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展示概要

 昭和2年、アメリカの世界児童親善会の企画で、日本の子どもたちに人形が贈られました。この人形は日米親善人形と呼びますが、一般的には「青い目の人形」として親しまれてきました。日米親善人形が贈られてから97年が経ちます。人形は戦時中に「敵性人形」として排斥の対象となった一方で、一部の人形は隠され、戦後まで残されてきました。その際のエピソードは多くの人の記憶に基づき、センセーショナルなストーリーとして語られてきました。しかし、戦後80年を目前として、現在戦前の記憶を残す人は非常に少なくなってきています。
 「青い目の人形」の記憶は、どうなっていくのでしょうか。すぐには答えの出ない問いですが、考えるきっかけとなる展示としたいと思います。


「 「青い目の人形」記憶から何かへ―戦後80年を目前に 」

会期2024年4月27日(土) ~6月16日()

休館日5/7(火),13(月),20(月),27(月)、6/3(月),10(月)

会場: 博物館特別展示室

入館料: 一般500円、高校生150円、小・中学生100円

☆土曜日は子どもウェルカムデーにつき小・中学生無料
こどもの日(5/5)は小・中学生無料
☆入館料で常設展示室と特別展示室、どちらもご覧いただけます


主な展示品

▵ 日米親善人形
吉徳資料室 蔵

昭和2年に日本に贈られた人形の内の1つ。

◃ 答礼人形
吉徳資料室 蔵

日米親善人形の返礼として日本からは、市松様式の人形が用意された。 二代目平田郷陽の作品。本品は、答礼人形を用意する際に世話役を務めた吉徳十世に、平田郷陽から贈られた。アメリカに渡った人形と同じものである。

▵ 陶製アイロン
当館 蔵

戦時中に「物資統制電力制限等国策に添う蒸気アイロン」として販売されたもの。戦時中は、鉄の供出や資源節制のため、陶器の代替品が推奨された。陶製アイロンはその代表。

▵ Madame Hendren Doll
当館 蔵

昭和2年の日米親善人形ではないかと推察されたが、この人形の来歴を直接的に示す資料がなく、昭和2年のものとは断定できていない。


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