前のスライドを表示
次のスライドを表示
 
前のスライドを表示
次のスライドを表示
 
前のスライドを表示
次のスライドを表示

この街で、わたしらしく生きる。長野市

更新日:2024年8月29日

ここから本文です。

特定外来生物

外来生物(外来種)について

本来生息していなかった場所に、人間の活動によって、他の地域から持ち込まれた生物のことを「外来生物(外来種)」といいます。外来種の多くは新しい環境に適応して生き続けることが難しいと考えられていますが、定着することができる生物もいます。

外来種が引き起こす悪影響

  1. 生態系への影響
    在来種(もともとその地域にいる生物)を食べる。
    在来種の生息域を奪ったり、エサを奪い合ったりする。
    近縁の在来種と交雑して雑種を作る。
  2. 人の生命・身体への影響
    毒を持っている生き物に咬まれたり、刺されたりする危険がある。
    (※外来種だけが危険ということではありません。)
  3. 農林水産業への影響
    農作物や水産物などを食べたり、畑を荒らしたりすることがある。

特定外来生物とは

外来種のうち、生態系、人の生命・身体、農業水産業への被害を及ぼすもの、または及ぼす恐れがあるものの中から政令で定めたものを「特定外来生物」といいます。

特定外来生物は、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称『外来生物法』)」により飼育、栽培、保管、運搬、譲渡等が原則禁止されています。

特定外来生物写真

市内でも見られる特定外来生物の一部

特定外来生物の侵入状況について(関連リンク)

特定外来生物への対応

特定外来生物への対策では、発生した被害の拡大を防ぐために早めの駆除(防除)が大切ですが、その生態については、いまだに分からないことも多くあります。
気になる動植物が特定外来生物であるかどうかの判断や、駆除の方法についてご不明な点は、環境保全温暖化対策課へご相談ください。

駆除活動を行う場合

原則として、特定外来生物を生きたまま運搬することは禁止されていますが、団体の活動として駆除活動する場合は、次の全ての事項を守っていただくことで、運搬することができます。

  • 駆除活動が区、自治会、ボランティア団体等の主催であること
  • 日時や場所などを事前に周知し、当日は公表した内容に沿って行う駆除活動であること
  • 運搬時は、駆除したものを落とすことのないよう袋に入れたり、しっかりシートで覆ったりすること
  • 最終的に、ごみの焼却施設に運搬すること

特定外来生物「アレチウリ」について

アレチウリについて

arechiuriつる性の一年草で、5~10月にかけて芽生えが続き、8~10月に黄白色の花が咲きます。生育速度が非常に早く、つるの長さは数メートルから十数メートルに達します。
つるを伸ばして他の植物を覆い尽くすように繁茂し、在来の生態系に悪影響を及ぼします。

駆除のポイント

一年草のため根は浅く、根を残さないように抜き取れば、確実に駆除できます。

  • 種子をつける前やできるだけ短いうちに根ごと抜き取る(9月上旬まで)。
  • 1年に数回抜き取る(6月中旬、7月下旬、9月上旬など)。
  • 土の中に残った種子が2~3年後に発芽することもあるため、数年間継続して抜き取る。
  • 処分方法(リンク先をご確認ください)

特定外来生物「オオキンケイギク」について

オオキンケイギクについて

ookinkeigikuキク科の多年生草本で、草丈は0.3~0.7メートル。5~7月頃に鮮やかな黄色の花を咲かせます。明治中期に北米から観賞用や緑化植物として国内に持ち込まれましたが、繁殖力が旺盛で、一度定着すると他の植物を駆逐してしまいます。
人の手でこれ以上拡げないようにするため、現在、特定外来生物に指定されています。

