けいれん(ひきつけ)を起こしたら
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けいれん(ひきつけ)を起こしたら
けいれんは、14人に1人くらいの子どもが経験するといわれており、決してまれなものではありません。けいれんを起こしている時は、ガクガク体を震わせたり、顔色が悪くなったり、呼びかけても反応がなかったりと、保護者にとって大変こわいものです。しかし、多くの場合は数分でおさまります。まずは落ち着いて対応しましょう。
急いで受診の目安
- 熱のない(37.5℃以下)けいれん
- 生まれて初めてのけいれん
- 生後6か月以下または6歳以上のけいれん
- けいれんが5分以上続くか、短くても繰り返している
- 片側(右側または左側)だけのけいれん
- けいれんが止まっても意識がない(呼んでも、刺激しても目が覚めない)
- 手足を動かさない
- 手足の動きがおかしい
解説
- 5分以上けいれんが続く場合は、すぐに救急車を呼びましょう。救急車が来るまでは、静かに寝かせ、呼吸の状態を観察しましょう。
- 熱のないけいれん、15分以上続くけいれん、けいれんが止まった後目が覚めないなどの場合は、脳炎や脳症、てんかんなども考えられますのですぐに受診しましょう。
- ほとんどの場合、子どものけいれんは熱が出たときに起こる「熱性けいれん」です。短時間(5分以内)でけいれんは止まり、重症になることは多くはありません。まずは落ち着いて、熱があるか、持続時間は何分か、左右差があるかなどを観察しましょう。
- 解熱剤を早めに使用したり、ひんぱんに使用しても熱性けいれんを予防する効果はありません。
- 激しく泣いた後に息を止めて体を突っ張ったり、全身の力が抜けてしまったりする「泣入りひきつけ」を起こすことがあります。くり返すことが多いのですが、自然に回復し、後遺症は残りません。
ポイント
- 意識が回復するまで必ず付き添いましょう。
- 吐き気があれば、むせないように体を横に向けましょう。
- 吐いた場合は吐物やよだれを拭き取りましょう。
この内容は、あくまでも目安であり、一般的な内容です。
子どもの救急・急病ガイドブック(全体版)