思い出シェアプロジェクトについて
思い出シェアプロジェクトとは
認知症の予防改善を図るための取組として、市内のシニアの方々から昔の生活の様子が分かる写真を提供いただき、デジタルアーカイブを作成して、市内高齢者施設で「回想法」を実施します。
まずは、市内のシニアの方々が古い写真を持ちよる「デジタル自分史作成講座」を開催します。その後、自分史講座で承諾いただいた写真データを活用した「回想法」を、市内高齢者施設にて実施し、その効果を検証します。個人の思い出とつながることから「思い出シェア」とプロジェクト名にしております。
本プロジェクトは、清泉女学院大学と連携しています。なお、システム開発支援については、株式会社U‐NEXUS(長野市 代表取締役社長 上野 敏良)様、「回想法」のアドバイザーとして、「認知症の人と家族の生きがい支援研究会」代表の松田 弘美様の無償協力を頂いております。
※「回想法」は、認知症の予防・改善に効果があるとされる過去の懐かしい思い出を語り合う心理療法のひとつ。
1 「デジタル自分史作成講座」募集について
本プロジェクトの第一ステップである「デジタル」自分史作成講座を実施します。市内在住のおおむね60歳以上で、参加料は無料です。思い出の写真を10枚くらいお持ちいただき、完成した個人史はDVDにしてご本人に差し上げます。詳細については、チラシをご参照ください。
デジタル自分史作成講座のご案内 [PDFファイル/429KB]
2 「デジタル自分史作成講座」の様子
令和元年7月5日、12日の全2回にわたり、デジタル自分史作成講座を開催しました。10名の受講生が思い出の写真を持ち寄り、清泉女学院大学の学生とグループを組んで作業を進めました。
1日目は電子端末による写真のとりこみを実施しました。受講生は当時の様子を語り、学生と思い出のシェアをしました。2日目はスライドショーの作成と、受講生本人によるナレーションを録音しました。学生と協力しながら、オリジナリティのある自分史をDVDに収めました。
デジタル自分史作成講座でお持ちいただいた写真は、ご本人の承諾のもと、高齢者施設での回想法に活用し、思い出のシェアを進めていきます。
デジタル自分史作成講座1日目(1) [その他のファイル/3.67MB]
デジタル自分史作成講座1日目(2) [その他のファイル/3.79MB]
デジタル自分史作成講座2日目 [その他のファイル/127KB]
3 高齢者施設での「回想法」実施の様子
令和元年11月29日、12月6日の全2回にわたり、特別養護老人ホーム松寿荘にて行いました。
11月22日は、清泉女学院大学の学生が講義にてロールプレイを行いました。デジタル自分史作成講座受講生からご提供いただいた写真の時代や場所を確認しながら、回想法の予行演習をしました。
清泉女学院大学講義の様子(1) [その他のファイル/298KB]
清泉女学院大学講義の様子(2) [その他のファイル/285KB]
清泉女学院大学講義の様子(3) [その他のファイル/295KB]
11月29日、清泉女学院大学学生18名が特別養護老人ホーム松寿荘を訪れ、1回目の回想法を実施しました。学生は3人1組に分かれ、今回のプロジェクトにご参加いただく6名の入所者と顔を合わせました。学生がタブレット端末に表示する写真や動画を見て、入所者は昔の長野駅周辺の景色や自分がどんな暮らしをしていたかについて語りました。
2回目の12月6日には、1回目とは異なる学生3人組と入所者の組み合わせで回想法を行いました。1回目にあった緊張がなくなり、入所者も学生もリラックスした表情で会話をしていました。
今回実施した全2回の回想法をもとに、デジタルアーカイブでの思い出シェアの可能性を引き続き探り、実践していきます。