉、水、塩と実にシンプルなだけに、うどんの奥深さを感じました。先生の願いでもありますが、ぜひお家でまた挑戦していただけたらと思います。

親子でクッキング1 ~手打ちうどん作り~

第8回 親子でクッキング2 和菓子

内容

和菓子を職人が作っているところを見て、実際に「ねりきり」作りに挑戦し、和菓子の作り方を親子で学びます。

記録

12月14日、あひるくらぶ第8回親子でクッキング(2) 和菓子を開催しました。

地元で長年愛されている老舗和菓子店「喜世栄」の3代目太田潤一さんを講師に迎え、10組23名親子が参加してくださいました。

最初に、羊羹の作り方を見せていただきました。羊羹は材料を入れる順番がとても重要だそうで、間違えてしまうと上手にできないそうです

次に練り切りの作り方を見せていただきました。先生の熟練された滑らかな手つきに思わず見とれてしまいます。みるみるうちに、「お花」「うさぎ」「サンタクロース」「クリスマスツリー」が完成しました。

いよいよ親子で練り切り作りに挑戦!今回は1人2つ練りきりを作りました。

赤、青、黄色、緑、ピンクの5色から選び、白練りきりに色を付け、のばし、あんこを包んで、形を作っていきます。先生が作るととても簡単そうに見みえますが、実際にやってみると、実に難しい!!皆さん苦戦されながらも、頑張っていました。

苦戦はしましたが、出来上がった作品をみるとみなさんとても上手。そして、子供たちの発想の豊かさに感心させられました。

今回の講座を通して、和菓子を身近に感じ、日本の伝統ある文化を大切にしていただけたらと思います。

親子でクッキング2 和菓子

市民防災講演会 「わがこと、防災」

講座の概要

近年の地球規模の環境変化に伴い、自然災害の増加や被害の大型化が顕著になってきている現状があります。その中で、家族や地域を守るためあるいは被害を最小限におさえることができるよう、市民意識の向上をめざします。

多くの市民が、日頃から防災への備えや事前対策等をなかなか講じられない現状があるなか、ふだんから防災意識を培い、いざという時のために行動できるような心構えと具体的な対応について、講演会をとおして学ぶ機会とします。

講座の様子

講演会では、信州大学教授 廣内大助先生から、長野市の地形の特色や防災について詳しくお話しいただく機会を得ました。

始めに、台風19号による水害について、その発生メカニズムに関わって地形学的な見地からの説明がありました。続いて、断層と地震について、画像・地図・資料などを用いて分かりやすく説明していただきました。

断層上では、地下の大きなエネルギーで地面が引き裂かれるため、建物が大きな被害を受けることを多くの現場写真を示しながら教えていただきました。また、江戸時代の善光寺地震の様子を描いた絵を取り上げ、当時の人々がその惨状を後世にしっかりと伝えるために残しているということを指摘され、この時は大地震の後の水害で多くの人命が失われたことなど私たちが学ぶべきことが多くあると力説されました。

長野市は、断層の上に市街地が広がっているため、地震災害からのがれることは難しいことを聞くと、受講者は身の引き締まる思いで先生の話に聞き入りました。そして、災害に備えて個人や自治組織として必要なことを指摘されました。

それは、

  1. 壊れない家
  2. 最低限の備蓄
  3. 災害が起きたときにどうするかの取り決めと日頃の訓練

の3つでした。

また、災害発生時に自治組織の果たす役割がたいへん大きいことから、ふだんからの取り組みとして、

  1. 避難所運営訓練
  2. 地域防災マップ作成と活用
  3. 災害図上訓練の取り組み

の3つをポイントに取り組んでほしいと話されました。先生の話は、常に具体的な事実に基づく内容であるため説得力があり、参加者からは「現実的でわかりやすくたいへん参考になった。お話もはっきりしていてとても良かった。」との声が多く寄せられました。

講演会では、災害時に行政や他に頼ることは難しい現実があることから、自分たちでどう行動するかということをふだん考えておくことが重要であることを学ぶ好機となりました。

市民防災講演会 「わがこと、防災」

城山ナイト

講座の概要

ギター、コカリナ、キーボードといった音楽の演奏を鑑賞して、世代を超えた交流を図ります。

講座の様子

寒さが厳しくなってきた11月23日に、3組の皆さまによる音楽演奏会を行いました。

井澤聖次さんは、哀愁の漂う昭和歌謡の名曲をギターの弾き語りで演奏していただきました。物悲しいメロディーは、枯れ葉舞うこの時期にピッタリで、城山公民館からの街明かりともマッチし、一段と郷愁を誘っていました。

コカリナメグの会の皆さんは、コカリナで童謡や讃美歌などを演奏していただきました。木でできたコカリナの奏でる温もりのある音色に心が癒されました。ソプラノやアルトといった複数のコカリナで演奏してくださり、その美しいハーモニーに聞き入りました。

警察のさまざまな啓発運動に協力されているchi-ko♪さんは、おおきな古時計のメロディーにのせて、特殊詐欺防止や交通安全について替え歌にしてわかりやすく説明してくださいました。その後は、80年代のポップスを歌とキーボードで演奏して、会場を魅了していました。

3組それぞれジャンルの違う曲の演奏で、ゆったりと楽しい時間を過ごすことができました。

城山ナイト

宮下健司氏 講演会 ~善光寺と善光寺信仰~

講座の概要

第一地区、第二地区と深く関わりがある善光寺について、郷土の歴史に造詣の深い宮下健司先生にご講演いただき、善光寺と善光寺信仰について学び、地域・郷土への理解を深める機会とします。

講座の様子

「善光寺と善光寺信仰」について講演を行うにあたり、宮下先生は事前に200枚にわたる画像資料を用意され講座にご提供いただきました。その中には、先生ご自身が善光寺に関して長い間様々な調査を通して資料を集められ、今までなかなか知られていなかった多くの新しい事実も含まれていました。調査地域は国内各地に及び、関東や関西にも足を延ばされたそうです。先生の造詣の深さとお話の説得力は、こういう実地での調査が支えているのだということを改めて思い知らされた思いでした。

