以下の特別展示は終了しました。
第60回特別展示
星を伝え歩いた男 朝野北水(あさのほくすい)
~江戸時代の星への興味~
平賀源内のエレキテルがやってきた!!
平賀源内作といわれる
エレキテル(重要文化財)や、天文測量を行った
伊能忠敬の測量器具(国宝)、
日本の印刷文化が可能にした紙製の地球儀など、お宝目白押し!
江戸時代の人々にとって、宇宙は暦を知るためのものであり、見て楽しむ娯楽の対象でもありました。
平賀源内の弟子を自称し、葛飾北斎ともつながりのあった天文家「朝野北水」を通して、江戸時代の人々の星へのまなざしを探ります。
- 期間/
前期/ 9月16日(土)~10月1日(日)
後期/10月4日(水)~10月29日(日)
※前後期で展示替えがあります。
- 休館日/
9/19, 9/25, 10/2, 10/10, 10/16, 10/23
- 会場/
博物館特別展示室
- 入館料/
一般300円、高校生150円、小・中学生100円
(土曜日は子どもウェルカムデーにつき小・中学生無料)
常設展示室と共通
<概要>
江戸時代は平和な期間が長く続いたため、多くの文化が花開きました。加えて西洋文明の流入により、科学技術は大きく進歩しました。
この時代、人々はどんな気持ちで星空を見上げたのでしょうか。
暦や測量などの実用的な観点から、または、突如現れる彗星や日食や月食などの天体現象への好奇心から、人々は様々な形で星空に関心を持ちました。
江戸時代、各地を歩いて人々に星を教えた男がいました。名を朝野北水。彼は高遠や松代など信州各地に滞在しました。
彼の教えた内容はわかりやすく人々の興味をひくものでした。本展では朝野北水の講義内容を入口として江戸時代の人々の宇宙との関わりを探ります。
彼が生きた時代は、高精度な暦の作成、伊能忠敬による全国測量、国内初の反射望遠鏡の製作など日本の天文学の転換期でした。
この時代の天文学の状況についても紹介します。
<展示内容>
1.天文遊歴家朝野北水の教え
2.星座と惑星
3.暦
4.測天量地
5.望遠鏡の登場
6.宇宙への関心 in 信州
<主な展示品>
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通期展示 <重要文化財> 平賀家伝来エレキテル (郵政博物館蔵) |
後期展示 大輿地球儀 (神戸市立博物館蔵) |
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通期展示 <国宝> 御用旗 (伊能忠敬記念館蔵) |
通期展示 <国宝> 象限儀 (伊能忠敬記念館蔵) |
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後期展示/10/7(土)~10/29(日) <さいたま市指定文化財> 天文図 長さ7.8メートル (さいたま市アーカイブズセンター寄託) |
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通期展示 天象話説記聞 (伊那市立高遠町図書館蔵) |
通期展示 <重要文化財> 一貫斎反射望遠鏡 (上田市立博物館蔵) |
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通期展示 <長浜市指定文化財> 一貫斎反射望遠鏡 (長浜城歴史博物館蔵) |
通期展示 一貫斎反射望遠鏡 (彦根城博物館蔵) |
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後期展示(前期は複製) <国宝> 伊能図 (伊能忠敬記念館蔵) |
<関連イベント>
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プラネタリウム番組「江戸時代の星図~中国星座の世界~」
8月26日(土)~10月29日(日)の土日祝日 13:00~13:40
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ミュージアムショップ(友の会主催) 10:00~16:00
9月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)、23日(土・祝)
※宇宙食や恐竜グッズを多数販売します。
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学芸員によるギャラリートーク 13:00~
9月16日(土)、10月28日(土)
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夜のプラネタリウムとほしぞら観察
9月16日(土)19:00~20:30 土星と二重星アルビレオ
10月28日(土)17:30~19:00 望遠鏡で月面散歩
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ほんものゼミナール 14:00~15:30
9月17日(日) 江戸時代の名望遠鏡たち 斉藤秀樹(当館研究員)
10月22日(日) 江戸時代の天文学 in 長野 陶山 徹(当館学芸員)
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ながはくPresents手仕事のじかん
10月8日(日)13:00~15:00 中国星座モチーフの刺繍
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子ども体験のひろば
10月9日(月・祝)13:00~15:00 星座時計をつくろう
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特別講演会
10月15日(日)14:00~15:30 江戸時代の天文学と朝野北水
中村 士 氏(元帝京平成大学教授)
他の展示品や関連イベントなど詳細は決まり次第掲載します。