ホーム > 市政情報 > 広報・広聴 > 記者会見・報道発表資料 > 過去の記者会見 > 令和5年4月25日定例記者会見
更新日:2023年4月26日
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目次
ユーチューブ長野市公式チャンネルで、市長あいさつの録画版を配信しています。
会見当日は生中継も行っています。
はじめに、新型コロナウイルス感染症についてである。
5月8日からの5類への変更前に、先週19日、専門家による有識者会議を開催した。会議においては、5類変更後の感染対策の基本的な考え方や医療提供体制などについて協議をして、委員の皆さまからは多くの意見をいただいたところである。
今後の市民の皆さまの暮らしに影響する医療機関への受診方法やワクチン接種などについて、県や医療関係者との連携を図りながら、保健所を中心に丁寧に説明してまいりたいと考えている。市民の皆さまにも、変更後の感染対策へのご理解とご協力をお願い申し上げる。
一方で、8月に開催される長野びんずるが、4年ぶりに参加者数の制限などがない、コロナ禍前の通常の方法により実施されることが決定したと聞いている。多くの市民の皆さまが参加をされ、長野市に活気とにぎわいが戻ることを期待している。
続いて、長野県および日本IBM株式会社との立地協定についてである。
先週の17日、本市を含む三者により、地域のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やデジタル人材の育成、さらには、長野県が推進する信州ITバレー構想における人材育成の集積など、地域経済振興のための協力関係を構築する拠点として、IBM地域DXセンターの立地協定を締結したところである。
今回の協定により、市内に新たな拠点が開設されることになったことから、これを契機に、本市が目指す、「安全・安心・快適な上質の暮らしで幸せを実感できる市民ファーストな未来型社会の実現」に向けて、スマートシティNAGANOをより一層推進してまいりたいと思う。
続いて、明日の26日、記者発表会を開催する、本市と日立造船株式会社による自治体新電力会社設立についてである。
自治体新電力会社については、地域のバイオマス発電の地産地消を図り、その収益を脱炭素事業に再投資することで、2050ゼロカーボン実現の一翼を担うべく設立するものである。明日は、設立する会社の名称や法人の概要などを発表するので、報道機関の皆さまにも出席いただき、お力添えいただきたい。
続いて、青木島遊園地についてである。
先週17日から、原形復旧工事を実施し、すでに作業が終了した。実施に当たって、近隣の住民の皆さま、小学校、児童センターの子どもたちや保護者の皆さまには、ご理解とご協力をいただいた。心から感謝を申し上げたい。
これで、青木島遊園地の土地は返却する。
一方、工事を前に、児童センターの利用児童が感謝の気持ちを記した模造紙を使って記念撮影を行おうとした際の市社会福祉協議会職員の対応については、子どもたち、保護者の皆さまに不快な思いを与えてしまったことに、事業委託者として改めておわびを申し上げたい。今回のことを契機として、今後さらに市社会福祉協議会とともに、子どもたちに寄り添った施設運営となるよう取り組んでまいりたい。
また、今後お示しするビジョンやプランについて、現在各部局からの具体案の取りまとめを進めている。速やかに精査を行い、市の案として、5月中旬頃を目途に皆さまに示すことができるよう取り組んでいる。
最後になるが、いよいよ今週末からゴールデンウィークが始まる。
新型コロナの感染状況も小康状態である。ウィズ・コロナを前提とした生活が定着してきており、市外からも多くの方にお越しいただけるのではないかと期待している。
市街地では、今月29日から開催される「表参道芸術音楽祭」を皮切りに、5月3日から5日までの間、「第22回善光寺花回廊」が開催されるほか、3日には「第7回ながの獅子舞フェスティバル」、4日には「第9回NAGANO善光寺よさこい」、5日には「SDGsながの高校生書道パフォーマンス」などが開催される。
また、グリーンシーズンも幕開けとなる。森の駅Daizahoushi(ダイザホウシ)キャンプフィールドは4月20日から、また戸隠キャンプ場についても4月22日から今期の営業を開始している。さらに、鬼無里の奥裾花自然園も4月22日に開園している。ゴールデンウィーク中の5月3日には、中条の虫倉山開山祭も予定をしている。
また、茶臼山動物園において、開園40周年記念事業の一環として、「ライオンの丘」がオープンした。お子さま連れのご家族を中心に、ライオンの迫力ある姿をご覧いただければと思う。
本市の豊かな自然と文化、まちなかのイベントなど、春の魅力を感じながら、このゴールデンウィーク、多くの皆さまに楽しんでいただければと思う。