講演が始まると、今まで自分が知らなかった事実に驚く声、全国の様々な地域が善光寺への関わりのたいへん深かったことに感心する声など、様々な反応が見られました。先生のお話は、善光寺と地域の関わりや人と善光寺の関わりなど多岐にわたり、聴く者を飽きさせることがありませんでした。これは、他の多くの講演会では、あまりみられない光景であり時を忘れて聞き入る受講者の姿が印象的でした。

講演会はまさにあっという間の2時間となり、終了後「この講演会はもう一度やってほしい。」という声が聞かれたほどでした。

宮下健司氏 講演会 ~善光寺と善光寺信仰~

田辺さんとぶらぶら散歩

講座の概要

戸隠地質化石博物館の田辺智隆さんと、ぶらぶら散歩しながら、大地の生い立ちや人々の生活の中に隠されているお話をお聞きします。

講座の様子

毎年、好評をいただいている「田辺さんとぶらぶら散歩」。今回は、加茂神社に集合し、長野県出身の教育者であり地質学者の五無斎保科百助のお話から講座がはじまりました。明治時代に活躍し、多くの住民から慕われた百助を偲び、塾の近所の加茂神社に石碑が建立されたそうです。百助は、「試験結果で判断するのではなく、生徒に実物を触れさせる自らの考える力をつけさせるのだ」という教育論を持ち、多くの人に影響をあたえました。今回の講座でも、実際に現地を訪れて解説していただくことでより学びが深まりました。

最初に向かったのは、ひまわり公園です。弘化4年に長野の大地を襲った「善光寺地震」の規模は、マグニチュード7.4で多くの被害が出たといわれています。ひまわり公園では、この地震でできた断層を確認することができました。また、信州大学教育学部の南を通る国道406号線をよく見ると、段差があることがわかります。このような段差から地下には活断層が潜んでいることがわかりました。

次に、信州大学教育学部のグランドの東側に場所を移しました。ここには、かつて、シシ沢川が通っていたそうです。往生寺から流れ出たシシ沢川は、狐池を通り、現在の県庁付近で鐘鋳堰と合流していました。昭和12年に集中豪雨により湯福川が氾濫し多くの被害が発生しました。こうした災害を防ぐため、湯福川に集まる大量の水を流すバイパスとしてシシ沢川は改修され、現在のような人工的な川となったそうです。

シシ沢川沿いを進むと裾花川に辿り着きました。標高2000メートルから流れ出てた裾花川は、戸隠などから多くの土砂を運ばれてきました。裾花川の岸辺には多くの大きな石がゴロゴロと転がっていました。裾花川の豊富な水量から、発電や用水として長野の生活を築いてきました。

自分の住む地域の生い立ちや地形を学び、地域を見直す機会となりました。周囲の地形を知ることは、減災に繋がります。今回の講座で学んだことを、地域の防災力の向上に役立てていきたいと思いました。

田辺さんとぶらぶら散歩

子ども体験教室

講座の概要

ふだん子どもたちがなかなか体験できない生活体験や社会体験の場と機会を提供して、一日じっくりと取り組んでもらおうと考え企画しました。子ども対象の講座を行うことで、公民館になじみが薄い子どもたちに公民館を身近に感じてもらえる機会となるよう願って実施しました。

また、この講座は、夏に行われた芋井公民館との共催による子どもミステリーツアーの第2弾として、再び芋井公民館の子どものたちと交流することも目的の一つとしています。

講座の様子

朝9時30分過ぎに、子どもたちがぞくぞくと集合してきました。10時からはじめの会を行い、午前の部(忍者体験・スポーツ吹き矢体験)の講師に挨拶をして体験が始まりました。

忍者体験では、講師の宮下さんから、忍者の基本的な身のこなしや動き方の指導を受け、初めての動きにとまどいながらも嬉々として動き回る子どもたちの姿が見られました。

スポーツ吹き矢体験では、吹き矢同好会の方々から呼吸法や矢を打つまでの一連の動作を学び、静と動のおりなす独特のリズムを感じながら矢を打っていました。すべての矢を放った後、得点を数えるのも楽しい経験になりました。

昼食は、ボランティアの方々がカレーを中心にしたランチを用意してくださり、おいしくいただきました。

午後は、ステンドグラス作りに挑戦です。人気キャラクターの下絵にプラシートを乗せ油性インクで写し取ります。正確に線を写すのはなかなか難しく、線がまがってしまったりはみ出してしまったりしながらも思い思いのキャラクターの輪郭を完成させました。そして、色塗りです。油性インクを均一にていねいに塗ることはなかなか難しかったですが、完成させることができました。アルミ箔の上に色を塗ったプラシートを乗せるとキラキラと輝くステンドグラスの完成です。どの子の顔にも満足げな笑顔が見られました。

こうして、子どもたちは一日の体験を終え、楽しい思い出を胸に公民館を後にしました。

子ども体験教室

杜氏から見た あなたの知らない菌の世界

講座の概要

私達に一番身近な生き物「菌」。目には見えないけれど、身のまわりで活躍するたくさんの菌について、地元杜氏の原田浩生さんにお話いただきます。

講座の様子

地元の酒造場の杜氏 原田浩生さんから、私達に一番身近な生き物である菌についてお話をしていただきました。

日本酒の製造には欠かせない「酵母」は、目には見えない菌の一種です。杜氏の仕事は、その菌と向き合い、菌と付き合い、菌と共に生きなければ成り立ちません。杜氏の原田さんは、菌をよく知り、日々研究されています。そんな原田さんだからこそ語れる菌のお話をお聞きしました。

当日はしょうゆ豆の元となる大豆こうじを持参していただき、ルーペで観察することができました。大豆の表面には、カビのような菌を見ることができました。また、パン酵母を顕微鏡で見ることができました。

