更新日:2025年4月16日
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COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は慢性閉塞性肺疾患と呼ばれ、たばこ煙を主とする有害物質を長期にわたり吸い込むことで生じた肺の炎症性疾患です。空気の通り道である気管支や肺胞(酸素を取り込んだり、二酸化炭素を出すためのガス交換を行っている)に障害が起こり、呼吸機能に支障を来たします。また、肺以外にも全身に影響(全身性炎症、栄養障害、骨格筋機能障害、心・血管疾患、骨粗しょう症、抑うつ、糖尿病など)をもたらすため、全身性疾患として捉えられています。
日本の患者数は530万人(NICEスタディ2001年)と推定されていますが、そのうち治療を受けている患者は、26万1千人(厚生労働省患者調査)となっています。このことから、COPDであることに気づいていない人や治療を受けていない人が500万人以上いると推定されています。
COPDの最大危険因子は喫煙です。受動喫煙によっても発症の危険性は高まります。
初期症状は、咳や痰、息切れなどです。ありふれた症状がゆっくり進行するため発見が遅れ、知らない間に重症化することが問題となっています。進行すると少し動いただけでも息切れし、将来的に「酸素療法」が必要になったり、外出も思うようにできなくなり、寝たきりになることさえあります。さらに進行すると呼吸不全や心不全を起こす命に関わる病気です。
【関連リンク】 COPD情報サイト 一般財団法人GOLD日本委員会(外部サイトへリンク)
一度壊れた肺胞は元に戻らないため、完治はしません。しかし、禁煙することで進行を遅らせることが可能です。
健康のために禁煙に取り組みましょう!
【参考リーフレット】
【関連リンク】 禁煙支援 eヘルスネット 情報提供 厚生労働省(外部サイトへリンク)
40歳以上で喫煙習慣のある人で次のような症状が続く人は、早めにかかりつけ医または呼吸器専門医に相談してみましょう。
COPDの研究と啓発に力を注ぐ世界的な組織「GOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)」は、毎年11月中旬の水曜日の一日を「世界COPDデー」と定めています。
ゴールドリボンは、COPDの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるシンボルマークです。
(一般財団法人GOLD日本委員会 COPD情報サイトより)
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