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更新日:2024年10月10日
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長野市には有名なそばがあります。
それは、岩手県のわんこそば、島根県の出雲そばと並ぶ「日本三大そば」の一つである「戸隠そば」です。
私は今回、戸隠そばの工夫や取り組みに興味を持ち、取材に行ってきました。
取材の中で分かった戸隠そばの魅力について紹介します。
今年の夏、新聞で「おいしい信州フードキャンペーン」という記事を見つけました。
長野県内で生産された農畜水産物や加工品を「買って・食べて応援」する取り組みだそうです。
この取り組みの中で、私はそば畑見学とそば打ち体験ができるイベントに参加しました。
当日は、4組の親子が戸隠でそばを製造する「(株)おびなた」に集まりました。
大きな工場の横にそば畑があり、小さな芽が出ていました。
種はなんと5日前にまいたばかりだそうで、成長が早いため2カ月程で収穫できるとのことでした。
1年で2回、夏と秋にそばを収穫できるということにとてもおどろきました。
初めて体験したそば打ちは、そば粉に水分を行きわたらせる「水回し」や、まとめたそば玉を回転させながら絞っていく「へそだし」などの専門用語も出てきましたが、コツを教えてもらいながら楽しみました。
私が一番難しいと思ったのは切ることです。
うどんのような太さになったり、極細すぎたりしてしまいました。
一緒に参加した9歳の男の子は、そば打ち体験が3回目ということで「切り方がプロだ!」と思うほど上手でした。
どの親子も、楽しそうにこねたり切ったりしていました。
戸隠そばのおいしさの秘密について、長野県農業政策課の水谷さんに取材しました。
「昼間、光合成でおいしさをいっぱい含んだそばの実は、夜間も暑さが続くと、呼吸をしようと体力を使ってしまうため、おいしくなくなってしまいます。戸隠は朝晩涼しいので、そばの実においしさが凝縮(ぎょうしゅく)されています」と教えてくれました。
夜ゆっくり休める戸隠の気候がそばのおいしさにつながっていると思いました。
イベントから3週間後、再びそば畑を見学に行きました。
白くて小さなそばの花が一面に咲いていて、本当に成長が早いと感じました。
そばが食べられるお店にも行きました。私は天ぷらそばを注文しました。
野菜が甘く、色も鮮やかだったのでお店の方に聞いてみると、「朝、戸隠の野菜直売所から仕入れ、足りなくなれば再度買いに出ている」とのことでした。
そのため、日によって野菜が変わることもあり、秋になればキノコの天ぷらなど旬のものが提供されていることを知りました。
戸隠の直売所で仕入れた食材を戸隠で購入することで、新鮮な食材を安く仕入れることができます。
また、運搬にかかる時間が短縮されることで、二酸化炭素の排出が抑えられ、地球にも優しいことが分かりました。
「(株)おびなた」の大日方さんから「そばは無駄(むだ)がない」というお話を聞きました。
そばの実からは焼酎(しょうちゅう)が造られ、そばの花からは蜂蜜(はちみつ)がとれます。
さらに、そばの殻は枕の材料にも使われると知り、本当に無駄がないと思いました。
また、そばざるには、戸隠の竹細工が使われていると聞きました。
調べてみると、江戸時代から受け継がれる伝統工芸で、根曲がり竹で編んだざるは水切れが良く、とても丈夫だそうです。
そこに盛られたそばは、さらにおいしそうに見えました。
秋には戸隠神社で、そば祭りが開催されます。
古くなったそば道具をお焚(た)き上げしたり、大地の恵みに感謝し、新そばや特産品を御祭神に献上(けんじょう)する儀式があるそうです。
詳しくは、公式ホームページ(外部サイトへリンク)で確認してみてください。
戸隠そばについて、調べれば調べるほど知らなかったことがいっぱい出てきました。
出会った人たちは皆さん、そばが好きなのだなと感じました。
地元の食材を使う地産地消の取り組みも、とても良いことだと感じました。
戸隠には30程のそば店があると聞いたので、ぜひ、他のお店にも行ってみたいと思いました。
夏と秋には新鮮なそばが食べられます。
さらに、戸隠でとれる旬の野菜もとてもおいしいです。
ぜひ、いろいろな方に戸隠そばを食べに行ってほしいと思います。
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