お話は、菌とは何かから始まり、天然酵母パンや清酒酵母などの飲食に関わる菌のお話や虫歯菌やウイルスなどが人間の身体にどのような影響をあたえるかなど、多岐にわたりました。

私達が生活する中で、目には見えない菌が、いかに人間の暮らしに関わっているのかを知ることができました。菌について知らないことが多く、いろいろな発見がありました。菌やウイルスといかにうまく付き合っていくかが大切なことだと感じました。

現代社会では、インターネットをはじめとしてさまざまな情報が流れています。その情報が正しいものか誤ったものなのか、それを判断できる知識を自分で高め、自分で考えることが大事だと感じました。

菌のお話を通して、日常の生活を改めて考えるいい機会となりました。

杜氏から見た あなたの知らない菌の世界

われらが愛する地附山

講座の概要

長野市民の憩いの場として長きにわたって愛されてきた地附山。その生い立ちや山野草などの植生のお話を通じて、その魅力をより多くの皆さんに知っていただき、地附山を訪れていただきたいと思います。

講座の様子

第二地区住民自治協議会地附山トレッキングコース愛護会設立10周年を記念して市民講座「われらが愛する地附山」を開催しました。

展示会では、「地附山の草花と樹木」の写真パネルの展示と、地附山トレッキングコースを紹介するパワーポイントをトレッキングコース愛好会の皆さんが作成してくださいました。展示場を訪れた皆さんに、愛護会のメンバーが丁寧に説明してくださいました。来場者のなかには、小学生や幼稚園の先生といった若い世代の姿も見受けられ、多くの皆さんが展示物を興味深くご覧になっていました。

午後の講演会では、戸隠地質化石博物館の田辺智隆先生と中村千賀先生のお二人にご講演いただきました。

田辺先生からは、「地附山の生い立ち」についてお話をしていただきました。長野の大地は、海が隆起してでき、戸隠山からは貝やクジラの化石が見つかっています。飯縄山は何回も噴火を繰り返してできた山で、その昔は富士山のような形をしていたそうです。その火砕流は善光寺平まで流れ込んだそうです。長野盆地は、活断層と河川の氾濫でできた平で、沈む善光寺平と盆地西側の山地の隆起で形成されており、断層の動きが地附山をつくったそうです。かつては犀川が流れていた場所で、もともと地滑りが起こりやすい地だそうです。自分の住む土地のことを知ること、過去を知ることで、大地とのつきあい方を学び、自然災害から自分の命を守り減災につなげることが大事だと思いました。

中村先生からは、「地附山の植生」についてお話をしていただきました。地附山は、植物の見どころも豊富な愛すべき山で、トレッキングコースごとに、その植生について紹介してくださいました。場所によって乾燥していたり、湿った環境だったりと多種多様な植物が見られ、四季折々の自然を楽しむことができ、訪れるたびに新しい発見がある魅力あふれる山だそうです。また、古墳や古城といった人々の歴史も感じられる場所で、市街地からほんの少し歩けば、豊かな自然を楽しむことができます。

大地の歴史を感じられ、誰もが楽しむことができる地附山。ぜひ、トレッキングコースにお越しいただき、地附山の醍醐味を味わっていただければと思います。

われらが愛する地附山

善光寺門前町の考古学

講座の概要

城山周辺の遺跡を中心に、善光寺門前町の考古学についてご講演いただき、自分の住む地域の歴史や文化について学ぶ機会をつくります。

講座の様子

箱清水で出土された、赤く色を塗られた「箱清水土器」に代表されるように、城山周辺では数多くの埋蔵文化財が発掘されています。城山周辺の遺跡を中心に、長野市埋蔵文化財センター研究員の田中暁穂さんから、善光寺門前町の考古学についてご講演をしていただきました。

長野盆地の北側は南へと傾斜していて、裾花川河岸段丘と湯福川扇状地が重なり合っていて、人間が暮らしやすい環境にあり、古くから人々が住んでいたそうです。

弥生時代の著名な土器である「箱清水式土器」は、長野高等女学校の渡辺敏校長が、建設中の敷地内数百個の土器を採取して学会に発表され、全国の注目を集めることになりました。箱清水遺跡をはじめとする遺跡群で発掘された埋蔵物からは、太古の人々の暮らしが垣間見えます。コメ・アワ・ヒエなどの弥生時代の農耕に関することや集落で暮らしていたことなど、いろいろなことがわかるのだと感心してしまいました。

また、鎌倉時代以降善光寺信仰が全国に広まるにつれ、善光寺の存在が、人々の暮らしに大きく影響されてきたことがわかりました。北陸を経由した人やモノの流れにより様々な地域との繋がりができ、豊かな文化が育まれてきました。

私達の祖先が育んできた文化を大切に守っていきたいと思いました。

善光寺門前町の考古学

中国伝統の弦楽器 二胡の演奏会と体験教室

講座の概要

中国の伝統的な民族楽器の二胡の演奏会と体験教室を行い、東京オリンピック・パラリンピックで、長野市がホストタウンとして登録している中国の文化を理解する機会をつくります。

講座の様子

長野市で二胡の演奏を指導されている幸福龍先生を講師にお迎えして二胡の演奏会と体験教室を開催しました。

中国の伝統的な弦楽器である二胡は、二本の弦に挟まれた弓で弾く楽器で、その本体にははニシキヘビの皮が張られているそうです。その音色は、どこか哀愁をおびていて心地よい響きを奏でていました。

今回の演奏会では、低音二胡も演奏してくださり、通常の二胡とは違う重みのある深い音色も堪能することができました。

ジャズや民謡から演歌まで幅広いジャンルの曲を演奏してくださり、表現豊かな演奏を楽しむことができました。

二胡の体験では、普段手にすることがない二胡を弾くことができ、貴重な時間となりました。また、幸先生がお一人お一人に手とり足取りご指導くださり、初めての方も音を鳴らすことができました。

