ホーム > 市政情報 > 広報・広聴 > 長野市ジュニアアンバサダー > 令和6年度長野市ジュニアアンバサダー > ジュニアアンバサダー取材記事一覧 > 割田結春さん > 発見!!最強おやき伝道師
更新日:2024年12月13日
ここから本文です。
信州の有名な郷土食「おやき」。
みなさんのイメージはどのようなものですか?
私の中では「ばあちゃんが、作ってくれるもの」です。
祖母のおやきは、ナスとみそを使って蒸したもので、何回食べても飽きない味です。亡くなった祖父も、このおやきが大好きでした。
売っているおやきと、普段食べる「ばあちゃんのおやき」は少し違います。
そこで、おやきの基本を学びたいと思い、調べてみると「おやき屋さんが開くおやき教室」があることを知りました。
私は、これまでにこの教室に4回通い、9種類のおやきの作り方を教えてもらいました。教室には、私のように親子で来ている人、13年間も通っている人、おやき屋に関わる人など、さまざまな人たちが来ていました。最年少参加者は3歳と聞いてびっくりしました。
今回、この教室の先生で、私が「おやきの最強伝道師だ!」と思う、小出陽子(こいでようこ)先生を紹介したいと思います。
「おやきは嫌いだった」から、話が始まる小出先生。
それなのになぜ、おやき教室をやっているのか不思議に思いました。私はその秘密を探ることにしました。
小出先生がこれまで作ったおやきの種類はなんと500種類。自分のお店もあり忙しいはずなのに、おやき教室はほぼ毎月2回も開催しています。長野市だけでなく、銀座でも「信州『粉もん』づくり講座」を開き、郷土食を広める活動を続けています。
おやき屋の店主になる前は、都会で建設関係の仕事をしていて、インドネシアで橋を造るなど、大きなプロジェクトにも関わっていたそうです。平成18年に、初代店主だったお母さんが「店をやめたい…」と話すのを聞き、「継ぐのは私しかいない!」と思い、自分の仕事をやめて長野へ戻ってきたそうです。お店を継いだ後は、毎日お母さんとケンカばかりしていたけれど、一度もおやき屋をやめたいと思ったことがないそうです(売れないと思ったことはあるそうです)。
また、おやき屋さん同士で協力していけるよう、小出先生が中心となり、信州おやき協議会を立ち上げました。普通ならライバルとなる他の店(20店)と協力し、おやきを未来へつないでいくために力を合わせ、勉強会を開いたりしているそうです。嫌いだったおやきに関することをたくさん調べ、「おやきの教科書」まで作っています。先生がおやきの本を書いたのは、「もっと、たくさんの人におやきのことを伝えたい」からだそうです。先生の本は何冊もあり、販売されているだけでなく県内の図書館でも借りられるそうです。
小出先生は、「おやきが嫌いだった」と話されていましたが、私は、「先生はおやきが絶対に好きだ」と思います。好きでなければ、こうした活動はできないと思いました。
また教室で、先生が「おやきは、苦手な物も包んでしまうと、意外と食べる事ができちゃう。トマトやピーマンなどは甘味が増す」と言っていました。私は辛い物が苦手ですが、教室で「ビビンバおやき」を作って食べた時は、「おいしい!」と感じ、イメージと違っていたことにびっくりしました。残り物も、苦手な物も、何でも包めるおやきは、他にはない、すごい郷土食だと思いました。
おやきを郷土食として残していくには、買っておいしく食べるだけでなく、家で作る食べ物にしていく必要もあると思いました。おやきの作り方は難しいと思っていたけれど、「意外と簡単!」「作るのが楽しい。おもしろい。もっとたくさん作ってみたい。」が、今の私の感想です。「ばあちゃんのおやき」も、すぐにでも受けつがないといけないと思いました。
皆さんも苦手な物を包んでみたら、食べられるようになるかもしれません。自分だけのおやきを作ってみませんか?
お問い合わせ先
同じカテゴリのページを見る
こちらのページも読まれています