私からは以上である。
概要
ポイ捨て・歩行喫煙等防止に向けた啓発活動の取り組みについての説明です。
問い合わせ先
環境保全温暖対策課:026-224-5034
概要
ゴールデンウィークのイベントのご案内ついての説明です。
問い合わせ先
企画課:026-224-5010
商工労働課:026-224-5041
文化芸術課:026-224-7504
概要
「オリンピックコンサート2023in長野~長野1998冬季大会開催25周年記念~」の開催についての説明です。
問い合わせ先
スポーツ課:026-224-5083
概要
令和5年1月~3月期火災状況(速報値)と「緑を火災から守る運動」の実施についての説明です。
問い合わせ先
予防課:026-227-8001
Q1(記者)
青木島遊園地の関係で、市社会福祉協議会の職員が模造紙の掲示を止めた件について、直後に文書を出し、先ほどのあいさつでも言及していたが、市長としては、あの場面で模造紙を掲げて写真を撮ることをさせてあげるべきだったと考えているか、確認したい。
A1(長野市長)
私としては、新聞報道で最初に知ったわけだが、もう少し子どもたちの思いに素直に、冷静に、その状況を判断して、模造紙を掲げながら写真を撮ることはできたと考えている。コメントにも出したが、やや残念な行為であったと思っており、事業委託者として大変申し訳なく思っている。
Q2(記者)
市長は、なぜ現場の職員が(模造紙の掲示を)止める行動に出たと思っているか。
A2(長野市長)
実際に対応した市社会福祉協議会の職員が、どのような思いで対応したのか、詳細な報告を受けていない。しかし、青木島遊園地の廃止という、センシティブな状況の中で、児童センターを利用している子どもたち一人ひとりの思いに寄り添うという気持ちはあったと思っている。ただ、かえってそのことがやや冷静さを欠いた行為にもなってしまったのではないかと思っている。
Q3(記者)
市長が出した文章の中で、「一人ひとりの児童への配慮から指導方法への考え方はあったにせよ」と書いているが、これはどのような意味か。
A3(長野市長)
子どもたち一人ひとりの意思を確認する必要があるのではないかと、職員は考えたのかもしれない。私としては、青木島遊園地を利用した子どもたちが、素直に、その感謝の気持ちを表明する模造紙を掲げながら写真を撮ることはできたと思っている。
Q4(記者)
現場では、一人ひとりがそう思っているわけではないから(模造紙の掲示を許可しなかった)と言ったということであるが、その職員は、一人ひとりの考えを確認する作業が必要だと考えたかもしれないが、市長としては、確認する作業は必要なく、写真を撮らせてあげるべきだったと考えているということか。
A4(長野市長)
私としては、青木島遊園地がなくなる前に、記念にみんなで一緒に感謝の気持ちを表明した模造紙を掲げながら写真を撮ることは十分できたと考えている。
Q5(記者)
市社会福祉協議会の職員が、その時にどういうことを考えて(掲示を)止めたのかについて、まだ報告を受けていないということであったが、「一人ひとりの児童への配慮から指導方法への考え方はあったにせよ」という文章は、その職員の心境を代弁しているように読めるが、これについては市長の推測ということでよいか。
A5(長野市長)
職員がその当時、どのような思いで行ったかについて報告は受けていないが、市社会福祉協議会からは、職員はそういう思いで対応したのだろうということについて報告を受けている。
Q6(記者)
報告を受けていないということは、何の報告を受けていないということか。
A6(長野市長)
当該職員がどのような思いであったかというところまでは説明を受けていないが、市社会福祉協議会として、当該職員はそういう思いがあったから対応したのではないかという報告を受けているということである。
Q7(記者)
今後、実際に職員がどういう考えだったのかについて報告はあるか。
A7(長野市長)
市社会福祉協議会が、翌日、子どもたちに謝罪を行っており、関係する保護者の皆さまに謝罪の文書をお渡ししたと聞いている。私としては今後、子どもたちにしっかりと寄り添った対応をしていただきたいと思っている。
Q8(記者)
改めて何か報告があるということはないということか。
A8(長野市長)
そうである。
Q9(記者)
今後の筋道プランのことで伺う。
5月中旬を目途に皆さまに示したいと先ほどおっしゃっていたが、それはどういう思いなのか。5月中旬に、住民に説明をするということか。
A9(長野市長)
関係部局からさまざまな対応案が出ており、今、まとめて精査をしている。繰り返しであるが、5月の中旬には、皆さまに市としての案をお示しできるかと思う。その準備を進めている。この市の対応案を、どういった形で皆さまに周知していくかということも含めて、現在検討している状況である。