ユーモアたっぷりの先生のお話に、楽しく過ごすことができました。

近くて遠い国と感じていた中国が身近に感じることができました。

中国伝統の弦楽器 二胡の演奏会と体験教室

子どもミステリーツアー

講座の概要

夏休み中の第一・第二地区はじめ市内の子どもたちが、行き先や活動内容を知らずにバスで出かけます。目的地では、日頃できないような様々な体験活動を行います。今回は芋井公民館が企画した内容により芋井地区の子どもたちと共に、竹細工やニュースポーツ等の自然体験・社会体験を通して交流を図りました。また、地域間交流や世代間交流はもとより地域を見直す機会とすることも願って講座を実施しました。

講座の様子

朝8時30分、子どもたちがぞくぞくと城山公民館に集まってきました。中には、やや緊張した面持ちの子どももいて、これから始まる一日の体験にチョッピリ不安ものぞかせていました。

予定通り、9時前には公民館を出発しましたが、子どもたちはどこに行くのか知りません。しかし、誰の口からも目的地を訪ねる声は上がってきません。内心、ドキドキの子どもたちでした。

芋井公民館に到着して、館長さんにあいさつして和室に集合すると芋井地区の子どもたちがやってきました。子どもたち同士、すぐに打ちとけて会話が始まります。学校名を聞き合うことから始まり話が途切れることはありませんでした。

はじめの会が終わると、いよいよ竹細工の体験が始まりました。芋井地区の竹林整備を進める会の皆さんが講師となって、全員にマイ箸作りを教えてくださいました。箸の長さに切った竹を動かして小刀に当てるようにして少しずつそぎ落としていきます。1時間ほどでマイ箸が完成しました。菜箸を削った子もいました。

お昼は、芋井地区の育成会役員の皆さんが作ってくださったカレー、そうめん、夏野菜を美味しくいただきました。そして、自分で作った箸でそうめんを食べる子どもたちの顔に満足げな笑みがこぼれていました。

午後は、ニュースポーツのボッチャにチャレンジです。柳見澤先生、藤牧先生からやり方を教えていただき、6つのチームに分かれてゲームをしました。すぐに夢中になり、大きな歓声が会場いっぱいに響き渡りました。

以上、一日有意義な体験や交流を行うことができました。体験を終えた子どもたちのアンケートには、満足したという記述が数多く見られました。

さて、10月には城山公民館で再び交流を行います。今から子どもたちの笑顔を見るのが楽しみです。

子どもミステリーツアー

夏休み集中勉強会

講座の概要

小学校・中学校が夏休みに入り、家で個人学習を進めるよりも、集中力を高め楽しさも感じながら勉強できるようにと願いこの講座を企画しました。まず、勉強前に集中力を高められるよう座禅の体験をしてから勉強に取り組みました。その後、集中力を保ちつつ大学生・高校生のアドバイスを受けて学習しました。午後は、子ども会リーダーによるレクをして気分転換と交流を楽しんだ後、午後の勉強に意欲をもって取り組みました。

講座の様子

5日・6日の両日とも、始めに善光寺大勧進の傳田和尚様と細野和尚様に座禅の心構えや実際のやり方を教えていただきました。初めての体験という子どもたちがほとんどで、足の組み方など少し戸惑う場面もありましたが、みんな集中することができました。禅杖で背中をたたいてもらう体験もあり、朝のひとときに静寂の時間が流れました。

学習が始まると、大学生・高校生のお兄さんお姉さんが子ども2人に1人の割合でついていただき、アドバイスやヒントをもらいながら、様々な問題に取り組んでいきました。

昼食後には、心身のリフレッシュをするためにワクワク室内レクを行いました。長野シニアリーダーズクラブのお姉さん2人による楽しいレクのリードに、夢中になる子どもたちの姿見られました。このレクで気分転換した子どもたちは、意欲的に午後の勉強に取り組むことができました。大学生・高校生のお兄さんやお姉さんともすぐに仲良くなって、日頃はなかなかできない異年齢の交流体験できたこともよい経験になりました。

夏休み集中勉強会

紙の花風車づくり

講座の概要

風に吹かれるとくるくる回る、紙から作る花風車の作りを実践します。花風車づくりを通して、参加者の皆さんの交流を図ります。

講座の様子

梅雨が明け、30度を超える暑さとなった8月1日に、「紙の花風車づくり」が開催されました。

見た目が華やかな花風車は、風が吹かれて花びらがくるくると回るまで、本物のコスモスと見間違えてしまいました。講師を務めていただいた児玉きく江さんも、初めて花風車を見た時に一目ぼれしてしまったそうです。こんなに精密なものが本当にできるのか半信半疑でした。

講座の会場は、コの字にレイアウトして、児玉さんとお手伝いをいただいた熊谷さんが、受講者の方に寄り添いながら、作業を進めていただきました。

講座で使用した型紙や色画用紙のほかにも、ハサミやカッターといった道具についてもひとりひとり同じものを用意してくださり、ひとりひとり丁寧に教えてくださいました。

作業は、茎、花びら、葉といったパーツを作り、最後にそれぞれのパーツを組み合わせていきました。部位を接着するのに糊を使用したのですが、糊が乾ききらなかったり、各パーツの間隔がずれてしまったりすると花びらが回らないこともあるそうで、児玉さんと熊谷さんは、ひとりひとりの作品の進み具合を注意深く見ながら教えてくださいました。

受講者の皆さまのすべての作品は、風が吹くとくるくるときれいに回っていました。作品が完成して、くるくると回る花風車を見る皆さまの顔は素敵な笑顔にあふれていました。

作品が完成した後、児玉さんから、受講者の皆さまに素敵なサプライズプレゼントをいただきました。広告をストローのように丸めたもので編み込んだ花かごです。昨年、城山公民館で開催した「麦わらで作る蛍籠」を受講して、そこからヒントを得て花かごを作ったそうです。その発想のすばらしさに驚くばかりです。花かごに花風車を生けるとより美しさが引き立ちました。

