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この街で、わたしらしく生きる。長野市

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更新日:2025年7月22日

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まちづくり探訪~中条編~

中条地区を訪ねました

今回は、中条地区にある「宮遺跡公園」と「道の駅中条」に行ってきました。

中条地区住民自治協議会事務局長の清水さん先導のもと、最初に訪れたのは、中条地区の中心部からほど近くに位置する宮遺跡公園。
発掘された住居跡や墓跡、出土品などについて、虫倉郷土史研究会の岩下さんが案内してくれました。

3人の写真
(左から岩下さん、荻原市長、清水さん)

 

説明する岩下さん

岩下さん「この辺りは川があって山があって、しかも土尻川の河岸段丘になっているので、縄文人が定住するのにはいい場所だったのかなと思います」

荻原市長「水もあって自然が豊かだから、獣を獲ったり魚を釣ったりしていたんですかね。山菜とか木の実も採れ、暮らしやすかったのかも

岩下さん「ちょうど竪穴住居の場所に良かったというところでしょうかね」

住居跡を説明する写真

岩下さん「また、翡翠(ひすい)の原石や、それを加工していたと考えられる道具も出土しています」

荻原市長「翡翠ですか!?何に使っていたんでしょう?」

岩下さん「飾りですね。なかなかない石ですから。研いだり穴を開けたりしていたようです」

荻原市長「翡翠っていうと、新潟県糸魚川というイメージがありますが」

岩下さん「運んできて、ここで加工していたと考えられています。技術と工夫が必要ですよね」

荻原市長「いわゆる職人がいたんですかね。例えば、『ウチにはこんなにいい翡翠があるから、おたくの鹿の肉と交換して欲しい』みたいな、物々交換をしていたのかも」

岩下さん「あったかもしれませんね」

荻原市長「そういう想像をしてみると、やっぱり面白いですね」

 

岩下さん「こちらの黒くなっているところは、柱の跡です。8柱から10柱くらいあります」

荻原市長「よく見ると跡がありますね。ここに竪穴の住居が建っていたんだ」

岩下さん「実際は深く掘られていたようです。後ほど復元した住居跡をご案内します」

墳墓跡で説明する写真

続いて墓跡を案内していただきました。

 

岩下さん「こちらのお墓からは、2体の骨が出てきたんです。頭蓋骨なんですが、若い方は頭部の上の部分だけ、成人の方は頭蓋骨がそのまま出てきました。さらに、成人の方は抜歯の跡があったんです」

荻原市長「なるほど。そういうのもわかるんですね」

岩下さん「当時の通過儀礼であると言われています。歯を抜く儀式があったんですね」

土偶の写真

また、同様に土偶も発掘されています。

 

岩下さん「ちょっとクッキーのようにも見えますが、食べられませんよ(笑)。人の顔の土偶です」

荻原市長「これは人形の一部なんでしょうか」

岩下さん「はい、他にも手や足が壊れた状態で出土しています。今回特別に、博物館からお借りしてきました」

復元住居の写真
公園の奥には、竪穴住居が復元されています。

 

岩下さん「ちょっと入口が低いので気を付けてください」

荻原市長「やっぱり迫力がありますねえ」

復元住居内の写真

岩下さん「出入口から50センチぐらい掘り込んであるんですよ」

荻原市長「低くなってますね」

岩下さん「周りを土で囲って、雨水が入らないようにしています。そして柱ですが、根元を焦がしてあるんです。当時の人たちは、焦がすと長持ちすることを知っていたんですね」

荻原市長「先ほどあった柱の跡ですね」

岩下さん「ここで火をたくと、出入り口から空気が入ってきて上の方に抜けていき、対流が起こるんです。冬は当然暖かいんですが、夏も風が通る。この対流の中で生活するから、一年中火が大事。火を絶やさないことが大事なんですね」

荻原市長「当時の暮らしがなんとなく浮かんでくるような気もしますね。ここでキャンプ体験とかしたら面白そう」

 

縄文時代の人々にとって、やっぱり火はかなり貴重だったはず。
ということで、縄文人になりきって火おこし体験に挑戦!
衣装も着替えて挑みます。

火おこしの写真

荻原市長「これは難しい。コツがいるなーっ」

収録当日は雨が降ったり止んだりの天気。
空気が湿っているせいか、煙は出るもののなかなか火種はできません。

荻原市長「だんだん抵抗が増えてきた・・・またダメだっ!これ難しいよ。結構大変ですね」

挑むこと十数分。残念ながら今回は火をおこすことはできませんでした。

荻原市長「残念ですが、今日はちょっと諦めます。悔しい!」

 

