ホーム > まちづくり・土木・建築 > 景観 > 屋外広告物 > 屋外広告物の安全点検が必要です。
更新日:2024年3月12日
ここから本文です。
近年、全国的に適切に管理されていない屋外広告物が落下または倒壊する事故が発生しており、全国的な問題になっています。新しい看板が年々増え続けている一方、定期的な点検が行われずに放置されているものも数多くあり、こうした屋外広告物の安全点検が急務となっています。
平成27年度2月には、札幌市において建物に取り付けられた看板が落下、歩行者を直撃する重大事故が発生しました。
所有者が定期的に点検を行っていれば、事故を未然に防げたかもしれません。
こうした背景から、看板などの屋外広告物の安全性の確保がこれまで以上に求められています。
令和3年12月6日に、大分市において、男児が看板の支柱(広告板面なし)に登って遊んでいたところ、支柱が折れて落下する重大事故が発生しました。
原因は支柱の老朽化と思われますが、看板を使用しなくなった時点で支柱も含めて撤去していれば、事故を未然に防げたかもしれません。
広告板面を表示していない支柱であっても、「屋外広告物を掲出する物件」として定期的な安全点検が必要ですが、使用しなくなった時点で速やかに撤去することにより、事故を未然に防ぐことが重要です。
長野市では、市内の良好な景観形成や公衆に対する危害を防止することを目的とした「長野市屋外広告物条例」が制定されています。条例により設置許可が必要なものについては、一定の資格を有する管理者による安全点検が必要です。また、許可の必要がないものであっても「良好な状態に保持しなければならない」と定められています。
屋外広告物の落下事故を未然に防ぐため、所有者による目視だけの簡単な点検ではなく、専門家による詳細な安全点検調査を行い、必要な場合には補強工事などを行うことが重要です。
許可が必要な屋外広告物の安全点検の実施時期、点検項目、点検実施者は次のとおりです。
許可更新(5年または6カ月)ごとに安全点検を行う必要があります。
なお、更新時期でなくても、設置からの経過年数や設置環境など個々の屋外広告物の状況に応じて随時点検を行ってください。
また、許可を受けた広告物の更新に伴う点検は、許可期間満了の3カ月前からを目安に許可期間満了の日の前日までに行ってください。
既存の屋外広告物を利用して新たに広告物を表示する場合にも、事前に安全点検を行う必要があります。
許可が必要な屋外広告物を設置する際には、塗装・構造・電気等広告物等についての専門的な知識を有する管理者を置かなければなりません。
また、屋外広告物の安全点検は管理者が実施しなければなりません。
許可の必要がない屋外広告物も条例では「良好な状態に保持しなければならない」と定められていますので、許可が必要な屋外広告物の規定を参考にして安全点検を行ってください。
お問い合わせ先
同じカテゴリのページを見る
こちらのページも読まれています