最後は、受講者の皆さまが作った花風車を花かごに生けて、集合写真を撮りました。皆さまの笑顔を見て、心が清々しく感じました。

紙の花風車づくり

サマーコンサート

講座の概要

合唱・吹奏楽指導者として活躍中のフルート奏者 杉山由一先生を招き、先生のフルート演奏を鑑賞したり一緒に歌唱したりすることをとおして、豊かな情操を育みながら、他との交流を図ります。

講座の様子

昨年末(2018年)に行った杉山由一さんによるフルートのソロ演奏会『年末ハッピーコンサートin城山』が大好評で、本年度もぜひ実施してほしいという多くの方々からのご要望をいただき、夏に「サマーコンサート」として開催しました。

今回の演奏曲目は、参加者の広い年齢層(10代~80代)を考えて、クラシック・ジャズ、唱歌・昭和歌謡曲・外国のポップス等の広いジャンルから選んでいただきました。

コンサートでは、それぞれの演奏の合間に作曲者の紹介や様々なエピソードを交えてお話しいただき、さらに興味深く聴くことができました。

CDなどの音源とは違い、演奏者の語りや息遣いなどを間近に感じながらの鑑賞は、より新鮮な印象を受けます。そして、素晴らしい音楽は直接心に入ってきて深い感動を呼び起こすと言われますが、杉山さんのフルートの音は、力強くも繊細な響きをもって聴く者に迫ってきます。美しく深い味わいのフルートの音色に大きな感動をいただいた1時間半となりました。

サマーコンサート

夏休み自由研究のヒント 3つの環境のお話

講座の概要

地球温暖化に関すること、外来植物に関すること、プラスチックごみと海洋汚染に関することについて、それぞれ専門の知識をお持ちの方から、夏休みの自由研究で取り組めるようなお話をしていただき、環境問題について考えるきっかけを作ります。

講座の様子

今年は、地球環境に関するG20閣僚会合が軽井沢で開催され、その中で、プラスチックごみによる海洋汚染問題が議論されて大きな話題となりました。また、近年では、地球温暖化の問題やヒアリといった外来種に関するニュースが多く取り上げられていて、多くの方が環境に関心をお持ちになっていると思います。

環境問題について、幼少のころから関心を持っていただければと思い、今回は、3つの環境のお話から、夏休みの自由研究につながるような講座を企画しました。

最初のお話は、「地球が暑くなるって本当なの?」です。地球温暖化について、長野市地球温暖化防止活動推進センターの堀池政史さんにお話をしていただきました。
未来の地球の天気予報などで、このまま何もせずにいると地球がどのようになるのかを分かりやすく教えていただきました。2100年には、日本各地で40度を超す気温が観測されることになるそうです。気温が上がると、世界各地で異常気象が起き、洪水や干ばつによる被害が多発するそうです。その他にも、熱中症が増加したり、伝染病が流行ったり、海水が上昇して地表が沈没したりするなど、いろいろなところに影響が出るそうです。
地球が暑くなる仕組みも教えていただきました。地球は温室効果ガスに覆われていて、そのおかげで生活しやすい温度でいられるそうです。しかし、人間の生活の変化から、二酸化炭素といった温室効果ガスが増え、地球が暑くなっているそうです。
私達の生活の中で、二酸化炭素の発生を少なくすることが大事だと思いました。無駄な電気を使わなくしたり、燃えるごみを減らしたりするなどのひとりひとりの小さな努力が必要だと思いました。

二番目のお話は、「身の回りに外来種はどのくらいあるのだろう?植物について」です。外来植物について、長野市柳原交流センターの小笠原幹夫さんにお話をしていただきました。
もともとその地域にいなかったのに、人間の活動等で他から持ち込まれた生物のことで、今は身近にも多くの種類の外来種がいるそうです。外来種が増えると、もともといた生物に影響がでるそうです。
お話の中で、身の回りの外来植物を探して押し花にしたり、写真を撮ったりすることやどんな場所に多いかを調べたり、もともといた植物と比較をしたりといった自由研究に向けてのポイントを教えてくださいました。

最後のお話は、「イルカはなぜ海で死んでしまったの?」です。プラスチックごみと海洋汚染について、みどりの市民の渡辺ヒデ子さんにお話をしていただきました。
プラスチックごみが生き物に与える影響などを画像を見ながら説明していただきました。中には、死んでしまったアホウドリのひなの胃を解体した画像があり、胃の中はプラスチックごみでいっぱいになっていました。親鳥がエサと間違えてひなに与えたものだそうです。海辺には、多くのプラスチックごみが散乱していました。
私達の生活の中でプラスチックが多く使われています。そのプラスチックをリサイクルしたり、プラスチックから別のものにするなどプラスチックごみを出さない方法を考えことが必要だと思いました。

今回の3つのお話から、ちょっとした疑問やもっと詳しく調べてみたいという好奇心がわき、少しでも環境問題に関心を持っていただければ嬉しいです。

夏休み自由研究のヒント 3つの環境のお話

麦わらで作る蛍籠

講座の概要

昭和40年代ごろまで麦わらを使って作っていた蛍籠を作ることを通して、懐かしんでいただいたり、昔を思い浮かべていただいたりしながら参加者で籠を作り交流を図ります。昔使っていた麦わらの蛍籠を作ることを通して、ホタルが舞う環境の大切さについてもお話を聞き、地域の自然環境改善への意識を高めます。

講座の様子

6月29日土曜日、長野ホタルの会から5名の講師の先生に来ていただき、お子さんも含めて23名の皆さんが4つの班に分かれて蛍籠を作りました。初めにホタルの観察場所情報をいただき、籠作りに入りました。

蛍籠を作るための麦わらのお話。大麦わらを使います。麦わらの枯れた葉の部分を取り除き、綺麗なストロー状にします。これで籠を編んでいきます。本日使うストロー状の麦わらは、長野ホタルの会の方が用意してくださいました。

