ユーチューブ長野市公式チャンネルで、市長あいさつ及び担当課による案件説明の録画版を配信しています。
会見当日は生中継も行っています。
先ほど、デンマーク親善フェアの開催宣言をした。
さて、全国各地で梅雨前線の活発化に伴う大雨による土砂災害などが起きている。特に、九州南部では2人が亡くなられるなど、大きな被害が出ている。また、6月18日には山形県沖を震源とする地震でも住宅を中心に大きな被害が発生した。
亡くなられた人のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆さんに心からお見舞い申し上げる。
6月市議会でも、本市の防災対策に関する質問が出されたところであるが、いざというときに迅速かつ適切に対応できるよう、取り組んでいきたいと考えている。また、市民の皆さんも、日頃から防災意識を持ち、災害への備えをしてもらいたいと思う。
次に、参議院議員通常選挙だが、期日前投票において、一昨日の7月7日に投票用紙の交付誤りが発生した。
選挙のミスは、やり直しがきかず、有権者の皆さんの大切な権利を侵害する結果となったことに対し、深くおわび申し上げる。
今回のミスは、一個人の問題ということではなく、職場全体の中にミスにつながる小さな要因が幾つか存在していたことが、一つの原因ではないかと思っている。焦りや思い込み、不注意などが重なり、重大な事態になったと思っている。改めてマニュアルの徹底を指示するとともに、近日中に全職員に対し、各所管事務の執務に当たっても、同じようなミスが起きないよう注意喚起を行う予定である。
また、選挙に関し、9月に予定されている長野市議会議員一般選挙に向け、市立長野高校の美術部の(生徒の)皆さんが作成した啓発ポスターが、7月6日と7日に開催された文化祭で展示された。私も実際に7日に学校へ行き、見てきたが、素晴らしいクオリティーの作品が多く、選挙に対する若い世代の関心は薄いと思われているが、こうした取り組みを通じて、選挙に対する関心が高まればいいと考えている。
参議院議員選挙の投票日は、7月21日である。今後の国政を左右する重要な選挙なので、市民の皆さんには、棄権せず、投票に出掛けてもらい、自らの意思で大切な1票を投じてほしいと思っている。
次に、政府は6月18日に高齢社会白書を閣議決定した。白書によれば、65歳以上で介護が必要になった人の36.5パーセントは、フレイル(虚弱)や骨折、転倒など運動機能に関わる症状や事故が原因であり、適切に「動き、食べ、人とつながる」ことで、健康な暮らしを取り戻せる可能性があるとのことである。
市では、本年度から本格的にフレイル予防に取り組むこととしていて、市民の皆さんと「100まで元気」を目指すため、7月14日日曜日に若里市民文化ホールで、キックオフイベント「健康・粋いきフェスタ」を開催する。
詳細については、後ほど担当から説明するが、イベントでは、講演会のほか医師、歯科医師、薬剤師による相談なども実施する。また、同じ会場でシニア向けの就労支援セミナーも開催し、参加者の適した仕事の見つけ方などの紹介のほか、体力や計算・記憶の処理力の測定会を実施する。
10月5日には、シニアのためのディスコイベント・ダンシングナイトin芸術館を長野市芸術館で開催する。このイベントに先立ち、先月からもんぜんぷら座や各地の「かがやきひろば」でディスコ講座が始まっている。
ディスコイベントを含め、多くの皆さんに参加してもらい、フレイルの予防、健康寿命の延伸につなげていきたいと考えている。
次に、本市における最重要課題の一つである公共施設マネジメントについては、本年度も、4月1日時点の総量などを取りまとめた。長野市公共施設適正化検討委員会へ示すとともに、市民の皆さんへ公表したところである。
施設数は1,369施設、延べ床面積の合計は約167万平方メートルであり、昨年度と比較すると、施設数は27、延べ床面積は約7千平方メートルそれぞれ減少しているが、市民1人当たりの延べ床面積は、人口減少による影響もあり、昨年度と変わらず約4.4平方メートルとなっている。
現在、今後10年間の実施計画となる個別施設計画策定を目指して全庁的な作業を進めているところであるが、公民連携事業にも取り組みながら、投資すべきところへはしっかりと投資しつつ、持続可能な行財政運営が行えるよう、公共施設の適正化を進める必要があると考えている。
本年度も引き続き、市民ワークショップなど市民の皆さんと一緒に考える取り組みを通じ、理解をしてもらいながら、将来世代に負担を先送りすることなく、より良い資産を次世代に引き継いでいけるよう、施設総量縮減を前提とした公共施設マネジメントを推進していく。