駆除のポイント

種子のほか根茎でも拡がり、根茎の一部でも残っていれば再生してしまいます。
また、種子には休眠性があり、土壌に埋まった状態で長期間生存する可能性があります。

  • 種子をつける前にスコップ等を用いて根ごと抜き取る。
  • 年1回以上実施する(種子の結実が始まる前の5~6月頃まで)。
  • 土の中に残った種子が発芽することもあるため、数年間継続して抜き取る。
  • 処分方法(リンク先をご確認ください)

駆除した特定外来生物(植物)の処分について

処分方法

  1. 抜き取った後、種子が飛び散らないようにゴミ袋に入れて密閉し、枯れさせる。
  2. 枯れた(生きていない)状態にした後、運搬し、可燃ごみとして処分する。

作業終了後の注意点

服や靴、道具などに、種子や根などの繁殖できる部位が付着していないかを現地でよく確認しましょう。

特定外来生物「ツヤハダゴマダラカミキリ」について

ツヤハダゴマダラカミキリについて

ツヤハダゴマダラカミキリは幅広い樹種の樹木の内部を食い荒らし枯らしてしまう外来種で、令和5年9月1日に特定外来生物に指定されました。
人への攻撃性はありませんが、海外では植栽樹等に甚大な被害を及ぼしています。
市内では、令和6年8月14日に篠ノ井中央公園において成虫1匹が確認されました。

ツヤハダゴマダラカミキリの特徴

ツヤハダゴマダラカミキリ写真
(写真提供:長野県林業総合センター)
成虫の体長は、約2.5から3.5センチ。
全体的に光沢のある黒色と不規則な白の斑紋がある。
ゴマダラカミキリ(在来種)によく似ているが、在来種の方の羽には複数の突起があり、外来種には無い。

詳細は下記リンク先をご確認ください。

ツヤハダゴマダラカミキリを発見した場合の対応

成虫を捕獲(または写真撮影)した場合や、被害木を見つけた場合は下記連絡先までご相談ください。
また、疑わしいカミキリムシを発見し、判別がつかない場合も、下記連絡先までご相談ください。
成虫を駆除する場合は、熱湯をかける、靴で踏みつぶす等の方法により駆除してください。

  • 長野地域振興局環境・廃棄物対策課(電話番号)026-234-9590

特定外来生物「セアカゴケグモ」について

セアカゴケグモについて

令和5年6月29日に長野市篠ノ井御幣川地区において特定外来生物のセアカゴケグモの疑いのある個体が確認されました。
攻撃性のあるクモではありませんが、触ると咬まれることがあります。
咬まれると、はじめは針で刺したような痛みを感じ、やがて咬まれた部分が腫れて赤くなります。悪化すると全身症状(吐き気、腹痛等)が表れることもあります。
通常は、数時間から数日で症状は軽減しますが、まれに脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が現れることがあります。

セアカゴケグモの特徴

原産地はオーストラリア。
日当たりが良い場所や暖かい場所にある物陰や隙間に生息。
メスの体長は12.0mm程度。足が細長く、腹部が球形。腹部の背面に目立った赤色の縦帯状の斑紋あり。
オスの体長は3.0mm程度。腹部はやや細長く、腹面に砂時計状の赤い模様あり。
雌雄共に毒を有する。オスについては牙が極めて小さく加害の可能性はほとんどない。

セアカゴケグモ(メス)写真

セアカゴケグモ(メス)

セアカゴケグモを発見した場合の対応

素手で捕まえたり触ったりせずに、家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を用いるほか、熱湯をかける、靴で踏みつぶす等の方法により駆除してください。
駆除を行った後に、発見日時、発見者、発見場所、発見時の状況について下記まで連絡してください。
また、疑わしいクモを発見し、判別がつかない場合にも、下記まで連絡してください。

  • 長野地域振興局環境・廃棄物対策課(電話番号)026-234-9590

セアカゴケグモに咬まれた場合の対応

  1. 患部を水で洗い、患部を冷やす。
  2. 咬まれた場合は、重症化する場合もあるため、速やかに医療機関を受診する。
    咬んだクモの種類がわかるように、可能であれば駆除したクモ(死がい)を医療機関に持参する。