小さいお子さんも小学生も皆さん、講師の先生の指導の下一生懸命蛍籠作りに取り組みました。最初は上手くいかず「先生、無理でーす。」の声も聞かれましたが、だんだんと慣れてきて、1時間半で素敵な蛍籠が完成しました。2つ作った方もいらっしゃいました。

講師の先生方の一人一人への丁寧なご指導で、懐かしい蛍籠作りに参加者全員が夢中になって取り組んだ時間でした。

そして、サプライズプレゼントがありました。講師の先生と参加者全員でじゃんけんをして、講師の先生方が見本として作って来てくださった蛍籠を、プレゼントしていただきました。

最後に、長野ホタルの会の皆さんと、自分で作った蛍籠を持って記念写真を撮りました。

今回の蛍籠作りが、自然環境を考えるきっかけとなり、昔のようにホタルが身近な場所で飛び回るようなになったら嬉しいです。

「楽しい時間でした。」「昔を思い出した。」「丁寧に教えてくださり感謝。」「是非来年も。」等の声が聞かれました。

麦わらで作る蛍籠

ドキュメンタリー映画 「原田 要 平和への祈り 元ゼロ戦パイロットの100年」 上映会

講座の概要

波乱に満ちた、元ゼロ戦パイロットの原田要さんの生涯を記録したドキュメンタリー映画「原田 要 平和への祈り 元ゼロ戦パイロットの100年」の上映会を通して、平和や命の尊さを考えます。

講座の様子

ドキュメンタリー映画の上映に先だち、映画制作にかかわった茅野實さんからお話をしていただきました。悲惨な戦争を二度と起こしてはならないという思いが強く伝わりました。

原田さんは、ゼロ戦パイロットとしてハワイの真珠湾攻撃やミッドウェー海戦などに出撃し、いくつもの敵機を撃墜したそうです。その時の相手のパイロットの、死への恐怖の表情や火だるまになりながら何か叫んでいる表情は忘れることはなかったそうです。やらなけらば自分がやられる、それが戦争だと語られていました。当時の日本は、教育の現場に軍隊が関与していたり、マスコミの流す情報はでたらめで事実とは異なる報道をしていたそうです。原田さんは、ミッドウェー海戦で、海上に不時着し奇跡的に助かりますが、国はミッドウェー海戦の敗北を隠すために原田さんを軟禁したそうです。

昭和19年10月、爆弾を抱えた戦闘機で敵艦に体当たりする特攻攻撃がはじまりました。特攻隊では多くの若い命が犠牲となりました。ガダルカナルで重傷を負った原田さんは教官として若者の出撃する姿を見届けました。国民のためにということだから泣かずに笑顔で飛び立っていく姿を見て本当にかわいそうだと思ったそうです。訓練が十分でない若い兵士たちは任務がままならず、ベテランパイロットにも特攻を志願するように上官が説得にきたそうですが、原田さんは最後までゼロ戦で戦いたい、せめて自分の死に方は自分で決めたいと願い出たそうです。

戦争の末期には、女学生も動員され軍服をミシンで縫っていたそうです。その中には東京に行き、何を作るのかも知らされないまま、ただひたすら、大きな丸い風船のようなものに穴がないかどうかを確かめたり、畳の大きさの布を貼りつけした人もいたそうです。それは、気球に爆弾を載せ、気流にのってアメリカ本土を空襲する風船爆弾と呼ばれるものだったそうです。その作業の中、東京を空襲が襲い多くの死者がでました。東京大空襲を体験された方のお話では、地獄のような風景で、被弾を受け全身に火がついた人は、火を消すため川へと逃げ込んだそうですが、多くの人が死に、川は死体の山だったそうです。そんな状況になっても日本の学校では、女学生が竹やりを手に本土決戦に備えていたそうです。

終戦後は、軍人に対する世間の目は冷たく、公職追放により思うように就職ができず、毎晩のように戦争の夢にうなされる日が続いたそうです。その後は、地元地域の自治会長になったことから託児所を開設し幼稚園を経営されて「おじいちゃん先生」と園児に慕われてきました。戦争の事は多くを語らなかったそうですが、湾岸戦争の模様をテレビニュースで見て、自らの戦争体験を後世に伝えることを決意されたそうです。

戦争の語り部が少なくなっていくなか、このようにドキュメント映画を記録し、何が起こったのかを次世代に受け継いでいくことは大切なことだと感じました。2016年5月に死去された原田さんの意思をしっかりとつなぎ、戦争と平和、人の命の尊さを大切にし、時局に流されず正しい行動がとれるようになりたいと思いました。

ドキュメンタリー映画 「原田 要 平和への祈り 元ゼロ戦パイロットの100年」 上映会

知って得する! 生ごみの減量・活用法!

講座の概要

家庭から排出される可燃ごみの約4割を占める生ごみの減量方法や有効活用方法を学び、身近なことから環境問題について考える機会をつくります。

講座の様子

長野市生活環境課と共催で「知って得する! 生ごみの減量・活用法!」を開催しました。

はじめに、長野市のごみの現状について長野市生活環境課から説明いたしました。家庭から排出される可燃ごみの約4割を生ごみと食品ロスを占めています。食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことで、大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロスをへらすことが必要であることを学びました。

また、生ごみは、水切りや生ごみの自家処理といったひと手間をかけることで減量が可能であることがわかりました。

次に、長野市生ごみ減量アドバイザーの渡辺さんと南波さんから生ごみ減量方法や有効活用方法を教えていただきました。
渡辺さんから、まず、日常の買い物から見直していくことからはじめましょうとのお話がありました。買い物に行く前に冷蔵庫をチェックし、必要なものだけを買うこと、食品は使い切ること、食べきれる分だけ調理することといった基本的なことを心がけることで生ごみの発生を抑えることができるそうです。また、「賞味期限」と「消費期限」の違いを理解し、無理なく食べきるようにすることで、食品ロスも減らすことができるそうです。調理するときは、野菜の皮をなるべく薄く切ったり、だいこんの皮などをきんぴらにしたりと生ごみを出さずに使い切る工夫を教えていただきました。