終わりに、間もなく梅雨明けのニュースが届くのではないかと期待しているが、夏祭りのシーズンとなってきた。
7月14日には恒例になった「ながの祇園祭御祭礼屋台巡行」が、また7月20日からは「長野七夕まつり」が行われる。(長野七夕まつりでは)権堂アーケード通りが七夕(の飾り付け)で一色になるものと期待している。7月27日には、「篠ノ井合戦まつり」「若穂ふれあい踊り」「大豆島甚句まつり」「吉田ふるさと夏まつり」と市内各地でイベントが開催される。
市民の皆さんには大いに楽しんでもらい、長野の夏を盛り上げてもらえればと思う。
私からは、以上である。
概要
「健康・粋いきフェスタ」についてのお知らせです。
問い合わせ先
地域包括ケア推進課 026-224-7935
Q1(記者)
期日前投票での(投票用紙)交付ミスだが、再発防止策について、マニュアルの徹底と全職員に対する注意喚起という話があったが、これまでのマニュアルのどういう点が問題で、今後どのようにマニュアルを修正するのか、併せて注意喚起はどのように行うのか。
A1-1(選挙管理委員会事務局主幹兼事務局長補佐)
このたびのミスについて、改めておわび申し上げる。
マニュアルの整備については、今後、どのようにすれば同じミスを起こさないか検証中である。
今、行っていることは、毎朝2人の職員で目視だけでなく、(用紙に)書かれている文字を読み上げた上で、投票用紙を用意して機械にセットしている。投票用紙をセットした際にも、今までは目視で確認する程度だったが、今は指さしと読み上げを行っている。これらの対応を含めて、マニュアルを徹底していきたい。
A1-2(長野市長)
今回ありえないようなミスが重なって、このような事態が発生してしまった。投票した人の権利を奪う形となった。改めておわび申し上げる。
注意喚起だが、全職員に対して文書により注意する。また、庁内会議において、口頭で注意する。事務処理適正化委員会を開催し、(事務処理ミスの)課題を抽出、再発防止策などの検討を行うよう指示したところである。また、選挙管理委員会委員長には、(ミスのない執行について)注意を促したい。
一番は、思い込みが(ミスの)大きな原因になる。大勢で何度もチェックをすることが重要だと感じた。このことは、ほかの事務処理においてもあり得るため、横にらみで考えるよう指示したところである。
Q2(記者)
毎朝2人の職員で投票用紙を読み上げて指さし確認しているのは、市内全ての期日前投票所で行っているということでよいか。
A2(選挙管理委員会事務局主幹兼事務局長補佐)
現在は、市役所本庁舎1カ所が期日前投票所のため、ここで実施をしている。
Q3(記者)
今回、44人の投票が県議会議員選挙の投票用紙で投票箱に入れられていると思うが、開票作業はどのように考えているか。別のテーブルを設けて、そこに投票箱を置くとか、対応はどうするのか。
A3(選挙管理委員会事務局主幹兼事務局長補佐)
開票作業については、どのようにするか検討している。今回の選挙について、報道関係者との打ち合わせ会議を7月12日金曜日に予定しているので、その際に何らかの話ができると思う。
Q4(記者)
今回、県議会議員選挙の投票用紙が紛れ込んだということだが、公職選挙法上、次の選挙が終わるまで投票用紙を処分してはいけないというルールがあるとのことである。このルールについて、どういったメリットがあるのか、市長としての考えを教えてもらいたい。
A4(長野市長)
次の選挙まで、投票用紙を全てとっておくのは、何か問題があった際や、投票用紙の数が間違っているのではないかという問題が起こる可能性があるため、全てとっておくものである。
今回のミスは、本来であればもう使わない、次の選挙が終われば破棄する投票用紙のため、全く別の場所に保管しておけばよかったものを、同じ倉庫で(保管し、印刷も)同じ色という中で、(正しい投票用紙だという)思い込みがあった。使わないものは、別の倉庫にしまっておくなり、鍵をかけておくなりすることが大切だと思う。
Q5(記者)
選挙管理委員会委員長には、文書で注意をしたのか。
A5(長野市長)
(注意方法をどうするかもあるが、)これから行いたい。
Q6(記者)
職員への注意は、間違えた当該職員ではなく、全職員ということか。
A6(長野市長)
全職員である。
Q7(記者)
7月7日の臨時記者会見で、(間違えて投票用紙を交付した)44人に対して、謝罪や説明に回っているという話があったが、44人全員への謝罪、説明が終わったのか、その上で44人の反応が分かれば教えてほしい。
A7(選挙管理委員会事務局主幹兼事務局長補佐)
