ホタルイカ注意喚起
ホタルイカの生食にご注意を!旋尾線虫症
ホタルイカは3月から6月に日本海の岸近くに押し寄せ、手ですくえるほどです。
しかしホタルイカからは、旋尾線虫という寄生虫の幼虫が検出されています。
この幼虫には多くの種類があり、ホタルイカから検出されるものはタイプX(テン)と呼ばれ糸くずのように細長く、イカの内臓に寄生しています。
もしも生食して人に寄生すると次のような症状が出ます。
- 喫食後約1日から3日のうち腹部皮膚にみみずばれができる「皮膚爬行(はこう)症」
- 嘔吐、腹痛
- 最悪の場合「腸閉塞」。腸閉塞は入院し数日の絶食で軽快することが多いのですが、重症の場合は手術が必要になります。
予防法
ホタルイカは大きさも手ごろなため、生で丸飲みしたり刺身で食べられることも少なくありません。しかし、次の方法で予防することができます。
- 生で食べるときは完全に内臓を取り除く
- 全体を食べる場合はボイルする(沸騰水に投入し30秒以上、中心温度60℃以上で処理する)
- −30℃の低温で4日間以上、−35℃では15時間以上、−40℃では40分以上凍結処理されているもの(表示されています)はそのまま食べても安全です。
(市販されている生のホタルイカも加熱用のものは凍結処理していませんのでご注意ください)