南波さんからは、南波さんが実践している生ごみ減量方法や活用方法を教えていただきました。スイカの皮は、白い部分は冷凍して保存しカレーなどに入れ、残った皮の部分は天日干しにすると生ごみは本当に少なくなります。実際に南波さんが持ってきて見せてくださいました。ダイコンやニンジンのヘタなどは、水に浸して再生される「リボベジ」を実践されていて、実際に見せてくださいました。夏場はなかなか難しいそうですが、気温が下がってくると再生した野菜ができるそうです。このほか、野菜くずで作る出汁の「ベジブロス」やお茶殻は捨てずに佃煮などにしたり、コーヒーかすは消臭剤や除湿剤として再利用するなどいろいろな減量・再利用方法を教えていただきました。

そして、どうしても出てしまう生ごみは、コンポストなどで堆肥化させて再利用する方法を教えていただきました。今回は、段ボール箱を使ってコンポストを作り、その中に生ごみを堆肥化させる基材をいれて処理する方法を教えていただきました。生ごみからできた堆肥を使って育てた花や野菜はいきいきと育つそうです。

いろいろな生ごみの減量方法や有効活用方法を教えていただきましたが、どれも家庭で実践することができそうです。ちょっとした工夫やアイデアで生ごみが減らせることがわかりました。生ごみ減量を継続するポイントは、楽しみながら、喜びを共有することにあるのかなと思いました。

知って得する! 生ごみの減量・活用法!

地域をつなぐ「友情人形」のお話 ギューリック3世がやってくる

講座の概要

地域や人と人とのつながりの象徴として、城山公民館に「友情人形」ハンナちゃんを贈ってくださったギューリック3世夫妻から、地域をつなぐ「友情人形」のお話をお伺いします。

講座の様子

平成31年3月に、アメリカのギューリック3世夫妻が、地域や人と人とのつながりの象徴として、城山公民館に「友情人形」ハンナちゃんを贈ってくださいました。そのギューリック3世夫妻が、城山公民館を訪問され、記念の講演会が開催されました。

ギューリック3世夫妻からお話を伺う前に、長野県内の「友情人形」の受け入れに関わってきた小林前城山公民館長からギューリック3世夫妻の紹介とともに、地域をつなぐ「友情人形」についてお話をしてくださいました。城山公民館の「友情人形」ハンナちゃんが地域の人々とのつながりの象徴となってほしいとの思いが強く伝わりました。

続いて、ギューリック3世から「友情人形」についてお話をお伺いしました。ギューリック3世の祖父の初代ギューリック1世は、日本の渋沢栄一氏とともに、日米交流のため「人形交流」を行いました。アメリカから「青い目の人形」が送られ、そのお礼として日本からは「答礼人形」が送られました。

ギューリック3世は、父親の代理として出席した「横浜人形の家」開館式で、はじめて祖父の功績を知り、感銘を受けたそうです。また、戦時中に多くの人形が処分されることになりましたが、そういった状況のなかでも大切に守られた人形が多くあることにも感激され、祖父の意思を引き継がれたそうです。ギューリック3世の、世界平和への思いや人と人とのつながりを思う気持ちが「友情人形」を通して伝わってきました。

フランセス夫人も、日本に来て、日本人が「友情人形」を大切に思っている姿を目の当たりにし、人間は外見や言葉は違っていても心は同じであるとの思いを強くし夫の「友情人形」の活動に協力することになりました。「友情人形」の着替えやバックは、フランセス夫人の手作りです。フランセス夫人の「友情人形」に込められた思いを感じました。

当日は、「友情人形」が子どもや孫の通う小学校に飾ってあり、子どもや孫から「友情人形」の話を聞き、ぜひギューリック3世夫妻にお会いし、話を聞き、お礼をしたいという方が複数いらっしゃいました。また、参加された大学生からも自身の出身校に「友情人形」があり、親近感をもってお話を聞けましたとのご意見もありました。ギューリック3世夫妻の草の根で行っている活動が、確実に広まっていることを感じました。

地域をつなぐ「友情人形」のお話 ギューリック3世がやってくる

城山史跡巡りウォーキング講座

講座の概要

2回シリーズで第一地区と第二地区の史跡を巡ります。健康づくりとともに、郷土の歴史を学び、郷土の知識を深めます。

講座の様子

第1回 第一地区史跡巡り 西山中街道と松代道

第一地区の東西を通る「西山中街道」や西南を通る「松代道(表山中道)」といった古道添いには石仏などの石造文化財が多く点在しています。今回は、古道を歩きながら、第一地区にお住いの西澤繁幸さんにご説明をしていただきながら史跡を巡りました。

加茂神社に集合した一行は、西長野にある赤地蔵に向けて出発しました。前日まで真夏のような天気が続いていましたが、この日は、曇り空で、気温もウォーキングにはちょうどよい温度でした。

赤地蔵を北西の方向に続く道は、車一台ほどの幅の古道が続きます。古道添いに、秋葉社や馬頭観音、石碑群が連なっています。古道をしばらく歩くと、少し地形が盛り上がっているところがありました。この周辺には、かつて多くの古墳が造られたそうです。「伊賀守霊神」も古墳の一つで、地主の氏神様として代々祀られてきたそうです。この日は、地主の松橋さんも参加されていて貴重なお話をお聞きすることができました。

口留番所跡で西澤さんからお話を伺い、さらに西に進むと「戸隠古道と頼朝山・往生地周遊路入口」の標示柱が見えてきました。瓜割清水で体を冷やし、奥へと進むと、古道には、いくつもの石仏がたたずんでいました。石仏に見守られながら道を進むとやがて視界が開け、長野市を一望することができました。

戸隠古道を下り、茂菅大橋から善光寺白馬鉄道跡を眺め、松代道を南に進みます。途中で、北向観音を拝み、朝日山薬師如来まで辿り着き、ウォーキング講座は終了となりました。

