更新日:2025年7月1日
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過去の大規模地震においては、電気を原因とした火災が多く発生しており、平成7年の阪神・淡路大震災では約60パーセント、平成23年の東日本大震災では約54パーセントの火災が電気により発生しています。
地震が引き起こす住宅内の電気火災事例には、地震直後に発生するもの、停電後に復旧した時に発生するものがあり、次のようなものがあります。
地震に起因して発生する電気火災事例
地震による住宅内の電気火災対策には、感震ブレーカーが効果的です。
感震ブレーカーとは、一定の震度において、自動的に電気を遮断する装置です。
電気火災は通電していることから発生するため、地震で揺れた際に電気を遮断することができる感震ブレーカーは、地震による電気火災予防に非常に有効です。
地震後に、ご自身でブレーカーを遮断することも有効な手段ですが、不在の場合や、在宅していても大地震で混乱している場合等、ブレーカーを遮断することが困難な場合も考えられます。
感震ブレーカーは赤枠内の火災に対して有効です。
主な感震ブレーカーは以下のとおりです。
分電盤(ブレーカー)の形によっては取付けが難しい場合があります。
分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。有資格者による電気工事が必要となります。
分電盤に感震機能を外付けするタイプでセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。有資格者による電気工事が必要となります。
コンセントからの電気を遮断するもので、揺れを感知するセンサー付きのタップをコンセントに差し込んで使用するタップ型と、センサーがコンセントに内蔵されている埋込型があります。また、揺れを感知して強制的に漏電を起こし、ブレーカーを遮断するものもあります。埋込型は有資格者による電気工事が必要となります。
ばねの作動やおもりの落下等により、ブレーカーを切って電気を遮断します。有資格者による電気工事は不要です。
感震ブレーカーは地震による電気火災から住宅や命を守るために設置するものです。感震ブレーカー等の性能評価ガイドラインに基づく認証・推奨を受けているものをご使用ください。
認証・推奨を受けているものには以下の認証マーク又は推奨マークが付されています。
感震ブレーカーを設置する際は、急に電源が遮断されても困らないための対策を併せて行うことが必要です。
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