更新日:2024年4月22日
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保健所へは、外にいる猫の糞尿、発情による鳴き声、繁殖などで困っているという相談が多くあります。これら猫の多くが飼い主のいない猫(野良猫)で、地域住民などにより餌が与えられています。猫は繁殖力が旺盛なため、あっという間に増え、人の生活環境への被害が拡大してしまいます。
飼い主のいない猫への餌やり禁止ではこの問題の根本的な解決になりません。
長野市では、この対策として地域猫活動を推奨します。
野良猫による地域の被害を解決する方法として生活環境美化を目的に行われます。
地域内にいる飼い主のいない猫に給餌をしている方や、猫による被害を受けている方、その他の地域の皆さんが相互に協力し、次のような取り組みを行います。
地域にいるすべての猫に不妊・去勢手術を実施します。
手術した猫は、耳の先端をカットし、外観から不妊去勢手術を施したことがわかるようにします。
※人になれていない猫でも、捕獲器を用い捕獲し、手術をすることができますので、捕獲器の貸し出しなど詳しくは長野市ホームページ「TNR用の猫捕獲器の貸出について」をご覧ください。
餌を与える際は、決まった場所と時間に与え、食べ終えたらすぐに片付けます。
※餌を出したままにすると、他の地域から猫を呼び寄せてしまう、野生動物が集まる、衛生的に好ましくないなど、トラブルの原因となります。マナーを守った給餌をしましょう。
屋外に猫用のトイレを設置し、定期的に清掃します。
トイレは雨に当たらない柔らかい砂地を用意しましょう。またたび粉や糞でにおいをつけておくと、そこでするようになります。
トイレを設置することで、田畑や花壇で糞尿をしてしまうなどのトラブルを軽減することができます。
設置はどなたでもできますので、糞尿被害を受けている方こそ、積極的に設置してみましょう。
不妊去勢手術、耳先カットの施術を終えた猫を、上記の方法で管理します。新たに耳カットをしていない猫が来たらその猫も同様に管理します。
地域内でこの取り組みを実施していることを地域住民へお知らせします。
猫のコロニーは200m程度と言われていますので、該当する地域住民へポスターや回覧などでお知らせしましょう。
不妊去勢手術を施すことで、子猫が生まれないだけでなく、発情の鳴き声、繁殖がなくなります。猫の性格が穏やかになり、喧嘩が少なくなり、喧嘩傷を負う猫も減少します。マーキングの尿臭も軽減します。
屋外トイレを設置することで、田畑や花壇への糞尿被害が減少します。
徐々に飼い主のいない猫数が減少します。
外にいる猫は、交通事故や感染症などの事故で命を落とすことがあります。飼い主のいない猫の増殖を防ぐことは、路上などで死亡する猫を減らす活動でもあります。
地域猫活動は、猫好きな方、嫌いな方、両者の立場を尊重した活動であり、猫問題をなんとかしたいという方皆さんの活動です。
地域の問題として、活動に取り組み、猫によるお困りごとを解決しましょう。
近所に飼い主のいない猫がいて、適切に管理されていない場合は、次の方法を実践し、地域猫活動へつなげましょう
※ここに記載されている方法はあくまでも一例です。取り組みをしたいけど、一歩を踏み出せないという方がいらっしゃれば、当センターまでご相談ください。
長野市では、地域猫活動を推奨するために、以下の事業を実施しています。
地域猫活動を取り組みたいと考えている地域へ、出前講座として当センター職員が地域猫活動について説明に伺います。
詳しくは、長野市ホームページ「市政出前講座について」をご覧ください。(講座No.1-29)
長野市民が、飼養する猫や市内に生息する飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を受けさせる場合、費用を助成しています。
詳しくは、長野市ホームページ「猫の繁殖制限助成」をご覧ください。
長野市民が、市内に生息している猫にTNRを実施する場合、長野市保健所では猫の捕獲器を貸し出しています。
詳しくは長野市ホームページ「TNR用の猫捕獲器の貸出について」をご覧ください。
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