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この街で、わたしらしく生きる。長野市

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更新日:2023年7月3日

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長野市の歴史まちづくりについて

長野のまちと歴史的資源

長野のまちは、善光寺門前に形成された門前町を核として発展してきました。「善光寺縁起」によると、善光寺如来は百済から送られてきた阿弥陀三尊で、推古天皇10年(602年)に信濃国水内郡に遷したとされています。善光寺は平安時代末期以降の浄土信仰の広がりと共に阿弥陀信仰の霊地として全国に名声が知れ渡りました。現在の本堂は永和4年(1707年)に再建され、その建坪は東日本最大の国宝建造物です。境内には、国宝善光寺本堂附厨子をはじめ、重要文化財の山門や経蔵など、多くの文化財があります。また、善光寺周辺には、宿坊が建ち並ぶ院坊界隈のまちなみ、参道に連なる瓦屋根のまちなみ、蔵造りの建造物が集まる旧店界隈のまちなみが広がっています。これらの歴史的まちなみを舞台に、数えで7年に1度の善光寺御開帳や、善光寺境内に隣接する弥栄神社の祇園祭などの歴史的祭礼が執り行われます。善光寺周辺には、美和神社、湯福神社、武井神社など、「善光寺7社」と呼ばれる古くからの神社が点在しています。境内には歴史的建造物があり、伝統的祭礼が地域住民により受け継がれています。

長野市北西部山間地に位置する戸隠地区には岩戸神話の神々を祀る戸隠神社が鎮座しています。古代以降、仏教と神道とが習合した神仏混淆の聖地として全国にその名が知られるようになり、一時は戸隠十三谷三千坊として、比叡山、高野山と並び称されるほどの規模を誇りました。戸隠神社は奥社、中社、宝光社、九頭龍社、火之御子社の5社から成り、中社、宝光社の門前には、豪雪地帯特有の太い部材を用いて茅葺の大屋根を持つどっしりとした構えを特徴とする宿坊が立ち並んでいます。宿坊の中には江戸時代中期に遡るものも残されています。こうした歴史的まちなみを背景に、数えで7年に1度、戸隠神社式年大祭が執り行われます。平成29年には中社地区及び宝光社地区の一部が、宿坊群としては全国で初めて重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

長野市南部の松代地区には、松代藩十万石の城下町が広がります。戦国時代に武田信玄により松代城の前身である海津城が築城され、元和8年(1622年)に真田信之が上田から移封されて以来、十代約250年間にわたり真田家の拠点となりました。今なお当時の町割りが色濃く残っており、武家屋敷や社寺、町屋が数多く残されています。武家屋敷などには「泉水路」と呼ばれる水路網が引きこまれ、屋敷地にも表門、母屋、庭園、菜園など独自の配置が見られます。こうしたまちなみを背景に、江戸時代から伝わる玉依比売命(たまよりひめのみこと)神社の祇園祭が毎年7月に執り行われます。松代町東部の大室地区には、東日本最大の古墳群である大室古墳群もあります。

このほか、松代地区に隣接する若穂川田地区には、かつて北国街道脇往還松代道の宿場町として江戸時代初期に設けられた川田宿があります。現在でも、コの字状の町割りは良好に残っており、明治時代の歴史的建造物などもあります。また、市西部山間地に位置する鬼無里地区には、重要文化財の白髯神社があり、春と秋の祭礼では養蚕型民家などの立ち並ぶまちなみの中を神楽巡行が行われます。また、鬼無里神社の祭礼では、江戸時代の彫工北村喜代松制作の屋台が、明治大正期の町屋造りの家並みの中を巡行します。諏訪神社では数えで7年に1度、明治時代から伝わる御柱祭が執り行われます。

このように、各地には様々な歴史的資源が息づいています。

歴史を活かしたまちづくり

長野市の魅力として挙げられるのが、豊富な歴史的資源です。郷土の歴史的資源を保護すると共に、これらを活かしたまちづくりを進めることが、郷土の発展や愛着につながるものと考えます。

しかし、人口減少や少子高齢化など社会的要因を背景に歴史的まちなみの喪失や、祭礼などの歴史的営み、伝統技術の担い手の不足など、歴史まちづくりを取り巻く課題が深刻化しています。

長野市歴史的風致維持向上計画の策定

文化財の保護に関する施策と、まちづくりの施策を個別に展開する従来の進め方から、これらを融合して、文化財を活かしたまちづくりの施策を展開することの大切さが認識されてきました。

長野市歴史的風致維持向上計画は、歴史、文化を活かしたまちづくりを進めるために、歴史まちづくり法(正式名称:地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律)に基づき長野市が策定し、平成25年4月11日に文部科学大臣、国土交通大臣、農林水産大臣に認定された、本市の歴史まちづくりのマスタープランです。

(補足)「歴史的風致」とは、歴史的建造物と人々の伝統的な営みとが一体となり、歴史的な風情を醸し出している環境のことを言います。

(補足)「マスタープラン」とは、基本的・総合的な計画のことを言います。

概要版はこちらです。

また、長野市歴史的風致維持向上計画の作成、変更に関する協議並びに実施に係る連絡調整を行うため、長野市歴史的風致維持向上協議会を設置しています。

計画を策定して進めることで期待される効果

  • 歴史や文化を活かしたまちづくりの総合ビジョンを示すことができます。
  • 市内に点在する歴史的な拠点を活かした多核心連携のまちづくりを進めることができます。
  • 国の支援、法律の特例を受けることができます。

お問い合わせ先

都市整備部都市再生グループ
まちづくり課歴史的まちなみ整備室

長野市大字鶴賀緑町1613番地 第二庁舎5階

ファックス番号:026-224-5111

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