日頃は市政に対しご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
私は、「守る」「育てる」「輝く」を政策の3本柱として、市政の安定性・継続性を大事にしつつも、必要なアップデートやバージョンアップしながら、新型コロナウイルス感染症と令和元年東日本台風災害を乗り越え、本年から躍進するよう、全力で取り組んでまいります。
市政運営に当たっては、「健幸増進都市」を目指してまいります。
私の思い描く「健幸増進都市」は、心と体の健康のみならず、社会の健全性を含む広い概念の「健康」が維持された「まち」の中で、生き生きと暮らしながら、様々な場面で感じられる幸福感を大事にしたいという考えに基づくものです。
さらに、他者や社会に貢献できた時の貢献感も幸福感そのものであり、長野冬季オリンピック・パラリンピックの開催実績は世界に対する市民の貢献感を深め、現在の市民のシビックプライドにもつながっていると考えています。
その誇りを更に深め、世界のナガノが世界中から尊敬を得られ続けられるまちでありたいと考えています。
皆さまには市政への一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
長野市長 荻原 健司
メッセージなどは、新型コロナウイルス感染症関連情報の特設コーナーに掲載しています。
「健幸(けんこう)増進都市・長野」を目指す荻原健司市長が、日頃考えていることや感じたことなどを市民の皆さんにお伝えする「市長エッセー」を広報ながのに掲載しています。ぜひご愛読ください。
先日、人間ドックの結果が届いた。人間ドックは胃カメラ検査や血液検査などを通じて、普段自覚症状のない病気を発見できる。検査結果は良好で、今後も心配なく仕事に打ち込めそうなので、まずはホッとした。
内臓などの体の内側は問題なしと分かったが、体の一部には不安が残る。不安の元は「腰」だ。実は、しばしば腰痛に見舞われる。激しい運動をした後や重いものを持ち上げた時、前かがみの姿勢を長時間続けた時など、注意をしていないと腰痛を引き起こすことがある。
スキー選手現役時代は、腰痛とは無縁だった。トレーニングや大会前後は、筋を伸ばすストレッチングを入念に行い、柔軟性のある体を維持していた。しかし、引退後は運動前後のストレッチングをおろそかにしていたため、柔軟性のない体に変化していた。
そんなある日のこと、自転車を持ち上げようとした瞬間に腰がピリリと痺れた。初めての体験に「今のはなんだ?」と思った直後から腰が固まりはじめた。人生初のぎっくり腰だった。友人の肩を借りて医者へ行き、腰回りにギプスを装着してもらった。しかし、翌朝は布団から起き上がることもできず、自分で靴下も履けず、その状態で講演会にも出席しなければならなかったため、だいぶ苦労した。
あれから20年ほど経過したが、痛みの痕跡というものは残るのだろうか。いまだに傷を引きずっているように思うし、こればかりは完治しないのかとも思う。もちろん、今の仕事や生活にはまったく支障はないが、十分な注意が必要であることは間違いない。
漢字で「腰」は“体の要”と書くほど大切な体の一部である。よく「頭の柔軟性は大事」といわれるが、「腰の柔軟性」もやっぱり大事だ。