島田謹介氏は、明治33年(1900)松代町に生まれ、大正9年(1920)に朝日新聞社社会部写真係に入社し、関東大震災、5・15事件、2・26事件など大正昭和期の歴史的瞬間の多くを撮影取材しました。
昭和30年(1955)に退社し、フリーの写真家として、日本の原風景をカメラにおさめています。平成6年、94歳で逝去されました。
空間表現や色彩感覚にみずみずしい自然観照を表出した風景写真を撮ることで独自の世界を表現しています。
私(島田)の写真は、写してどうしようというのではありません。そこには、何の思考も、深い意味づけも、つながりもありません。ただ、直感的に、その折々の感興に応じて、素朴に写し撮ったという程のものです。カメラをむけて、目で見て感じた美しい風景をファインダーの中にすくい取る喜びとでもいいましょうか、絵のスケッチと同じような気持ちで、カメラのメカニズムを通して、瞬間的に対象を定着できることにしあわせを感じ、気持ちを満足させています。
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