発疹が出たら
子どもにみられる皮膚の異常には、いろいろなものがあります。多くは重症のものではありませんが、時に緊急の治療が必要なこともあります。呼吸の様子がおかしい、高熱がある、意識がおかしいなどの皮膚以外の症状がある場合は要注意です。
急いで受診の目安
- 少し盛り上がった赤い発疹が全身に出てかゆみが強い
- 呼吸が苦しそう、ゼーゼーする呼吸音が聞こえる
- 圧迫しても消えない赤い斑点(出血斑や紫斑)がたくさん出ている
解説
- アレルギー反応に伴う発疹として、食物や虫刺されなどによるじんま疹があります。多くの場合はあわてることはありませんが、アナフィラキシー(ひどいアレルギー反応)は、すぐに治療することが必要です。食物アレルギーのある子どもで、原因となる食物を食べた後、全身の発疹と呼吸困難が急に出現した場合は重症です。すぐに救急車を呼んでください。
- 出血斑(紫斑)は血管から血液が漏れ出た状態で圧迫しても赤みが消えず、出血しやすい病気の可能性があります。
- 色々な感染症(水痘、風疹、溶連菌感染症、手足口病、突発性発疹等)で発疹が出ます。大部分は、急を要する病気ではありません。翌日、かかりつけ医を受診し病気の経過について説明を受けましょう。スマートフォンなどで写真を撮っておくとよいでしょう。
- アナフィラキシーが疑われるときは、静かに寝かせて足をあげ、救急車を待ちましょう。
この内容は、あくまでも目安であり、一般的な内容です。全体版(PDF)では図やカットが掲載されています。