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更新日:2026年1月7日
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長野市指定有形文化財である「旧作新学校本館(作新記念館)」の保存整備事業に関するページです。
令和5年から令和7年にかけて行われた保存修理工事を経て、生まれ変わった「旧作新学校本館」の姿を多くの皆様にご覧いただくため、内覧会を開催します。
| 日時 |
令和8年2月21日(土曜日)、22日(日曜日) 10時〜、11時〜、13時〜、14時〜 |
|---|---|
| 場所 | 長野市稲里町下氷鉋78(下氷鉋小学校敷地内) |
| 定員 | 各30人程度 |
| 申し込み方法 | 2月16日(月曜日)までに「長野電子申請サービス(長野市)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)」から申し込むか、電話で文化財課へ。 |
| 駐車場 |
駐車スペースに限りがありますので、公共交通機関の利用にご協力ください。 車で来場する場合は、長野県健康づくり事業団長野健康センター駐車場(長野市稲里町田牧206−1)をご利用ください。 |

作新学校は、明治6年に善導寺を仮校舎として開校しました。「作新」という名称は、中国で孔子が開いた儒教の経典の一つである『大学』の一節から採られたとされています。
明治16年に、児童数の増加を受けて、本館(現在の旧作新学校本館)が建設されました。本館は当時流行した洋風建築の要素を取り入れ、伝統的な和風建築と融合させた、まさに明治という時代を象徴するような外観となりました。完成した校舎には、遠方からも見学者がやってきたと伝わります。
その後、本館は、学校としての役割を終えた後も解体されることなく、移築や修理を重ねながら140年以上もの間、大切に受け継がれてきました。こうして現在まで残されてきた背景には、地域の歴史や思い出を宿す存在として、地元の方々に深く愛され、守り続けられてきたからにほかなりません。
長年にわたって地域の教育を支えてきた本館でしたが、建物全体の経年劣化が著しく、雨漏りによって天井や床板に腐朽が発生していました。そこで、令和5年度から令和7年度にかけて屋根瓦の吹き替えや壁の塗替え等の全面的な保存修理工事を行いました。そして、子どもたちが地域の歴史や文化を学ぶ場として活用できるよう、耐震補強工事や環境整備工事も合わせて実施しました。
また、工事着手に当たっては、「作新記念館改修委員会」をはじめ、多くの皆様からのご寄付をいただきました。明治時代に5つの村が手を取り合って作新学校を開校したように、現代に至ってもなお、子どもたちの未来を願う地域の皆様に支えられ、貴重な文化財として受け継がれています。

工事の際は、建物の壁や天井、床板なども解体して、傷んだ部材を修理しました。そして、建物の痕跡や古写真などから建築当初の姿を調査し、明治時代の外観に復旧する作業も行いました。
また、柱と柱の間には「ダンパー」と呼ばれる地震対策の装置が組み込まれています。さらに壁の内部には「構造用合板」という補強された板も入っており、こうした目に見えないところで建物の性能を向上させています。耐震補強は、建物を守るだけではなく、建物を使う子どもたちを守ることにも繋がるのです。

文化財の保存修理は、職人の高い技術によって支えられています。作新学校の壁は土でできていますが、それは職人が手作業で一つ一つ塗り重ねているのです。土の壁は、木の壁よりも燃えにくく、湿度が高いときには湿気を吸収し、低いときには放出してくれるので、高温多湿の日本の気候に適した素材と言えます。
工事期間中は、下氷鉋小学校の子どもたちの左官体験会を開催するなど、職人の伝統技術を間近で学ぶことができる貴重な機会となりました。
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