今回の講座では、まるで神隠しにでもあったかのような古道を巡り、身近の史跡から昔の風景を感じることができました。昔の日本を想像しながらの楽しいひと時を過ごすことができました。

第1回 第一地区史跡巡り 西山中街道と松代道

第2回 第二地区史跡巡り 善光寺周辺の石碑巡り

梅雨入り前の貴重な晴れ間となった6月6日に、第二回目のウォーキング講座を開催しました。今回は、善光寺周辺の石碑を、元長野市誌編さん委員の高木寛さんに解説をしていただきながら巡りました。

城山公民館を出発して、まず最初に、健御名方富命彦神別神社を訪れました。通称「旧県社」と呼ばれる境内には、たくさんの石碑がならんでいます。その中から、「松尾芭蕉句碑」、「宮沢武曰句碑」、「斎藤史歌碑」、「千曲川改修起工碑」の解説をしていただきました。その後、さらに参道の階段を上ると、拝殿がある敷地の西側には、「羽田墨芳句碑」がありました。また、本殿右手には、「明治天皇駐蹕之処碑」もあり、この地が文化的にも政治的にも重要な地であったことがうかがわれました。

その次に、「満蒙開拓義勇隊慰霊碑」を訪れました。満蒙開拓義勇隊の多くは、長野県出身の若者だったそうです。多くの若者は夢や希望を抱いて入隊しましたが、その多くは、過酷な日常と戦火の中に若い命を落としました。その苦難の歴史を知ることができました。

その後、三峯神社の境内にある「如来遷座碑」を訪れました。弘化の善光寺地震の際にご本尊をしばらくの間移された場所だそうです。三峯神社を後にして、三幸座跡地前で、三幸座と松井須磨子に関するお話もしていただきながら、善光寺へと向かいます。

針供養塔の横の東屋で、「東くめ童謡碑」の解説をお聞きした後、善光寺東公園で「井上井月句碑」、「夏目漱石句碑」、「小林一茶句碑」、「種田山頭火句碑」の解説をしていただきました。いずれも善光寺を訪れており、いかに善光寺が多くの文化人に愛されてきたのか分かりました。

善光寺本堂では、びんずる尊者像の脇に生けられている「親鸞松」や弘化の善光寺地震の時に鐘が落ちて柱についた傷の跡、本堂西の擬宝珠に刻まれている宝永4年の文字など普段では気づかずにいるところもご紹介してくださいました。また、境内にある親鸞聖人像の前では、親鸞聖人が善光寺に松の枝を奉納されたお話などをお聞きしました。

その後、仁王門西側にある「良寛詩碑」、大本願にある「松尾芭蕉句碑」を巡り、最後に、城山公民館第二地区分館南側にある「小林一茶句碑」で解説をお聞きし終了しました。

高木先生の解説により、身近に多くの新しい発見があることを学びました。また、第二地区住民自治協議会の皆さまにも、交通の誘導等のご協力をしていただきました。おかげさまで、有意義なひと時を過ごすことができました。

第2回 第二地区史跡巡り 善光寺周辺の石碑巡り

スプリングコンサート

講座の概要

春のうららかなひとときを、穏やかなコカリナとギターの演奏を通して参加者の皆さんで交流を図りました。

講座の様子

4月24日、あいにくの小雨模様のお天気となりましたが、多くの皆さんにお越しいただき、スプリングコンサートが開催されました。

今回のコンサートは、日ごろ、城山公民館でコカリナの演奏を練習されている「めぐみコカリナの会」の皆さんに披露していただきました。

「さくらさくら」といった童謡を中心に、心安らぐコカリナを演奏してくださいました。
ハンガリーの楽器「コカリナ」は、長野オリンピックを契機に、黒坂氏が中心となって全国に広まっていったことなどをお話していただきながら、コンサートは進んでいきました。

コカリナの演奏の後は、井澤聖次さんにギターの弾き語りを披露してくださいました。昭和歌謡曲を3曲演奏してくださり、会場は、昭和初期のレトロな雰囲気に包まれました。

その次に、めぐみコカリナの会の皆さんと井澤聖次さんによるコカリナとギターのアンサンブルをたっぷりと味わいました。
最後は、「故郷」を参加者全員で合唱して本編は終了となりました。参加者からのアンコールに応え、「野ばら」が演奏され、会場は穏やかな雰囲気に包まれました。

コカリナとギターの優しい音色に心が洗われました。楽しいひとときを過ごすことができました。

スプリングコンサート

レコードコンサート

講座の概要

スピーカーやアンプを持ち込んでの、本格的なレコード鑑賞会を行いました。ジャズ、クラシック、ポピュラー、歌謡曲など幅広いジャンルの曲を聴きながら参加者の皆さんで交流を図りました。

講座の様子

4月23日に開催されたレコードコンサートは、元川中島町公民館長の若林行正さんのご案内により、アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディの代表曲の「四季」より「春」ではじまりました。

音楽知識の豊富な若林さんは、クラシックからジャズ、洋楽から邦楽などあらゆるジャンルの曲が選曲され、その曲の解説や時代背景などをお話してくださいました。

本格的なアンプやスピーカーから流れる音は、迫力十分で、圧倒されてしまいます。また、レコードプレイヤーから流れる音色は、どこか懐かしく、再生を重ねるにつれて鳴るパチパチといった雑音が曲に味を与えているように感じました。

参加された方の中には、レコードを蓄音機を持参された方もいました。レコードを大音量で、大勢の人たちと一緒に聴く機会はあまりなく、ノスタルジックなひと時を共有することができました。

参加された方からは、第二弾も、との声が多く寄せられました。平成から令和へと時代が移ろうなか、昭和にもどったかのような素敵な時間を過ごすことができました。

レコードコンサート

お問い合わせ先

教育委員会
家庭・地域学びの課城山公民館

長野市大字長野東之門町2462番地

ファックス番号:026-232-3112

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