更新日:2023年2月8日
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長野市では、農業を通じて障害者が社会参加することや地域農業維持への貢献などによる共生型社会の実現、SDGs(持続可能な開発目標)の「働きがいも経済成長も」などの目標達成に向けて、積極的に農福連携を推進するため次の事業に取り組むこととしました。
一つ目は、長野市農業公社と連携して、障害者などを対象にした農作業研修会を開催します。
障害がある皆さんが農作業を経験しながら農業技術などを知ってもらうほか、農業者が障害者への理解を深めてもらうことを目指すものです。
長野市農業公社主催の障害者向け農作業体験会(果樹のせん定枝の片付け作業)
3月4日(木曜日)に開催した体験会に6組延べ20人が参加(真島の果樹園)
二つ目は、ノウフクJAS認証取得への支援です。
農福連携で生産された商品の高付加価値化が期待できます。
農福連携により生産された産品のアピール力とブランド力を高めるため、障害者が生産の行程に携わった生鮮・加工食品であることを保証する日本農林規格(JAS)の一つとして、平成31年3月に制定されました。
ノウフクJAS認証取得により、社会的価値のある商品としての高付加価値化や、人や社会・環境に配慮した消費行動(エシカル消費)を望む購買層などへの販路拡大が期待できます。
ノウフクJAS認証制度の定着を目指し、次のとおり新たな支援を行います。
長野県セルプセンター協議会が行う、「農福就労チャレンジ」プロジェクトの取り組みにより、多くの福祉事業所と農業者が連携し、障害者が農業分野で活躍する機会が増えています。今回は、その一例を紹介します。
障害者一人ひとりが、元気に通える「居場所」と、障害特性を活かして頑張れる「活動の場」を提供するわくワーク(三輪八丁目)では、様々な作業を行う年間スケジュールが組まれており、現在は21人の障害者が活動しています。バスや電車、バイクなどを利用して事業所に通所している皆さんは、やる気満々で、それぞれの得意なことを活かして様々な仕事にチャレンジしています。パンの販売では、計算の得意な人と会話が好きな人チームを組み、パンを紹介しながら販売しています。
パンの販売する様子
農作業が忙しい時期には、農家から依頼があった、りんごの葉摘みや玉回し作業、収穫、選別作業を行っています。
農業などを通じての社会参加により、障害を持つ皆さんが安定した収入を得ることにつながっています。
今後、さらに農福連携の輪が広がるよう、市と市農業公社、長野県セルプセンター協議会などが連携していきます。
りんごの葉摘み作業
大豆の選別作業
一般社団法人 長野市農業公社
長野市障害福祉課
長野市農業政策課企画担当
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