Q10(記者)
前回の記者会見にもあったが、3月議会でおっしゃっていた検証について、今後の予定は決まっているか。
A10(長野市長)
今回の一連の経緯を、全体的、俯瞰(ふかん)的にしっかり見ていく必要があると思っている。どういった問題があったのか整理するように、庁内に指示を出している。その検証をどうやっていくのか、(期限を)いつまでにするのか、ということは、今の段階では申し上げられないが、今後、検証の結果がまとまったら、皆さまに報告をしたいと思っている。
Q11(記者)
整理するように庁内に指示をしたということだが、それはいつまでにということか。
A11(長野市長)
いつまでにということよりも、今回の経緯を改めて確認する必要があると思っており、丁寧な作業が必要だと思っている。時間の期限を設けて、検証結果をまとめるようにといった指示は出していない。
Q12(記者)
青木島遊園地廃止の工事が終わったが、市長としても(遊園地を)残そうと交渉してきたと思う。こういった結末となったことについて、改めてどういった思いか。
A12(長野市長)
議会などでの答弁も含めて、度々発言をさせていただいているが、まず青木島遊園地の存続を望んだ皆さまの期待に応えられなかったことは、大変申し訳なく思っている。
一方で、私が今やるべきことは、庁内で今後に向けたプランをまとめ、来月中旬に皆さまに示しながら、地域住民の皆さまや関係する保護者の皆さまとの議論、検討を経て、今まで以上に子育て環境が良くなった、あるいは住環境が良くなったと思っていただけるような取り組みをしていくことと考えている。
Q13(記者)
市長として、今回一番関係がある子どもたちに対してのメッセージを伺いたい。
A13(長野市長)
青木島遊園地で遊んだ子どもたちには、一時的に遊び場がなくなるということは、大変申し訳なく思う。一方で、今まで以上に、例えば遊具をしっかり設置する、あるいは安全が確保される、そういうことをプランの中に取り込んでいきたい。庁内に指示を出して、今まとまりつつある。子どもたちに再び笑顔が広がるような取り組みに全力を挙げたいと思っている。
Q14(記者)
今、全国的に人工知能を使った「チャットGPT」の自治体での活用について、各地で検討が進められていると思うが、長野市としてはどのようにお考えか。
A14(長野市長)
生成AIについては、まだ庁内での議論はないが、国や政府においても、この生成AIを導入していく流れ、議論が活発化しているという認識は持っている。今朝の新聞を拝見すると、飯島町で試行的に導入という話もある。
いろんな意味で業務が効率化され、職員の負担が軽減されて、一方で、市民の皆さまとの対話(を増やしたり)、業務に注力できる。いわゆる資料づくりという作業から解放されて、真の意味での仕事ができる、という環境づくりにおいては、有効な手段であるとも考えるので、状況を見ながら、検討、研究していきたい課題だと思っている。
Q15(記者)
それは、今の時点ではまだ検討の段階になっていないが、今後検討を進めていきたいという理解でよいか。
A15(長野市長)
これもDX化の一つだと思っている。この分野は専門ではないが、リスクやデメリットについても指摘されているところがある。行政の信頼性、信ぴょう性は非常に大事だと思うので、今後、導入に向けて研究していく必要はあると感じている。
Q16(記者)
青木島遊園地の関係で、当児童センターの子どもたちに取材し、「公園がなぜなくなるか知っているか」という質問に対して、大体2割の子どもは「知らない」と(答える)。残る8割は、「うるさいから廃止される」と答えている。つまり、市長が掲げている6つの理由、「実質的に(利用は)困難である」などといった6つの理由については、子どもたちは知らずに、遊園地が廃止された。このような状況について、市長としてどのように感じるか。
A16(長野市長)
青木島遊園地の廃止に向けては、通知や回覧、あるいは学校、先生を通じて子どもたちにお知らせをさせていただいた。その内容について、どのくらいの子どもたちが知っているかという調査まではしたことはない。ただ、私としては、子どもたちが、いたずらにそのことに意識を取られるよりも、これから一刻も早く子どもたちのために、いい環境を整える、いわゆるプランを推進していくことで、子どもたちが伸び伸びと遊べる環境、そして保護者の皆さまには、例えば学校の敷地内で安全に過ごせる、そういうことで安心感を得ていただきたい。さらには、例えば住宅地に多くの車が入り込んでくるといった課題も解決していきたい。総合的な観点からプランをつくっているが、子どもたちがにこやかに元気よく遊べる環境をつくっていくことが一番求められていると思っている。
Q17(記者)