岩下さん「市長さん、お疲れ様でした。汗だくですね」

荻原市長「いやー、火をおこすことの大変さっていうのを実感しました。だからこそ先ほどのお話のように、一度火がついたらその火を絶やさないということの大切さがよくわかりました」

火であぶる写真
ひと汗かいたところで、竪穴住居で一休み。
地元で獲れた鹿肉を使った「ジビエソーセージ」を、火であぶっていただきます。
※普段は敷地内火気厳禁です。今回は特別な許可を得て撮影しました。

試食する市長の写真

荻原市長「熱い!!でもうまい」

ジビエソーセージは地元中条地区で加工された鹿肉を使用しており、「道の駅中条」でも購入することができます。

 

静かな自然に囲まれた史跡の空気を感じ、当時の人たちの暮らしをしのぶ体験ができました。

荻原市長「火がつかなかったのが心残りなんですけどね(笑)」

 

郷土料理「おぶっこ」を味わう

続いて向かったのは、今年で開業30周年を迎えた「道の駅中条」。
こちらでは、中条地区の名物である郷土料理「おぶっこ」をいただきました。

荻原市長「私たちは「おぶっこ」がどんなものか分かっていますが、分からない人にはなんて説明したらいいんでしょう?」

清水さん「太い平麺、山梨でいう「ほうとう」のような食べ物です。ここ中条では、味噌仕立ての汁にカボチャなど具沢山の野菜を入れて、そこへ麺を「ぶち込んで」いる。だから「おぶっこ」って言うんです」

荻原市長「なるほど。ぶち込んであるから「おぶっこ」なんですね。「お」をつけて、丁寧にぶっ込んだってことですね」

市長と横畑さんの写真
(道の駅中条の横畑駅長(右側))

 

荻原市長「来ました!地元の野菜と味噌、そして平麺を丁寧にぶっ込んだ、だから「おぶっこ」。早速いただきます」

試食する市長の写真

荻原市長「いやー、これは具沢山ですね。そしてやはりこの麺。これは食べ応えがあるなあ」

横畑さん「お好みで辛味噌を入れてみてください」

荻原市長「これうまい!また味が際立っておいしいですね」

試食する市長の写真

続いて、セットメニューでの提供を検討している、チャーシュー丼をいただきます。

 

横畑さん「西山大豆を使用した味噌に漬け込んだ、チャーシューと煮卵を使っています」

荻原市長「西山大豆といえば、ちょっとサイズが大きい大豆ですよね」

横畑さん「ええ、味がしっかりしています」

荻原市長「おいしいですね、これ。お肉の厚み、うま味に加えて味噌の味が、とても素晴らしいハーモニーです。これはご飯が進むなあ」

おぶっこセット

地域の食文化の魅力を発見するひと時となりました。

 

市長と清水さんの写真

清水さん「今日はいかがだったでしょうか?」

荻原市長「3千年、4千年前の人々の暮らしを体験し、悠久の歴史というか、人の暮らしのつながりを感じました。そして「おぶっこ」の、味噌の優しいお味と、西山大豆を使った味噌で漬け込んだのお肉の丼物をいただいて、大満足でした」

清水さん「西山大豆はこの地域の特産品なんです。大事に受け継いでいきたいと思っています」

荻原市長「ご覧の皆さんも、長野市の中条地区、ぜひお越しいただければと思います」

 

今回の探訪では、縄文時代の息吹を感じられる宮遺跡公園と、地元の味を堪能できる道の駅中条を訪ね、長野市が誇る地域資源の魅力を再確認しました。

 

長野市には、いろいろ地域があり、それぞれのまち、地域の特色があります。

地域の方々の地域に対する深い愛情もあります。

その地域の方と直接お会いして、地域のよさを見聞きしたいと思いますし、さらに引き出したいとも考えていますので、住民の未来につなぐ活動や自然の持つ力など、新しい「出会い」と「発見」を探しに、いろんなところを探訪して、魅力あふれる長野市を紹介していきたいと思います。


※探訪してほしい「場所」「人」などの情報も受け付けております。

お問い合わせ先

企画政策部
広報広聴課 

長野市大字鶴賀緑町1613番地 第一庁舎6階

ファックス番号:026-224-5102

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