更新日:2023年2月8日
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農福連携のススメ第6号では、長野市農業公社が取り組む農福連携事業と障害者就労事業所の活動を紹介します。
9月15日(水曜)に、真島町の農業施設において、長野市農業公社主催の農業体験会が開催されました。この日は、水稲用苗箱の洗浄作業に、障害者就労事業所の9事業所から利用者26人、職員11人が参加されました。安全に作業を行うため、農作業安全対策チェックリストにより、作業範囲や健康状態、服装などの確認をし、講師から洗浄機の使用方法の説明を受けた後、作業を実施しました。今回は、洗浄機2台を使用し、苗箱2千5百枚を洗浄しました。
参加者から、「はじめての作業だったけど、きれいになって楽しかった」また、協力いただいた生産者から、「様々な農作業に慣れてもらい、継続的に働いてもらえると助かる」などの感想が聞かれました。
苗箱を洗浄する参加者
8月20日(金曜)に、社会福祉法人廣望会のアトリエCoCo(若穂保科)を取材させていただきました。この法人では、障害のある皆さんがクリーニング業や弁当・パン製造販売のほか、農産物の生産など幅広い分野で活躍しています。農産物を生産する事業では、事業所周辺の畑で季節ごとに様々な野菜を栽培し、出荷しています。この時期に収穫したオクラやナス、ピーマンなど旬の野菜は、グループ店でお弁当、パンの具材に使用しているそうです。
旬の野菜を使用したパン
今年から、長野興農株式会社の依頼を受け、加工用トマトを生産しているそうです。最盛期となり赤く実った加工用トマトを収穫する障害者就労事業所利用者は、「楽しい。自分の収穫したトマトがジュースになるのはうれしい」と話してくれました。
8月末までの収穫目標は3トン。20日現在2トン強を収穫しており、目標まであと少しのようです。残暑厳しい中、汗を流しながら声を掛け合い生き生きと作業する姿が印象的でした。
このように障害のある皆さんが農業を通じて社会経済活動に参加し、自立につながる取組は、今後さらに必要とされます。
共生社会の実現に向けて、体験会の開催や農福連携のマッチングなどに積極的に取り組んでまいりますので、皆さんのご協力をお願いします。
収穫作業をする利用者
長野市農業公社では、農福連携を推進するため、農福連携コーディネーターを中心に、農作業体験会の開催やマッチングなどに取り組んでいます。その様子をより多くの皆さんに知ってもらうため、本年度からSNSを活用して情報発信を行っていますので、ぜひご覧ください。
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一般社団法人 長野市農業公社
長野市農業政策課企画担当
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