更新日:2025年5月1日
ここから本文です。
長野市は、脳血管疾患の医療費が増加傾向であることに加え、脳血管疾患の最大の危険因子であるⅠ度高血圧(下の「成人における血圧の分類」参照)以上の者が約3割を占めます。更に、介護保険第2号被保険者(40~64歳)で要介護認定を受けた者のうち、約6割が脳血管疾患に罹患しています。脳血管疾患を予防するためには、高血圧の解決が必要です。
長野市国保特定健診受診者のうち約3割がⅠ度高血圧以上に該当しています。令和2年に増加後は横ばいに推移しており、県内市町村計の割合と比較しても高い状況が続いています。
血圧分類Ⅰ度以上の割合(グラフで見る長野の国保・後期・介護より引用)
成人における血圧の分類(日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン2019より改変)
長野市民は、男女とも全ての年代で1日の食塩摂取目標量よりも多く摂取しています。
★1日の食塩摂取目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満、高血圧及び慢性腎臓病(CKD)の発症・重症化予防のためには、男女とも6.0g未満(日本人の食事摂取基準2025)
生命維持に必要な血液中の塩分濃度は0.9%で、血液や体液を一定に保つとともに、心臓を動かしたり、神経がスムーズに働くように電気信号を送り、情報伝達をしています。
過剰に塩分を摂ると、血液中の塩分濃度を保とうとするため、水分を取り込み、結果的に、血液量が増え、血圧が上昇します。血圧が高くなると、心臓や腎臓の仕事量が多くなり、その状態が持続すると、血管が障害され、その先の脳や心臓、腎臓の働きを低下させてしまいます。大切な臓器(脳・心臓・腎臓)を守るために、生活習慣を見直し、血圧を良好な状態で保つことが大切です。
食塩の過剰摂取が血圧上昇と関連することは様々な研究で報告されており、減塩の降圧効果についても証明されています。そのため、令和7年度から高血圧の発症・重症化予防を目的として、減塩環境整備に取組みます。
3歳は味覚形成の時期。将来の高血圧をはじめとする生活習慣病の発症を予防するために、薄味でもおいしく食べることができる味覚を育てるための支援をします。
JSH減塩食品は、味覚が確立し濃い味を好む習慣が定着した人でもおいしく減塩が継続できる食品です。このことを知っていただくために様々な場面でJSH減塩食品を紹介し、活用してもらうことで、日常生活に定着することを目指します。通常品を減塩食品に置き換えることで自然と減塩ができます。
JSH減塩食品を扱っている小売店はまだ多くはありません。市民が購入したいと思った時に購入できる環境を整えていきます。
日本高血圧学会減塩・栄養委員会が厳格に審査・認証している美味しい減塩食品(外部サイトへリンク)
スマートミールとは、健康づくりに役立つ栄養バランスのとれた食事のことです。一食の中で「主食・主菜・副菜」が揃い、野菜がたっぷりで食塩の摂りすぎにも配慮されています。
スマートミール(外部サイトへリンク)
長野市がすすめる健康づくり及び減塩環境整備に賛同いただき、スマートミール弁当を共同開発しました。店舗によっては、お取扱いがない場合があります。
長野市内のファミリーマート全店で事前に予約することで購入できます。
カレーをメインにしたキッチンカーです。どこで出会えるか、「栄養車」のインスタグラムを確認してみてください。
スマートミールに認証されるためには、規定の料理・食品の構成であること、健康的な食空間(禁煙など)であること等の基準を守り、申請する必要があります。認証には「☆」のランクがあり、最高は「☆☆☆」です。スマートミールの応募申請には、管理栄養士のメニュー監修が必要となります。市内の飲食・食品関連事業者様で、ご興味のある方・申請を希望される方は、長野市保健所健康課(電話番号026-226-9961)までご連絡ください。
スマートミール(外部サイトへリンク)
お問い合わせ先