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更新日:2024年12月2日
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長野県は青森県に次いで第2位のリンゴの産地です。
11月上旬、長野市三才にある田原利一さん(89歳)のリンゴ畑に行ってきました。80アール(25メートルプール約25個分)もある広いリンゴ畑の中で、太陽の光でキラキラ光るリンゴに囲まれながら、農業を始めて70年ほどになる田原さんに取材しました。取材の中で、良いリンゴを作るにはたくさんの工夫があること、農家にはやってみないと分からない苦労があること、手間暇(てまひま)をかけているという話を聞くことができました。
リンゴ作りは、冬の寒い時季から始まります。木の高い所に実がなると、収穫する時に取りにくくなってしまうので、下の方に実がなるように枝を剪定(せんてい)します。
5月頃になると、かわいらしい白い花が咲きます。花が咲いたら、大きいリンゴになるように中心花(ちゅうしんか)だけを残し、周りの側花(そっか)を取ります。
実が大きく成長し、収穫する少し前になったら、真っ赤なリンゴになるように、葉を取り太陽の光を浴びさせます。
収穫したリンゴはフルーツセンターなどに出荷し、色、形、傷の有無によって選別され、値段が決まります。選び抜かれたエリートリンゴが店頭に並びます。
しかし、一生懸命育てても天気や気温、病気などによって、思い通りに収穫ができないこともあるそうです。台風が多い時季は、毎日天気予報を見て、木が倒れないようにしたり、早めに実を取ったりするそうです。
田原さんの畑では、10種類ほどのリンゴを作っています。これからの時季のおすすめは、リンゴの王様「ふじ」や「あいかの香り」とのこと。
いくつかリンゴの食べ比べをさせてもらいました。その中で「ムーンルージュ」は、硬めで酸味が強く、みずみずしくておいしかったです。皮は黄色ですが、果肉は赤から桃色で珍しい品種だそうです。
田原さんは、「1本の木を植える時から何十年先のことを常に考え育てていく、手をかけた分だけとても良いリンゴができ、おもしろくやりがいがある仕事」と笑顔で話してくれました。田原さんの言葉に、こんなにおいしいリンゴが作れるのは、長年の経験や知識のたまものであり、この仕事が本当に好きなんだなぁということを感じました。
リンゴがおいしい時季を迎えます。ぜひ、長野のリンゴをたくさん食べてほしいです。
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