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この街で、わたしらしく生きる。長野市

ホーム > 市政情報 > 市長室へようこそ > 市長エッセー(最新号)

更新日:2025年4月14日

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~共にある、暮らしの中で~市長エッセー

「健幸(けんこう)増進都市・長野」を目指す荻原健司市長が、日頃考えていることや感じたことなどを市民の皆さんにお伝えする「市長エッセー」を広報ながのに掲載しています。ぜひご愛読ください。

vol.48(広報ながの9月号掲載)

海には特別な思いがある。別に、今までの人生ずっと海なし県で暮らしているからではない。打ち寄せる波に自然の計り知れないエネルギーを感じる。同時に、ずっと見ていたいと思えるのは、心が静まるリラックス効果もあるからだろう。私に力や安らぎを与えてくれる。それが、海だ。

私にとって海といえば新潟県上越地域、日本海だ。それは、出身地の草津からも、ここ長野からも一番近くて行きやすいから。子どもの頃、「あしたは海にでも行くか」と父が言うと、私たちきょうだいは「やったー!」と飛び跳ねたものだ。海へ行くときはいつも日の出前に家を出た。周囲が薄暗いこともあって、私たちは車に乗り込んですぐに眠りに落ちてしまった。3時間くらいたって目を覚ますと、道路の片側には海が広がっていた。標高1,300メートルにある家を出た時には閉め切っていた車の窓も、海に近づくにつれて開けられていたから、海辺特有の肌にまとわりつく潮風が車内に流れ込んでいた。クーラーのない車だから窓は全開だった。海に着くとすぐにパラソルや浮き輪を手際よく準備していた父や母ではあるが、実は浜辺で遊ぶ私たちを注意深く見守っていたのだと、子どもを連れて海に行くようになって初めて分かった。もちろん、おいしいおにぎりも母の早起きのおかげだということも。

そんな懐かしい思い出が次の世代へと受け継がれていく姿が、今年の浜辺にもたくさんあったはずだ。ただ、わが家はこの先、家族で海へ行くことはなさそうだ。みんな大きくなって、それぞれの道へ歩みを進める準備に忙しそう。もう声をかけても「やったー!」とはならないだろう。遊び疲れて眠る子どもの顔をバックミラー越しに見る幸福感はもう味わえない。でも、少しは自分も親らしいことができたと思える時間をくれた海を、また見に行きたい。過ぎた時を思い出させてくれる力もまた、海にはあるから。

お問い合わせ先

企画政策部
秘書課政策調整担当

長野市大字鶴賀緑町1613番地 第一庁舎5階

ファックス番号:026-227-1302

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