更新日:2024年7月2日
ここから本文です。
昨年、市内各地でヤスデの発生を確認しました。
ヤスデの生態を理解し、それぞれの立場で正しく・安全に駆除・除去するよう、ご協力をお願いします。
有機物が多い湿った場所に生息する土壌動物で、落ち葉などの分解に大きな役割を果たしています。
農作物に被害を与えたり、咬む刺すなどして人体に影響を与える虫ではありませんが、集団発生して塀や壁をよじ登ったりする状況が不快感を与えるため、不快害虫として知られています。
刺激を与えると、臭気を発することがあります。
ヤスデの一種であるヤケヤスデは、体長約20mm、体幅約2mmで、色は黒褐色です。
卵はごく小さく、約1か月で孵化し幼虫は白色で、幼虫の状態で地中で越冬し、5月頃に地表に現れ、6月下旬頃に成虫になります。
5〜7月頃に集団発生や屋内侵入がしばしば起こっています。
ヤスデ
壁に上るヤスデ
ヤスデ類は、落葉などの有機物が堆積して湿度が高く日光の当たらない場所を好むため、草刈や落葉を除去するなどして暗く湿った場所を作らないようにしましょう。
ステンレス材、アルミテープ、養生テープなど、滑りやすい材質のものを塀や壁に貼り付けることが有効です。
滑ってヤスデが登り辛くなります。
塀や壁にテープを貼り付けることで、剝がす際に粘着の跡が残ったり、塗装が剥がれるおそれがあります。ご注意ください。
屋内への侵入を防ぐために、扉などの隙間をふさぐ隙間テープなどを貼り付けると効果的です。
薬剤を使用すると、一時的に効果があっても、やがて薬剤が効きにくくなる耐性が生じることがあります。また、人や動植物への影響も懸念されます。
やむを得ず使用する場合には、使用上の注意をよく読んでご使用ください。
ヤスデ用の薬剤を、侵入されたくないところだけに帯状に撒くと効果的です。
生息域の拡大は、土、落葉、堆肥、植木などの移動時に卵や幼虫などが付いてくる人為的な要因が強いと考えられています。
ヤスデ発生地の土、落葉、堆肥、植木などを移動させることは、分布拡大につながるので注意しましょう。
ほうきなどではたくと、一時的に丸くなって集めやすくなります。
集めたらごみ袋にまとめて、漏れ出ないようにきつく縛りましょう。
ごみ袋に入れた状態で日光に当てておくと、自ら分泌する毒で自滅します。
ごみ袋に薬剤を入れることも効果的です。
死滅後は、可燃ごみとして出してください。
ご自宅や他人の土地・建物(空き地・空き家を含む)に発生した場合の処理は、所有者の責任としてお願いすることになります。
農業関係などのご相談や、公共施設の敷地内で見つけた場合は、下記までご連絡ください。
内容 | 相談先 | 電話番号等 |
---|---|---|
自宅の庭などの駆除の依頼 | 衛生害虫処理業者・造園業者など | タウンページなどでご確認ください |
農業関係の相談 | 農業政策課 | 026-224-7274 |
衛生害虫などの相談 | 市保健所食品生活衛生課 | 026-226-9970 |
公共施設(学校・公園)での発生 | 各施設の管理者 |
空き地・空き家の所有者に連絡が取れない場合は、下記へご相談ください。
市は公共施設以外での駆除は行いません。土地や建物の所有者に駆除要請しますが、時間がかかる場合があります。
環境保全温暖化対策課
026-224-8034
建築指導課空き家対策室
026-224-8901
本ページに掲載されている情報は、次の文献等を参考にさせていただきました。
お問い合わせ先
同じカテゴリのページを見る
こちらのページも読まれています