市内箱清水における土壌・地下水基準超過

箱清水2丁目において、土壌汚染対策法に基づく事業場跡地の敷地調査の結果、1,2-ジクロロエチレン・クロロエチレンの、土壌溶出量・地下水基準超過の報告がありましたのでお知らせします。
今後、本市では、地区・井戸所有者の協力を得て、周辺の状況把握調査を実施します。

概要

• 調査地点：長野市箱清水2丁目（1地点）
• 報告日：令和6年5月15日
• 土壌溶出量測定結果

	測定結果（mg/L）	土壌溶出量基準（mg/L）
1,2-ジクロロエチレン	0.10〜0.14	0.04
クロロエチレン	0.0043〜0.054	0.002

• 地下水測定結果

	測定結果（mg/L）	地下水基準（mg/L）
1,2-ジクロロエチレン	0.43	0.04
クロロエチレン	0.31	0.002

 

1,2-ジクロロエチレン・クロロエチレンとは

• 体内に取り込まれた場合、尿に含まれて排せつされます。
• 健康への影響としては、1,2-ジクロロエチレンは、中枢神経系への影響が、クロロエチレンは、発がん性があるとされています。

（出典：事業者が行う土壌汚染リスクコミュニケーションのためのガイドライン、化学物質排出把握管理促進法に関する有害性評価書）

対応

土壌汚染対策法（土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン）、水質汚濁防止法（地下水質モニタリングの手引き）に基づき、対応を進めます。

1. 周辺の状況を把握するため、地区の協力を得て、概ね周辺1km（影響範囲）の井戸の有無および利用状況を調査します。
2. 影響範囲内にある飲用井戸について、全戸水質検査を実施します。
3. 現在も影響範囲内で井戸を飲用に利用している場合は、検査結果が出るまで飲用を控えるよう周知します。
4. 調査結果については速やかに公表します。

井戸の有無及び利用状況についての調査結果

影響範囲内に飲用井戸は確認されませんでした。

周辺井戸における地下水調査結果

影響範囲内にある井戸所有者の協力を得て、周辺の地下水調査を実施しました。その結果、以下のとおり周辺地下水への影響は認められませんでした。

• 調査地点数：10地点
• 調査項目：1,2-ジクロロエチレン及びクロロエチレン
• 調査日：令和6年6月24日
• 調査結果：すべての調査地点で未検出（1,2-ジクロロエチレン：0.004mg/L未満、クロロエチレン：0.0002mg/L未満）