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更新日:2024年2月29日
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水源で取水した水は、そのままでは水道水として飲用等には利用することはできません。その原水を水道水として安全に利用できるようにするところが浄水場です。長野市には17の水道水源があるため、それぞれの水質に応じた浄水処理を行っています。井戸水などのもともときれいな原水は塩素による消毒のみで配水を行っていますが、それ以外のほぼ70%以上を占める河川水などは、濁りを取り除く処理を行わなければなりません。この濁りを取り除くために原水を細かい砂の層を通してろ過していますが、このろ過には緩速ろ過と急速ろ過という2通りの方法があり、原水の水質に応じて各方法を採用しています。
緩速ろ過とは、原水を砂の層に対してゆっくり(1日4~5m)通過させて、砂の表面の微生物の働きによって水の中の濁りや細菌などを取り除く方法です。この方法は薬品や電気をほとんど必要としないため、運転費を安く済ませることが出来ますが、原水の水質が安定していて比較的きれいな場合にしか使用できず、ろ過池も広大な面積を必要とします。
長野市では、飯綱浄水場、往生地浄水場、西条浄水場でこの方法により浄水処理を行っています。
急速ろ過は、ろ過池の前に沈殿池という設備を設けてあります。ここでポリ塩化アルミニウムという濁りを集める凝集剤を注入して原水に混ざっている濁りを沈めた後、うわ水をろ過池に送ります。こうして沈みやすいものを十分沈めてから砂の層を通してろ過しますが、ろ過する速度が速く1日120~150mという速さで水を通過させ、細かい濁りを取り除きます。この方法は設備や薬品・電気代等経費はかかりますが、原水が急に濁った場合でも対応が容易にでき、施設の面積を少なくすることができます。
長野市では犀川浄水場、夏目ケ原浄水場、清野浄水場などの河川水等(水質変動が大きい水)を原水とする浄水場でこの方法を採用しています。
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