更新日:2024年10月11日
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安全でおいしい水をすべての市民に供給するために、定期的な水質検査は欠かせません。
水道水は、水道法にある「清浄な水の供給」を達成するため、水質基準が定められており、また検査項目・検査頻度についても同様に定められています。
浄水課では、
などを計画的にきめ細かく実施して、水道水の安全に万全を期しています。
特に長野市は水源・浄水場の数が多いため、1年間に分析するのべ検体数は約2700検体(毎日検査を除く)となっています。
水の味を決定する因子は大変に難しく「おいしい水」を人工的につくることは不可能と言われています。天然の水には50~300mg/lの物質が含まれ、陽イオン・陰イオン・遊離物質に分類されます。陽イオンはナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムで99%以上を占め、陰イオンは重炭酸イオン、硫酸イオン等が主で、遊離物質はケイ酸塩が代表的です。これらは水質基準にはありませんが、水の味を決定する大きな因子の一つと考えられます。
また、「おいしい」、「まずい」は感覚的なもので飲み慣れた水をおいしく感じ、気象条件や飲む人の体調によって感じ方も変わってきます。特に水温は水のおいしさを決める重要な要素で10度から15度程度のとき最もおいしく感じるといわれています。ただ汚染の進んでいない水源の水道水は概しておいしく、汚染の進んだ水源の水道水はまずいというのが一般的です。
厚生省では昭和60年4月に以下の「おいしい水の水質要件」を発表しました。
(注1)過マンガン酸カリウム消費量の値は、水質汚濁に伴って水道水中に含まれる有機物量を表す指標として用いた。
(注2)通常の人が異臭味を感じない水準。
(注3)通常の人が塩素臭が気にならない濃度。
上水道は、水源から水道水のもととなる原水を取水し、浄水場で処理をして家庭に送っています。そのため、良質の原水を確保することは水道の水質管理上、最も基本で重要なことになっています。
一般に汚染の進んでいない水源の水道水は概しておいしく、汚染の進んだ水源の水道水はまずいといわれることから、「おいしい水を」という使用者の皆さんの要望に応えていくためには良い水源を確保することが必要です。
さらに水源の水質が良質であれば薬品費や浄水処理施設に係る費用が少なくてすみますが、水源が汚れてくると水質基準に適合した水をつくるために、より多くの薬品や水処理施設などが必要になり、費用がかさんでしまいます。
浄水課では、定期的に水源の水質検査を行って汚染が進んでいないか監視し、整備をして水源環境保全に務めておりますが、河川や湖の汚れの原因は家庭からの生活雑排水の影響が大きいといわれており、水源保全には市民の皆さん一人一人のご理解・ご協力が必要です。
信州といえば「水がきれい」というイメージがありますが、長野市では昔から渇水に悩まされ、そのために水源の確保には大きな努力が払われてきました。現在長野市上下水道局には、河川水、ダム、専用貯水池、深井戸、浅井戸、湧水など合わせて72か所の水源があります。
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