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更新日:2025年11月5日
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長野市真島町でリンゴを栽培している羽生田春樹さん、寿子さんに「おいしいリンゴ作りのために、努力していること」を聞いてきました。

羽生田春樹さん(右)、寿子さん
最初に、畑について聞いてみました。350アールの広い畑に、ふじやシナノスイートなど、11種類ものリンゴを育てているそうです。畑には若い木や樹齢数十年の古い木まで、あたり一面に種類ごとに植えられていました。
収穫量が一番多いふじが約50トン、全種類合わせて1年で合計70トンのリンゴを出荷するそうです。


大きくておいしいリンゴ作りのため、冬の剪定(せんてい)から作業を始めます。収穫まで花摘みや摘果、葉摘みなど繰り返して行います。その作業のほとんどは機械が使えないので、手作業だそうです。また、天候に左右されやすいため、リンゴが実っている時期に台風が来た時には、急いで収穫作業をしなければならないそうです。毎年、同じことをするのではなく、天気や気候に合わせた作業をしなければならないため、とても忙しくて大変そうだと感じました。


おいしいリンゴになるように工夫していることを聞いてみました。すると、「畑の肥料は、すべて有機肥料を使っているよ」と教えてくれました。羽生田さんの畑では化成肥料は使っていないとのことです。畑に有機肥料を与えることで、土の中の微生物がその肥料を食べて、アミノ酸などの栄養に変えてくれるそうです。そうすると大きな木が育ち、おいしいリンゴが実ります。「土を育てることで、リンゴを育てている」ことを知り、驚きました。

次に接ぎ木について、教えてもらいました。この農園では、3種類の木を接ぎ木しています。倒れにくい丈夫な木を土台として、その切り口に別の木を接ぎ木して、さらにその上にリンゴの木を接ぎ木しているそうです。なぜ、3種類も接ぎ木するのか聞いてみたら、「そのほうが木が長持ちして、その分、リンゴがたくさん採れるから」と話してくれました。
リンゴは接ぎ木で育てることは知っていましたが、3種類も接ぎ木をしている木を見るのは初めてでした。

羽生田さんの畑では、土や木に手間をかけていることが分かりました。
取材をした日は曇っていましたが、とても蒸し暑かったです。だから、真夏の暑い日や雪や雨が降る日には、体力や時間的にもきつい作業になると思います。しかし、「リンゴに少しでもおいしくなってほしい。そのために自分たちができる最高のことはしたい」、「自分の作ったリンゴを『おいしい』と言ってくれる人のことを考えると、作業は苦ではなくなる」と話していたことに、食べてくれる人のおいしいという言葉がリンゴ栽培の原動力になっていることを知って、胸を打たれました。
これからリンゴの旬を迎えます。農家さんの思いがつまった長野のリンゴを、皆さんにも食べてほしいです。
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