毒きのこによる食中毒が発生しています
毒きのこにご注意ください!!
高温の後、適度な降雨があり、朝晩の気温が低下すると、多くのきのこが生育する可能性があります。
毒きのこは山奥に生育するイメージですが、林道や畑地、庭先等の身近にも生育します。県内では死亡事例も報告されていますので、野生きのこを採取する際は、安全に食べられると確実に判断できないきのこは「絶対に採らない!」でください。
猛毒きのこ「カエンタケ」が県内でも多数確認されています!
カエンタケは近年、県内でも見かけられる猛毒きのこであり、市内においても発生が確認されています。
食べると死亡することがあり、触れるだけでも皮膚がただれます。見つけても絶対に触れないでください!


詳しくは「自然毒のリスクプロファイル:カエンタケ」(厚生労働省)(外部サイトへリンク)
食中毒発生について
県内で過去10年間に有毒きのこを誤って食べたことによる食中毒は8件発生し、患者数は14人となっています。これらは、自ら採ったものや、人からもらった野生きのこを家庭内で調理して食べたことによる食中毒事例がほとんどです。
「毒きのこによる食中毒に注意しましょう」(厚生労働省)(外部サイトへリンク)
令和6年度「野生きのこ相談窓口」を開設します
きのこによる食中毒を防止するため「きのこ衛生指導員」による相談窓口を開設します。
(ご注意ください!)以下の開設期間以外は、指導員不在のため相談を受け付けておりません。
- 開設期間:9月30日~11月11日までの間の祝日を除く月・水・金曜日午後1時30分~午後3時
- 開設場所:長野市保健所(若里六丁目6番1号)
- 内容:野生きのこの鑑別
(営業目的の鑑別は行いません。また食用に採取したきのこに限ります)
きのこによる中毒防止のポイント
- 知らないきのこは絶対に採らない、食べない、売らない、人にあげない。
- 食用できるきのこであっても、生のまま・古いものは食べない
- 毒きのこは塩漬け、乾燥、水にさらす等の加工をしても毒成分が完全になくなるわけではありません。
- 間違った言い伝えや迷信を信じない。
- 「縦に裂けるきのこは食べられる」は間違いです。
- クサウラベニタケやカキシメジ等の毒きのこも縦に裂けます。
- 「ナスと一緒に調理すれば食べられる」は間違いです。
- ナスに解毒作用はありません。
- 「虫喰いのきのこは食べられる」は間違いです。
- きのこを主食とする虫は毒きのこでも平気で食べます。
-
- 山には名前のついていないきのこや、食毒不明のきのこがまだたくさんあります。
- 知っているきのこでも良く確認し、わからないきのこは食べないことが重要です。
間違えやすい毒きのこを確実に覚えましょう
ニガクリタケ(市内で食中毒事例あり)
ニガクリタケ(毒)

クリタケ(食)

ニガクリタケの特徴
- かさは径2から5cm、まんじゅう形から平らに開く、硫黄色で中央はやや黄褐色
- ひだはオリーブ色のち紫褐色、柄はかさと同色
- 猛毒、激しい嘔吐、下痢、けいれんなど、死亡事例あり
- クリタケと間違える。雑木林に散在または群生
クサウラベニタケ(市内で食中毒事例あり)
クサウラベニタケ(毒)胃腸系中毒

ウラベニホテイシメジ(食)

クサウラベニタケの特徴
- 雑木林に散在または群生
- 傘はねずみ色か淡い褐色、表面はロウ様の光沢
- 柄は中空で肉のしまりがなくもろい
- 食後30分くらいから激しい吐き気、嘔吐、下痢
- ウラベニホテイシメジ・ホンシメジに似ている
カキシメジ
カキシメジ(毒)胃腸系中毒

チャナメツムタケ(食)

カキシメジの特徴
- 雑木林に散在または群生
- 傘は茶色、ひだは白で密
- ひだ等を傷つけると茶褐色に変色する
- 食後30分くらいから激しい嘔吐、腹痛、下痢
- チャナメツムタケ・マツタケモドキに似ている
ツキヨタケ(市内で食中毒事例あり)
ツキヨタケ(毒)胃腸系中毒

ムキタケ(食)

ツキヨタケの特徴
- ブナ等の枯木に群生
- 柄は傘の横に付き、つば様の隆起体がある
- 縦に裂くと柄の付け根に黒いシミがある(まれにないものもある)
- 食後一時間ほどで嘔吐、腹痛、頻回の下痢
- ムキタケ・ヒラタケ・天然シイタケに似ている
ドクヤマドリ
(毒)胃腸系中毒多量摂取により生命にかかわる可能性あり

- 標高1000m以上の針葉樹林内に散在
- 傘は黄褐色でややビロード状
- 裏は微小管孔で黄褐色、傷付くと弱く青変
- 食後4から5時間で不快感、下痢、嘔吐
- ヤマドリタケモドキ・アカジコウに似ている
ネズミシメジ
ネズミシメジ(毒)胃腸系中毒

シモフリシメジ(食)

ネズミシメジの特徴
- 傘の中央部が突出し、灰色の地に黒色の繊維紋で放射線状に覆われている
- 柄は白色
- 苦みがある
- 食後30分から3時間で嘔吐、腹痛、下痢
- シモフリシメジに似ている
番外ベニテングタケ
ベニテングタケ(毒)神経系中毒

タマゴタケ(食)

ベニテングタケの特徴
- きのこデザインに多く使われ、多くの人に知られる有名な毒きのこ
- 柄は白、傘は鮮赤または澄黄色でつぼの破片がいぼとなり環状に付着する
- カバノキ属の樹下に多い
- 食後15から30分で神経系と胃腸系の複雑な症状があらわれる
- タマゴタケに似ている