長野市の街路樹
街路樹とは
- 街路樹とは、道路に沿って植えられた樹木のことです。
- 法律では「道路の付属物」とされます。
- 通りおよび街そのものを印象づけます。
厳しい環境の中の街路樹
街路は樹木にとって決して楽な環境ではありません。自動車の排気ガスを浴び、狭く固い植樹桝(帯)に、無理に植えられています。また、成長すると、信号や標識が見にくいといわれ、枝を切られてしまいます。以上のようにとても厳しい環境の中で、街路樹は生きています。
街路樹の役割
街路樹は緑の少ない街の中に潤いを与えるだけでなく、私たちの生活にも重要な役割を担っています。
- 環境保全(二酸化炭素の削減)
- 都市景観の向上(まちを美しくする)
- 街の季節感
- 都市防災(延焼防止・騒音)
- 交通安全(視線誘導、車道分離)
- 住民の心(落ち着き、やすらぎ)
長野市の街路樹(長野市管理分)
樹木総本数
約30万本
内訳
- 高木(中木含む)64種約1万4千本
- 低木58種約28万5千本
路線数
155路線
路線延長
約72.6km
主な街路樹
シラカシ、ハナミズキ、ケヤキ、コブシ、カツラなど
(全国的には、イチョウ、サクラ、ケヤキ、ハナミズキ、トウカエデなどが多く見られます。)
街路樹の維持管理
街路樹は車両や歩行者の支障にならないように、一定の空間を保つように管理します。
高木の剪定
一定の空間を確保しつつ、樹木固有の形を重視した自然樹形に仕立てられるよう、年2回程度行います。
中・低木の剪定
樹形や視線確保のため、年1回程度行います。
除草
美観を確保し、植樹の生育確保のため、年に2~3回程度行います。
病害虫の消毒
病害虫の発生に応じて行います。なお、作業は早朝等迷惑のかからないように行っています。
潅水(水やり)
夏場の乾燥状況に応じて行います。
街路樹愛護会
地域の愛護会で、自主的に清掃や花植え等の街路樹愛護活動を実施していただいています。一定の街路樹愛護活動に対しては、街路樹の植栽形態と延長距離に応じて報奨金を交付します。
愛護会の設立と活動の流れ
- 街路樹愛護会設立届(愛護会活動計画書)(※地元の区長の同意が必要です。)〔4月〕
- 内容審査のうえ市長が愛護会の設立を承認します。
- 街路樹愛護活動実施〔5月~11月〕
- 愛護活動報告書の提出〔2月〕
- 報奨金の交付〔3月〕
報奨金は年間6回以上の活動を対象に交付します。
主な活動内容
- 街路樹周辺の除草・清掃
- 夏場など干ばつ時の水やり
- 病害虫の発生や樹木異常の報告
- その他花の植栽等街路樹の維持管理に関係する自主的な作業
活動報奨金
長野市街路樹愛護活動報奨制度実施要綱(PDF:89KB)
植栽枡の場合
- 街路樹の植栽延長が500m未満の場合:年額7,500円
- 街路樹の植栽延長が500m以上の場合:年額10,000円
植栽帯の場合
- 街路樹の植栽延長が500m未満の場合:年額15,000円
- 街路樹の植栽延長が500m以上の場合:年額20,000円
申請に必要な書類等
代表者の変更
上記に掲げる以外の街路樹
- 街路樹の植栽面積が30平方メートルから150平方メートル未満の場合:年額7,500円
- 街路樹の植栽面積が150平方メートル以上の場合:年額10,000円
街路樹の歴史
- 日本における街路樹の起源は奈良時代(目的は旅人の安全と街道の確保)
- 鎌倉・室町時代も街道・参道整備に併せ並木
- 江戸時代はさらに重要な施策として整備(日光杉並木のように為政者の威厳を示す)
- 近代的街路樹は明治時代の銀座・柳並木、横浜・馬車道