44人の皆さんに対しては、選挙管理委員会委員が三つに分かれて、自宅に訪問した。その際、会うことができなかった人が2人いた。(会うことができた)42人に対しては、直接話をさせてもらい、謝罪を申し上げて、理解と納得をしてもらった。(会うことができなかった)2人には、7月8日付けで、おわびの文書を送付した。
反応については、当然怒っている人もいた。皆さんの心の内は分からないが、多くの人は(怒りを)収めてくれたが、若干の人はやはり怒りがあったと、訪問した委員からは聞いている。
今朝の新聞記事に出ていた人のように、怒っている人はまだいるだろうと考えている。
Q8(記者)
(投票用紙の)確認をした職員への注意だが、選挙事務をやっているのは選挙管理委員会であり、市長部局とは別に仕事をしていると理解している。仕事の上では、市長の部下ではないのではないか。
A8(秘書課長兼広報秘書官)
当該職員については、選挙管理委員会の中で、口頭で注意をした。先ほど市長から発言のあった注意喚起の文書については、今回の事案を含めて、最近いろいろな事案が発生しているので、気を引き締めて仕事をするようにとの内容の文書を、全職員に対し今後出すものである。
Q9(記者)
選挙管理委員会委員長に注意するというのは、主語は誰か。
A9(秘書課長兼広報秘書官)
選挙に携わる職員は市の職員であるので、今後、市長から選挙管理委員会委員長に対して、注意喚起をしていくということである。
Q10(記者)
選挙管理委員会委員長に、うちの職員をよろしく指導をお願いしたいと要請するという意味合いか。
A10(秘書課長兼広報秘書官)
そういうことを含め、選挙はしっかり執行してもらいたいと申し入れる。
Q11(記者)
市長も選挙で選ばれる立場なので、選挙管理委員会に注意するのは抑制的にすべきではないかと思うが、どのようなものになるのか。
A11(長野市長)
選ばれる立場は別として、市全体の組織の中で注意してもらいたい、同じことが起きないように注意してもらいたいと申し入れるのはよいのではないか。
Q12(記者)
6月市議会定例会で、エムウェーブ周辺で、地域未来投資促進法に基づく開発を市として進める気はあるのかという質問があり、こういう手続きを踏めば進められるという部長答弁があったが、市長としてはこの法律を使って郊外の開発を進める意向はあるか。
A12(長野市長)
農地法など厳しい状況である。ただ、若穂のスマートインターチェンジに関連し、産業団地を市ではなく民間が開発していくことについては、後押しをする必要があると考えている。
市が直接、産業団地を造成するのは難しいが、市内に企業向けの土地がないということになると、長野市から出て行ってしまうことにもなるので、スマートインターチェンジが進んでいることを考えると、そのような方法も考えていかないといけないと思う。
Q13(記者)
それは若穂周辺のことか。
A13(長野市長)
若穂から20~30分の所である。
Q14(記者)
具体的な場所は挙がっているのか。
A14(長野市長)
候補は挙がっている。
Q15(記者)
民間から挙がっているのか。
A15(長野市長)
具体的にはまだ決まっていない。
Q16(記者)
保育について聞きたい。先般、企業主導型保育施設の運営者が連絡会を立ち上げたが、今後、保育の無償化も控える中で、情報共有や保育士確保などにおいて、どのように連携していきたいと考えているか。
A16(長野市長)
企業主導型保育施設については、連携などなかなかできなかったが、(これからは)いろいろ情報共有をしていきたい。
保育士の問題に関しても、保護者が安心するような対応や指導などをしていきたい。長野市で安心して保育ができるよう、どこへ行っても同じような保育がしっかりと受けられるように連携していきたい。
Q17(記者)
日曜日(7月7日)の段階で、44人の投票が無効になる見込みとのことだったが、その後確認は取れたか。
A17(選挙管理委員会事務局主幹兼事務局長補佐)
日曜日の段階では、県と総務省に相談中ということもあり、そのような表現をしたが、その表現自体は現在も変わっていない。2点問題があり、投票のやり直しができないという問題については、公職選挙法第36条の1人1票の原則により、選挙管理委員会が判断し、2度目の投票はできない、ということは選挙管理委員会で決めているところである。
投票の有効・無効については、開票会場で実際にその投票用紙を見ないと判断できないという面があり、有効・無効を決めるのは開票立会人の意見を徴しながら、開票管理者が最終的に決める案件であることから、今のところ「無効になる見込み」と言っている。
最高裁の判例で「たとえ選挙事務従事者が間違えて渡した投票用紙であっても、所定の用紙ではないという理由で無効とすべきである」というものもあり、過去の判例や実例などを参考にして、開票管理者に決めてもらう案件だと考えている。
