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更新日:2025年3月12日
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「遠くとも一度は詣(まい)れ善光寺」江戸時代から伝わるこの言葉は、一生に一度でも善光寺をお参りすれば、極楽往生(ごくらくおうじょう)できると人々に語り継がれてきました。
善光寺の仁王門をくぐり抜け、山門にかけて続く善光寺仲見世通りには、40以上のお店があり、食べ歩きができる商品やお土産物が目移りするほどたくさんあります。地元に住む私は、善光寺へ初詣に行った後、仲見世通り巡りを楽しむことが毎年の恒例となっています。そこで、今回は、仲見世通りで100年以上営業しているお土産物屋兼おそば屋さんの「丸八たきや」を取材し、私が感じた仲見世の魅力を紹介します。
取材に行ったのは、2月の雪が降る寒い日でしたが、長野灯明まつりの時期でもあり、多くの参拝者や観光客でにぎわっていました。
まず、団体バスの到着を待って、駐車場から丸八たきやのお店まで観光客を誘導する西澤さんについていきました。今回は、町内会の集まりで埼玉県から来られた皆さんで、「一度は善光寺に来てみたかった」と話していました。長野に住んでいる私でも知らない善光寺に関する歴史や由来などをユーモア交えて話す西澤さん。皆さん、その話に大きくうなずいたり笑ったりと楽しそうでした。
西澤さんは「相手に合わせて話をすることを心がけています。楽しい話をして、1つでも皆さんの記憶に残り、旅の思い出となってもらえるようにしています」と話していました。
お店に着いて、店舗にいる山本さんからもお話をお聞きました。山本さんは「以前と比べると若者や外国人観光客が増えています。お店も経営者の代替わりもあり、新しい専門店が増えてきています」と教えてくれました。
そんな中で、老舗(しにせ)の丸八たきやでは、従来のお土産物や仏具などだけではなく、オリジナル商品に力を入れているそうです。その1つが、手作りおやきです。材料はすべて国産。取材した日は、9種類のおやき500個を作っていました。朝から生地をこね、その場で蒸し、焼き目を付けていきます。一番人気は私も好きな野沢菜だそうですが、外国人にはあんこが人気とのこと。路面で売られている温かいおやきやお団子、甘酒は店内のお休み処でお茶と一緒に食べることができるようになっていました。
取材を通して、お店の皆さんは昔から親しまれてきたものを受け継ぎ大切にしながら、新しい物を取り入れていて、少しずつ仲見世通りは変化していることが分かりました。長野のおいしい食べ物や名産品が一同に集まり、観光客の皆さんをおもてなしする店舗の工夫や思いやりが感じられる魅力いっぱいの場所。何度来ても新しい発見や出会いがありそうです。善光寺に参拝に来たときには、ゆっくり仲見世通り巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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