更新日:2025年6月30日
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有毒植物による食中毒は、平成27(2015)年から令和6(2024)年の10年間に全国で218件、長野県内では10件発生しています(厚生労働省の食中毒統計による)。
有毒植物を誤って食べると、死に至ることがあります。
有毒植物で食中毒にならないように、次の点に注意しましょう。
スイセン(有毒)をニラ(食用)と間違えて食べたことによる食中毒が多発しています。過去10年間(2015年から2024年)で全国では73件、長野県内でも5件発生しています。
「自分は大丈夫」、「スイセンとニラは全然違う!間違えるわけがない」と思っていませんか。
たしかに、スイセンはきれいな花を咲かせますので、写真のように花が咲いていれば容易に区別できます。では、次(下)の写真はいかがでしょう。
答えは、右がスイセン、左がニラです。
上の写真のスイセンとニラは、同じ敷地内に生えていたもの(以下の写真)です。
家庭菜園等でニラの近くにスイセンが植えてある場合、誤って採取し食べてしまう恐れがありますので、注意してください。
【有毒部位】全草
【中毒症状】食後30分程度で嘔吐、下痢
【見分け方】見た目では見分けが困難です。スイセンにはにおいがありませんが、ニラには特有のにおいがあります。
ジャガイモの発芽部分や緑色の部分には、ソラニン類という有毒物質が多く含まれていることから、食中毒防止のため、以下の点に十分注意してください。
家庭菜園などで栽培した未成熟で小さいジャガイモは、全体にソラニン類が多く含まれている可能性があるので、出来るだけ食べないようにしましょう。
保管は、日光が当たる場所を避け冷暗所で。
調理の際は、ジャガイモの芽や日光に当たって緑化した部分を十分に取り除きましょう。
家庭菜園などで栽培する場合は、以下を参考にしてください。
じゃがいもによる食中毒を予防するために農林水産省ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
昨年(2024年)、長野市内で、苦味の強いユウガオによる食中毒が発生しました。
ユウガオは、まれに高濃度のククルビタシン類(苦み成分)を含んでいることがあります。
もったいないから、作ってくれた人に悪いからなどと、苦味を我慢して食べると、食中毒を起こします。
【症状】
食後数分~数時間で口のしびれ、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢を起こします。
【予防方法】
食べてみて、強い苦みがある場合は、食べないで廃棄してください。
早急に医師の診察を受けましょう。
その際、原因となった植物が残っている場合は、受診時に持参すると治療の参考になります。
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