Q18(記者)
産業部品メーカーのKYBが、免震装置のオイルダンパーのデータを改ざんしていた問題があり、長野市役所も該当していた。本日、岡谷市民病院で免震装置を取り換える作業が始まったが、長野市はどのような状況か。取り換えるのであれば、いつやる予定なのか教えてほしい。
A18(長野市長)
早期に交換ができるよう進めている。オイルダンパーの搬入経路の確認や具体的な作業日程などについて、KYBや施工事業者と相談をしている。交換工事の完了時期は、芸術館の利用のない日に作業を行うので工期は長くなるが、年度内のなるべく早いうちに交換ができるよう調整を図っていきたい。
Q19(記者)
フレイル予防について、市長の意気込みと、どういうことを訴えたいか。
A19(長野市長)
どちらかというと、女性は社交的であり、いろいろな会合に行っても女性の参加は多く、男性の参加は少ない。こういう中で、男性を引っ張り出すことができないかと、今回ディスコナイトin芸術館を企画した。
65歳以上の無職の人の7割が、1日中、テレビ・散歩・少し趣味と家にこもっていて、家から出てこないので、何とか引っ張り出して、元気になってもらい、100まで元気に、私と(一緒になって)元気でいこうと伝えていきたい。
Q20(記者)
デンマーク親善フェアについて、ロゴマークをどのように考えるか。
A20(長野市長)
非常に素晴らしいものを作ってもらった。デンマークの国鳥の白鳥を使い、そこにデンマークの国旗をあしらい、長野市の市章の色である緑色(青竹色)と善光寺のハト、平和のハトをデザインし、白鳥とハトが四つ葉のクローバーで平和と幸せを渡そうとするもので、よくぞこれだけ考えてくれたと感動して、感心して気に入っている。
Q21(記者)
デンマーク親善フェアに期待することは、どういうことか。
A21(長野市長)
デンマーク競泳チームが長野市で合宿することとなったが、これは、デンマークのツロロ校と川中島中学校とが一校一国運動で交流していた関係で、長野市に決まったという経緯がある。
ぜひ、このご縁を大切にしながら、市民の皆さんには、この機会にデンマークを知ってもらい、理解してもらうことを期待している。
Q22(記者)
東京オリンピック後に期待することはあるか。
A22(長野市長)
これを機に、企業も民間も交流を進めていけば、何か大きなものも生まれてくるのではないか。
Q23(記者)
デンマーク親善フェアのロゴマークのことを聞きたい。今回、塩入さんの作品が選ばれたが、応募数や決定の経緯などを教えてほしい。
A23(秘書課長兼広報秘書官)
岡学園に依頼したところ、9人の学生から24作品の提出があり、それらを市の内部で選考して、塩入さんの作品に決定した。
Q24(記者)
9人は全員、岡学園グラフィックデザインコースの2年生か。
A24(秘書課長兼広報秘書官)
そうである。
Q25(記者)
デンマーク親善フェアについて聞きたい。(競泳チームの)合宿は4年間あり、まだ続くが、フェア自体は本年度だけなのか、それともほかの形で引き続き展開していくのか。
A25(秘書課長兼広報秘書官)
今回デンマークを中心にフェアを開催するが、来年度以降のことは、本年度の開催結果を見て、考えることになる。
Q26(記者)
市長に聞くが、市民の皆さんに(デンマークのことを)知ってもらうと同時に、市としては福祉施策など、どのような点を参考に取り入れたいと思っているか。
A26(長野市長)
デンマークは、非常に福祉が発達している。これは間接税が25パーセント、所得税も60パーセントと高いこともあるが、教育・医療・介護全て無料という中で、ある意味将来のことを心配なく(生活)できるという点で、日本とは全く違う状況にあると思っている。
私もデンマークに行ったが、そこで感じたことは、500万人の国民がいるが、1人も寝たきり(の人)がいないということである。長野市は38万弱の人口で、約5,700人の寝たきり(の人)がいるが、寝たきり(の人)を増やさないような方策は、今からでもできることではないかと思っている。
寝たきりになってしまうと、ある面では世の中と遮断されてしまうので、できるだけ社会とつながりを持つためには、寝たきりにならないようにする取り組みを勉強していきたいと考えている。また、間接税をどのように使うのかについても、関心を持っていきたいと思っている。
Q27(記者)
市が進めているフレイル予防の施策についても、つながるところが多いということか。
A27(長野市長)
そうである。
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