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博物館ブログ

茶臼山の植物化石

 自然史館から恐竜公園(自然植物園)の坂道を30分ほどのぼっていくと、茶臼山の頂上付近に大きな崖があります。この崖には、長野に海が広がっていた約600万年前(新生代第三紀中新世)の地層が露出しており、そこから植物の化石が豊富に産出します。これまでに約60種類の植物化石が見つかっており、「茶臼山化石植物群」と呼ばれています。
 植物の種類は、カエデやブナのなかまなど、今でも山野に自生している種類が多いほか、クスノキの仲間・セコイア・ヌマスギなど、暖かい地方にしかない種類や現在の日本では絶滅した種類も含まれています。
 この崖には厚さ約20cmの黒い褐炭(亜炭)の層も挟まれていて、第二次大戦末期には燃料用として盛んに採掘されたそうです。化石は亜炭層の上の凝灰質泥岩に多く含まれています。化石を採集する場合は、崖の下に転がっている石から探しましょう。崖はキケンなので決して登らないようにしてください。

植物の化石をみる

シダ類
針葉樹
被子植物

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