セアカゴケグモに関する対応について(関連リンク)

特定外来生物「ヒアリ」について

ヒアリについて

ヒアリは、本来、南アメリカ地域に生息するアリです。攻撃性が強く、毒針に刺された場合、毒に対するアナフィラキシーショックを起こす危険性があります。

国内では、国際貨物が到着する港湾地域やコンテナを扱う事業所等で確認されています。いったん繁殖してしまうと根絶は困難になるため、侵入監視・早期発見・早期駆除により定着を阻止することが大切です。

ヒアリを発見した場合の対応

ヒアリは強い毒をもつため、素手で触らないようにしてください。
少数個体であればスプレー式殺虫剤で駆除は可能ですが、むやみに刺激しないでください。
ヒアリと思われる個体を発見した場合は、発見日時、発見者、発見場所、発見時の状況について下記まで連絡してください。

  • 長野地域振興局環境・廃棄物対策課(電話番号)026-234-9590

ヒアリの特徴・ヒアリに関する対応について(関連リンク)

その他の特定外来生物の駆除方法について(関連リンク)

その他の外来種について

特定外来生物以外にも生態系等に影響を及ぼすおそれのある外来種は数多く存在します。
定着した外来種の駆除は非常に難しいため、他の地域から生物を移動する際は、取扱いに御注意ください。

生態系被害防止外来種

生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼす又はそのおそれがあるものを生態的特性及び社会的状況も踏まえて国が選定した外来種です。法の規制が課されるものではありませんが、生態系に悪影響を及ぼしうることから、取扱いには注意が必要です。

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウセイタカアワダチソウは、環境省が生態系被害防止外来種リストに載せている生物で、秋に黄色の花を咲かせる大型のキク科植物です。旺盛な繁殖力を持ち、現在では全国各地に分布しています。所有地に繁茂している場合は、できるだけ駆除してください。

その他の生態系被害防止外来種リスト掲載種(関連リンク)

その他の外来種

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシナガミヒナゲシは、ヨーロッパ地中海沿岸原産とする一年草で、4月から5月頃にオレンジ色の花を咲かせます。一個体に15万粒の種子をつけることもあるので、爆発的な繁殖や他の植物の生育阻害などの影響が懸念されています。
また、葉や茎には、植物毒である「アルカロイド」が含まれており、皮膚の弱い人は、触れるとかぶれるおそれがあります。

ナガミヒナゲシの駆除について
  • ナガミヒナゲシは、繫殖力が非常に強く、生態系に悪影響を及ぼすおそれがあるため、所有地で見つけた場合は、できる範囲で駆除にご協力をお願いします。
  • 駆除作業を行う際は、手がかぶれるおそれがあるため、ゴム手袋等を着用してください。
  • 根ごと抜き取り、種子が飛び散らないようにゴミ袋に入れて密閉し、可燃ごみとして処分してください。

外来種の被害を予防するために

環境省では、外来種による被害を発生させないための「外来種被害予防三原則」を提唱しています。

  1. 入れない
    悪影響を及ぼす恐れのある外来種を自然分布域から非分布域へ「入れない」
  2. 捨てない
    飼養、栽培している外来種を適切に管理し、「捨てない」(逃がさない、放さない、逸出させないことを含む)
  3. 拡(ひろ)げない
    すでに野外にいる外来種を他地域に「拡げない」(増やさないことを含む)

特定外来生物、生態系被害防止外来種ではなくても外来種に関わる際は、この原則を心にとめ、適切な対応に御理解と御協力をお願いします。
また、一度飼った生物は責任を持って世話をし、野外に放すことはやめましょう。

お問い合わせ先

環境部
環境保全温暖化対策課環境企画担当

長野市大字鶴賀緑町1613番地 第二庁舎3階

ファックス番号:026-224-5108

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?