更新日:2024年9月6日
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「健幸(けんこう)増進都市・長野」を目指す荻原健司市長が、日頃考えていることや感じたことなどを市民の皆さんにお伝えする「市長エッセー」を広報ながのに掲載しています。ぜひご愛読ください。
「ほんと、ありがたい」。心が感謝の気持ちで満たされると、自然と口から出るこの言葉。
しみじみと実感のこもったこの言葉がたくさん聞かれたのは、過日、市内のデイサービス施設を訪問した時のことだ。
せっかくの機会と思い、施設内の見学だけでなく、利用されている皆さんに施設の使い心地や自身の健康状態など、いろいろと話を伺ってみた。すると、誰に話しかけても返ってくる言葉に弾みがあり、ハツラツとしていて、施設のあちらこちらで話に花が咲いた。その際、皆さんがそろって言う最後の一言、それが「ほんと、ありがたい」だった。
「老化」は、誰にも訪れることだが、それを自然なことと受け入れて、できるだけ健康で元気に長生きしようとする気持ちを持つことが大事だと思っているが、訪問先の皆さんの姿がまさにそうだった。
この施設では、提供される運動やレクリエーションなどのサービスの種類が豊富で、かつ、自分で選択することができることから、満足度が高いようだ。皆さんの「楽しめることがいっぱいあってうれしい」との声が印象的だった。歳を重ねることだけでなく、病気やけが、予期せぬ事故などによって体の機能が低下したとしても、一人の人間として命ある限り、元気に暮らし続けたい。そんな願いを持って暮らす中で、自分の意思が尊重されていると実感した時にこそ、「ありがたい」という感謝の言葉が溢れ出るのだろう。
本市の都市ブランドメッセージ「この街で、わたしらしく生きる。長野市」で表現するとおり、自分らしい生き方・暮らし方を選択し実現できる、そんなまちの姿が、こういったところからも、もっともっと広がるといい。
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