更新日:2024年10月1日
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下水道にはどんな水でも流せるというわけではありません。
酸性排水は下水管を腐食させ、油脂類や高濃度の有機物、浮遊物は下水管を詰まらせたり、下水処理場にかかる負担を大きくします。また、重金属やシアンなどの有害物質は下水処理場での微生物による浄化機能を阻害します。
このような障害を防止するために、工場や事業場からの排水は、下水道法及び長野市公共下水道条例で定めた下水排除基準以下の水質にして下水道へ流すことが義務づけられています。
さらに、戸隠地区及び鬼無里地区内に設置される工場または事業場については、水質汚濁防止法の規定により、奥裾花ダム及び裾花ダム湖の富栄養化の防止を目的に、窒素含有量及び燐含有量の排水基準の適用があり、下水道へ排除する下水についても、下水排除基準の規制がかかります。
特定事業場から排出される下水のカドミウム及びその化合物について、業種ごとに令和3年11月30日まで暫定排水基準が適用されていましたが、これが見直され、令和3年12月1日からすべての業種が一般排水基準に移行することとなりました。
また、特定事業場から排出される下水の亜鉛及びその化合物について、業種ごとに令和3年12月10日まで暫定排水基準が適用されていましたが、これが見直され、令和3年12月11日から新たな排水基準が施行されることとなりました。
業種ごとの詳しい排水基準の内容については、以下のpdfファイルをご覧ください。
なお、アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸化合物の基準については、長野市公共下水道条例により上乗せ基準が適用されており、現行どおりとなります。
下水排除基準が定められている物質または項目は、下水道施設にいろいろな影響を与えます。
物質または項目
下水道施設に及ぼす影響
下水管渠内での作業を危険にします。
高温排水は下水道管の腐食や悪臭ガスの発生の原因となります。
酸性排水は下水道管を腐食させます。
他の排水と混合されることによって有害ガスを発生する場合があります。
アルカリ性排水は処理場の微生物の活性を著しく低下させます。
高濃度の排水は下水道管の閉塞や処理場の生物処理に大きな負荷を与えます。
高濃度の排水は下水道管の閉塞や処理場への負荷が増大します。
下水道管を詰まらせます。
火災の危険があります。
下水管渠内での作業を危険にします。
下水処理場の生物処理機能を阻害します。
下水処理場の生物処理機能を阻害します。
下水処理場で発生する汚泥中に濃縮、蓄積されるため、汚泥の処分、有効利用を困難にします。
下水処理場の生物処理機能を阻害します。
下水管渠内での作業を危険にします。
下水処理場の生物処理機能を阻害します。
下水処理場の生物処理機能を阻害します。
汚泥の処分、有効利用を困難にします。
下水道管を腐食させることがあります。
下水道管を腐食させます。
硫化水素ガスにより下水管渠内での作業を危険にします。
通常の下水処理場の運転方法では、処理が難く河川や湖沼に大量に流れ込むと富栄養化の原因となります。
下水処理場において、活性汚泥法ではほとんど除去されず、放流水として環境中へ排出され、汚染の原因となります。
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