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△地獄極楽図
典厩寺 蔵

展示概要

平安時代の僧・源信は、その著書『往生要集』において来世である地獄の世界を描きました。この地獄の世界を具体的に表したものが地獄図です。 江戸時代になると、この地獄図は多くつくられ、人々は地獄の世界を視覚的に認識するようになりました。
この展示では、地獄図を中心に紹介し、人々の描く地獄のイメージを描き出します。 あわせて、落語「お血脈」で、善光寺さんへの信仰が広がったおかげで地獄に落ちる人がいなくなったと閻魔が嘆くと説かれるような、江戸時代における善光寺信仰についても触れます。


☆土曜日は子どもウェルカムデーにつき小・中学生無料
☆入館料で常設展示室と特別展示室、どちらもご覧いただけます


第1章 死者のゆくえ

人々は死後どこにむかうのか、古くから様々に説かれてきました。これは存命中に図像として示され、多くの「あの世」が創造されてきました。 また、死者を「あの世」としての極楽浄土へ導くために、遺族はその節目には法会などの祭儀を行います。
第一章では「あの世」の世界を描いた絵画や、死者を極楽浄土へ導くための祭儀について紹介します。

第2章 地獄図とそれを取り巻く世界

地獄の姿については、図像としてあらわされ様々な形態で示されました。殊に地獄図については絵解きが行われ、その様子が現実味を帯びて伝えられました。 地獄は現世において、悪事など曲事を行わないための道徳的な側面も持ちました。
第二章では、様々な地獄図を紹介しながら、その特徴に迫ります。

第3章 お血脈 閻魔さんの嘆き

落語「お血脈」では、 『昨今、信濃の善光寺において「御血脈の御印」なるものを発行いたし、それがため罪人が地獄に落ちて参りません。 「血脈の御印」を善光寺より盗み出して参らば、地獄も昔日の繁栄をもたらすものと思います。石川五右衛門を盗み出す役に当てましょう。 石川五右衛門はまんまと善光寺の宝蔵へ忍び込み、血脈の御印を奪い取った。五右衛門は有難いと額に押し頂いたので、五右衛門も極楽へ行ってしまった。』 と語られます。
この背景には、江戸時代における善光寺信仰の隆盛があったのです。 江戸時代における善光寺信仰の隆盛は、等順の活躍があったからでした。等順は「融通念仏 血脈譜」を180万部頒布し、庶民へ善光寺信仰が広がりました。
第三章では、等順と善光寺信仰について触れることで展示のまとめとします。

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