更新日:2024年2月21日
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測量の際に地球上の水平位置や高さを求めるためには、近くに一定の測量精度を有する基準となる点が必要になり、この点のことを基準点と呼びます。基準点は、測量標により現場での位置が明確で、緯度・経度や高さなど位置に関する情報をもっています。
国土地理院が設置・管理する基準点には電子基準点、三角点や水準点などがあります。また、国土地理院以外の公共機関などが設置・管理する公共基準点があります。
これらの基準点は、すべての測量の基礎となるもので、都市計画などの公共測量、地籍測量など、さまざまな測量に活用されています。
長野市の公共基準点は、「公共基準点」、「街区基準点」、「地籍図根点」があります。
長野市が公共測量を行った際に設置した基準点です。1級は国家基準点(電子基準点、三角点)に基づき、2級は国家基準点や1級基準点に基づき設置されています。
公共基準点
公共基準点1級
点間距離約1km
公共基準点2級
点間距離約500m
街区基準点とは、地籍調査における基礎データの整備等を目的に、平成16年度に国土交通省が実施した「都市再生街区基本調査」の一環として全国の都市部(人口集中地区:DID)に設置された公共基準点で、一般の公共基準点の各級に相当する測量精度を有しています。公共工事や分筆等の測量など、各種測量の基準として活用できます。
長野市内の「街区基準点」は、平成19年度に国土交通省より街区基準点測量成果等の移管を受け、長野市の公共基準点として管理しています。
※現在は「世界測地系(測地成果2011)」
街区基準点には、国家基準点等を基準に約500m間隔に設置された「街区三角点」と、この街区三角点を基準に約200m間隔に設置された「街区多角点」があります。このほか、街区基準点測量等を補完するために設置された「補助点」がありますが、令和4年3月31日付けで廃点としています。
※監理課窓口において、「街区三角点」及び「街区多角点」の成果表、点の記は交付していますが、「補助点」の成果表、点の記及び網図は交付していません。
※令和6年1月1日に発生した能登半島地震に伴う地殻変動の影響により、成果表・点の記の交付を停止しております。
街区基準点
街区三角点
点間距離約500m
街区多角点
点間距離約200m
補助点
点間距離任意
※管理対象外
現在地籍調査を実施している地区では、上記以外の公共基準点として「地籍図根点」を使用できる場合があります。詳細は監理課地籍調査担当までお問い合わせください。
公共基準点を使用したい場合は、事前に「公共基準点使用承認申請書(PDF:81KB)」を提出してください。
また、使用後には「公共基準点使用報告書(PDF:85KB)」に「基準点現況報告書(PDF:83KB)」等を添付して提出してください。
公共基準点付近で工事を施工する場合は、事前に「公共基準点付近での工事施工届出書(PDF:92KB)」を提出してください。
工事が完了した場合は、「公共基準点付近における工事完了報告書(PDF:99KB)」を提出してください。
また、公共基準点の効用に支障をきたした場合は、「公共基準点復旧承認申請書(PDF:70KB)」を提出してください。
工事施工者は公共基準点を一時撤去または移転する必要が生じた場合は、事前に「公共基準点(一時撤去・移転)承認申請書(PDF:97KB)」を提出してください。
また、土地所有者等が都合により公共基準点を一時撤去または移転する必要が生じた場合は、「公共基準点(一時撤去・移転)請求書(PDF:58KB)」を提出してください。
公共基準点を再設置する場合は、当課と協議の上、行ってください。
再設置が完了した場合は、「公共基準点再設置工事完了報告書(PDF:156KB)」を提出してください。
各申請、協議、届出の窓口は監理課となります。(メールでの受付は行っておりません)
ご不明な点等ございましたら、監理課地籍調査担当(Tel:026-224-8704)までお問い合わせください。
街区三角点・街区多角点の配置図、成果については、次のホームページでもご覧になれます。
国土地理院HP(国土地理院ホーム)>基準点・測地観測データ>基準点成果等閲覧サービス(外部サイトへリンク)
お問い合わせ先