咳は、口から肺への空気の通り道(気道)にゴミが入ったり、痰たんがからんだりした時にゴミや痰たんを出して気道をきれいにする体の反応です。様々な原因で咳が起こりますが、鼻水と咳がでるときは、ウイルスによるかぜによることが多く、通常は数日で自然に改善します。一方、ゼーゼーする呼吸は「喘鳴(ぜんめい)」と言われるものですが、何らかの原因で気道が細くなって空気が通りにくくなった状態で、一般的には治療が必要です。
□ 呼吸が苦しそうにみえる
□ ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸の音が聞こえる
□ 顔色が悪く、口の周りが青白くなっている
□ 激しく咳き込む
●呼吸が苦しくなるといろいろな症状が現れます。
年齢 | 呼吸数(数/分) |
---|---|
2か月未満 | 60 回以上 |
2か月から12 か月まで | 50 回以上 |
1歳から5歳まで | 40 回以上 |
6歳以上 | 30 回以上 |
2. たくさん空気が吸い込めるよう鼻の穴をピクピクと広げて呼吸している
3. 息を吸う時に胸がペコペコへこんでいる
4. 肩を上下させて一生懸命呼吸している
5. 苦しくて寝ていられず、体を起こして呼吸している
●子どもが気管支喘息と診断されている場合は、発作時の対処方法をかかりつけ医に聞いておきましょう。改善しない場合は、夜間でも受診した方がよいでしょう。
●急に激しく咳き込んだ時は、気管内に異物(ピーナッツやおもちゃのかけらなど)を吸い込んだ可能性もありますので注意が必要です。
●息づかい、顔色、発汗の様子を観察しましょう。
●体を起こして寄りかかるなど楽な姿勢にしましょう。
●脱水になると痰たんの粘り気が強くなり、呼吸が苦しくなります。こまめに水分を補給しましょう。
●部屋の湿度を保ちましょう。
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