熱が出たら
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熱が出たら
子どもの場合に問題となる「発熱」とは、38℃以上をいいます。体温は一日のうちで0.5~1.0℃ほど変動し、最も低くなるのが明け方、最も高くなるのが夕方です。子どもは夕方に37℃台後半の体温となることがよくあります。
急いで受診の目安
解説
- 生後3か月になる前の子どもが高熱を出した時は、重い感染症である可能性があります。
- 熱だけではなく他の症状にも気を付けましょう。意識がはっきりしない、水分が充分取れずおしっこが出ない、嘔吐が続く、顔色が悪い、元気がなくぐったりしている、あるいはけいれんを起こした場合などは重症の可能性があります。
- 一般に、感染症による発熱だけで脳障がいを起こすことはありません。しかし、体外からの熱を吸収して起こった高熱(夏季の熱中症など)では、脳障がいを起こすことがあり、すぐに体を冷やすことが必要です。
- 生後6か月以上の子どもであれば、熱が38.5℃以上で元気がない場合や眠れない時などに解熱剤を使用してもよいでしょう。しかし、熱を出すことでウイルスや細菌を攻撃しているとも考えられますので、元気がある場合やよく寝ている時は、解熱剤を使う必要はありません。解熱剤を使う間隔は6~8時間以上あけましょう。1℃下がれば解熱剤の効果があったと考えてください。
- 水分の補給をしっかりと行いましょう。
- 子どもは発熱時にうわごとをよく言います。声を掛けたり、刺激を与えると覚醒してしっかり応答できれば様子をみてよいでしょう。
ポイント
- 高熱時は嫌がらなければ頭、首の両側、わきの下、太ももの付け根をおしぼりなどで冷やしましょう。
- 熱に気づいたら、30分後にも体温を測りましょう。
- 経過をみるため、朝昼夕3回は体温を測りましょう。
- 熱中症の対応・・・解熱剤は効果がありません。ぐったりしている時は重症なので、すぐに医療機関を受診しましょう。
この内容は、あくまでも目安であり、一般的な内容です。
子どもの救急・急病ガイドブック(全体版)