主権者教育の観点からは、身の回りのことを、大人であっても子どもであっても、ちゃんと理解することが第一歩だと言われている。そのような状況において、将来世代を担う子どもたちが、身の回りのこと、関心のあることについて説明を受けていない状況、理解していない状況についてどう感じるか。
A17(長野市長)
どのくらいの人数の子どもたちが、今回の青木島遊園地の廃止について理解しているかは、実態調査、アンケートをとったわけではないので、認知度、理解度については、分かりかねる。繰り返しになるが、今後、プランを皆さまにお示ししていく中で、遊園地がなくなる一方、こういうもの(遊具など)ができるということを見せ、子どもたちにはワクワクしてもらいたい。新しい遊びができる、伸び伸びと遊べる環境ができる、と思ってもらえるような情報提供や説明をしていきたいと思っている。
Q18(記者)
感謝のメッセージを記した模造紙の掲示について、現場を取材していて、正直言って非常に悲しいというか、かわいそうだと感じた。せめて掲げることはできなかったのか。つまり、金曜日に掲げる行為をしようとして(止められて)できなくて、月曜日に(廃止の工事が)着工した。着工を1日ずらしていれば、子どもたちは公園で(模造紙を)掲げることができた。そのような対応はできなかったのか。
A18(長野市長)
今月いっぱいで、土地は地権者にお返しするという約束の中で工事が進められた。結果的には、予定よりも早く工事は終了したが、工事は請負契約の中で期間が約束されているので、それに則って工事が始められたと理解している。ただ、子どもたちが感謝の気持ちを記した模造紙を掲げて写真を撮るということがなくなってしまったことは、私も残念に思っている。
Q19(記者)
これに関して、着工を1日遅らせるといった検討をするよう公園緑地課に、土曜日、日曜日に指示をしたか。
A19(長野市長)
そのような指示はしていない。
Q20(記者)
今回の模造紙の案件について、このような問題がなぜ生じたか、市長としてどのように考えているかということを教えていただきたい。一応長野市としては、指定管理者として、児童センターの運営を市社会福祉協議会に委託している経過がある。今回の案件をいろいろな専門家に取材してみても、「有り得ない」「子どもの権利という観点からしても全く妥当でない」と伺っている。そのような問題を起こしてしまうような第三者に、市が児童センターの運営を委託することがそもそも適切なのか、といった観点から、なぜこのような問題が生じたのか。さらに言えば、市長は再発防止策を聞いているのか、あるいは再発防止に向けて市長から何か指示をしたのかといったことについて教えていただきたい。
A20(長野市長)
繰り返しになるが、今回子どもたちが、友達同士、あるいは児童センターの職員と撮影をすることがかなわなかったことは、残念に思っているし、私としても、おわびのコメントを発出させていただいた。
遊園地の廃止という問題が取り沙汰されている中で、市社会福祉協議会の職員は、子どもたちに寄り添うということよりも、これでまた再び問題になるのではないかというような考えが、ややあったと思う。私としては、もう少し冷静にその場の対応、言い換えれば子どもたちが写真を撮るという対応は、今更だができたのではないかと思う。
一方で、このことだけをもって、市社会福祉協議会が児童センターを担うのはいかがかということは、やや飛躍した議論だと思う。私としては、引き続き子どもたち一人ひとりにしっかりと寄り添いながら、これまでと同様、あるいは今回の反省を受けて、より丁寧な対応を求めたいと思っている。
Q21(記者)
取材したとき、教員出身の指導主事が制止し、その場に居合わせた総務課長補佐も、(制止したことは)問題ないと思うと言っていた。つまり、模造紙を掲げる行為を制止したことは、指導主事だけでなく、上席の総務課長補佐も、複数の者がこれは問題ではないと見ていた。何でそうなったのか、市長としてどのように分析しているか。
A21(長野市長)
私としては、模造紙を掲げるべきではないと対応した職員が、青木島遊園地の廃止に向けて、作業が始まる直前というような状況で、この遊園地の存廃についてはさまざまな議論があったので、このことを、子どもたちに意識をさせてしまうのは良くないのではないか、と思ったのではないかと推測する。主義主張がまちまちの中で、こういったことはいいのかなと考えてしまったのではないかと思っているが、子どもたちの素直な気持ちに寄り添って、写真撮影ができればよかったと思っている。
ただ、これが組織論に及ぶようなことではないと思う。私としては今回の件をしっかり受け止めて、市社会福祉協議会には、子どもたち一人ひとりに寄り添った対応を求めたい。
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